size_t と ssize_t の違い
主な違い
符号付き/非符号型
size_tは符号なし整数型です。
ssize_tは符号付き整数型です。
使用目的
size_tはメモリサイズやバイト数を表すために使用されます。
ssize_tはサイズ以外の値(例えばエラー値)を表すために使用されます。
値範囲
size_tは非負の値のみを表すことができます。
ssize_tは正・負の値を表すことができます。
重要なポイント
size_tはsizeof演算子やstrlen関数などの戻り値として使用されます。
ssize_tはwriteシステムコールなどで、バイト数とエラー値の両方を表現するために使用されます。
一般的にsize_tを使用してサイズを表現し、ssize_tを使用してサイズ以外の値を表現することを推奨します。
比較を行う場合は、適切なキャストを行う必要がある場合があります。
コード例
ssize_t result = write(fd, buffer, size);
if (result == -1) {
// エラー処理
} else {
// 成功時の処理
}
この例ではwrite関数の戻り値がssize_t型で、結果を正しく処理しています。
ベストプラクティス
size_tを使用してサイズや長さを表現する
ssize_tを使用してエラー値などを表現する
比較時は適切なキャストを行う
プログラムの意図に合わせて適切な型を選択する
size_tとssize_tの理解と適切な使用により、より安全で明確なコードを書くことができます。
Citations:
[1] https://docs.oracle.com/cd/E19957-01/805-7885/z40000221be0/index.html
[2] https://note.com/ryozuno/n/ne9ee8826dcf2
[3] https://zenn.dev/jobs/scraps/f07c69747d74c5
[4] https://stackoverflow.com/questions/16086331/cast-ssize-t-or-size-t
[5] https://www.servernote.net/article.php?id=use-size-t-and-ssize-t-on-c
[6] https://postd.cc/how-to-c-in-2016-2/
[7] https://ota42y.com/blog/2014/11/08/size-t/
[8] https://ja.wikibooks.org/wiki/C言語/標準ライブラリ/stddef.h
[9] https://qiita.com/suzutsuki0220/items/c3cacbab4f51ce1b0eb3
[10] https://blog.csdn.net/wypblog/article/details/6818761