人生の勝算から学んだ"共感を得られるコミュニティ"の条件
1.人は共感を求めている
私たちの生活の中には多くのコミュニティが存在している。家族・友人関係・会社組織・オンラインサロンなど、誰もが複数のコミュニティに所属している。
インターネットの発達により、いつでも・誰とでも連絡がとれるようになった。生活も圧倒的に便利になった。しかし、インターネット発達前と比べて人の幸福度が上がったかというと、必ずしもそうではないと思っている。
自分という存在が誰かに理解され、承認される。人は共感されたり、人との絆を感じた瞬間に幸せを感じるのではないだろうか。SNSを利用したくなるのは、人との繋がりを感じれるからだ。
2.良いコミュニティとは
前田裕二さんの著書である「人生の勝算」によれば、人が求めている共感を昔からうまく作り出しているコミュニティがスナックだという。
コンビニは全国に約6万軒あるのに対してスナックは10万軒以上あることからも、スナックが求められている事がわかる。多くのスナックが今でも存在し続けているのは、昔から共感を創り出す場を提供しているからだ。
スナックはなぜ共感を生み出し続けることができるのだろうか。著書によれば共感を創り出すコミュニティの条件が以下のように整理されている。
共感を創り出すコミュニティの条件
①余白
②常連客
③仮想敵
④秘密の共有、共通言語を共有
⑤共通目的
スナックのママは完璧な存在ではないため、お客さんがいるにも関わらず酔いつぶれてしまうこともある(余白)。常連客は"自分たちがスナックを支えなくては"という気持ちになり、本来ママがやるべき仕事を自分たちで行うようになる。お客さんはスナックの運営に携わっている感覚になることで、"自分たちの居場所"という認識が強まり、スナックというコミュニティの熱量が高まる。
スナックではママと酔っぱらった客(仮想敵)が取っ組み合いになることがある。お店の中は非常に狭いため、他のお客さんは止めに入らざるを得ない(共通目的)。そして、ママと客の間で取っ組み合いがあったことはその場にいた人だけの秘密にしようという雰囲気になる(秘密の共有)。"共通の目的に向かって努力する"、"お互いだけが知っている"という体験が多いほど人同士の共感は深まる。
共感を創出しているコミュニティは、確かに①余白、②常連客、③仮想敵、④秘密の共有・共通言語を共有、⑤共通目的を設定している。
特に、"余白を作って客から中の人へ"という瞬間をたくさん作るということが本当に重要だと感じる。自分がコミュニティを運営している感覚をもてば、様々なことを自分事ととらえることができる。
自分が所属するコミュニティで少しでも多くの共感を得られるようにするために、①余白、②常連客、③仮想敵、④秘密の共有・共通言語⑤共通目的を設定し、多くの共感を得る機会を自分でつくりだしていきたい。
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