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V-ストローム250SX センタースタンド装着

走行距離が伸びてくると、自分でも足回りのメンテナンスがやりたくなる。そんな時にセンタースタンドがあると便利だなー、アドベンチャーならやっぱセンタースタンド欲しいよなーということで、装着にチャレンジしてみた。

まずはインドから取り寄せ

実際、本場(?)インドのV-ストロームSXにセンタースタンドが標準装備されているかというとそういう訳でもないらしく、当然日本のSXにはメーカーオプションにすらセンタースタンドはない。にもかかわらず、ちゃんとセンタースタンド取り付けのためのベースがあらかじめ付いている。謎。
いずれデイトナとかキジマあたりがアクセサリーで出してくれないかと思っていたけど一向その気配もないので、海外通販のページを巡回して以下のような製品を発見。

V-strom250SX用と書かれているのに写真が無印用と同一

これ、作りの荒さは写真でもお察しレベル。それに、同じ写真で無印V-strom250用の出品もあるし、どちらも説明写真ではSXに装着されている。もう訳がわからない。
けっこういいお値段だったけど、悩んだときは男らしく勝負!というわけでポチる。

待つこと2週間、商品が送られてきたよ

それから二週間、唐突にFEDEXで商品が届く。なんの説明書もなく、本当に写真に写っているスタンド本体とボルト類、スプリングがごろんと送られてきた。まあ梱包されていただけましと思うことにする。
ちなみに、それからひと月ほどたってFEDEXから別に封書が届き関税も払うことになったので、合計金額は海外通販サイトにある金額より一割ほど高くなる。

早速取り付け……だけど

スタンド本体はボルトオンで簡単に付く。少々左右のガタが大きいので、気になる人はスタンド側と取り付けベースの間にワッシャを左右一枚ずつ挟むように追加するといいと思う。ちなみにぼくは気にならないのでそのまま。

中央のボルトがセンタースタンドの軸。見えているバネはサイドスタンド

ところが、最後にスプリングを取り付けようとして思い切りつまずいた。
このスプリング、めちゃくちゃ硬い!
事前に用意していたT字型のスプリングフック(こういうの)ではまったく手も足も出ず。

TONEのテンションスプリングフック

そもそも下向きには引っ張れない。仕方ないのでドライバーをてこ代わりに使おうとしたけど今度は軸がひん曲がって折れた。そのくらいバネが強い。
さんざん悩んだ末、ネットを検索し下のようなバネ入れ工具が存在していることを知る。確かにこれなら行けそうだと思うけど、配送されるのをさらに数日待つのはイヤだ、どうしても今日取り付けたい。

ホーザンのスタンドバネ入れ(内向き/外向き兼用)

というわけで、結局この工具の使用写真を参考に、小径のメガネレンチをスタンド本体フックに引っかけ、スプリングのフックを軸に通し、取っ手部分を足で踏みつけるようにしてスプリングを伸ばし、滑らせて本体フックに取り付けた。
バネや工具を何度も飛ばし、失敗すること実に数十回。最終的に取り付けが完了した時にはぼくの両手とスタンド側のフックは傷だらけだった。

スタンドのフックは傷だらけ

すったもんだあったけど、結果は満足かな

というわけで苦労はしたけど、結果としては満足。
SHADのリアボックスを外せばリアタイヤが浮くし、

リアタイヤの浮きは3センチくらい

逆にリヤボックスを取り付けて重し代わりにコーラの一本も入れればフロントが浮く。

フロントが浮かせられるのは予想外だった

問題点がないわけではない

というわけで機能的には充分満足しているのだけど、問題が全然ないわけではない。
まず、スタンドをかけるのがけっこう大変。
ハンドルを両手で持ってフロントフォークを縮めるように勢いを付け、伸びる勢いで一気にフックのレバーを踏み込むのだが、体重が200キロくらいないと上がらないんじゃないかと思う。
それからもう一つ、スタンドが上がりきった地点にストッパーがない。
純正マフラーの下部にあるカバー取り付けボルト部分にスタンドが当たるのだけど、ボルト部分に鉄パイプが直接ぶつかるので長い間にはどちらも削れてしまいそう。パイプ部にゴムクッションでも貼った方がいいと考えている。
あと、マフラーを他社製のものに交換してる人はエキパイやサイレンサーがスタンドにぶつかるかも知れない。
このあたりはそれぞれ工夫するしかないと思う。


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