【ドラマ 体感予報】瀬ヶ崎さんの「え?そんだけ?」発言について考える
人のこころが動く瞬間を見せてくれるドラマが大好きです。
過去にXに投稿した感想postを整理して載せていきたいと思います。
もとがXのpostで、短文を連ねる形だったので、noteにしたら読みづらくなっているかもしれません。ごめんなさい。
ドラマ体感予報第5話、ダヨちゃんの漫画がうまくいかなくて落ち込んでいることについてのこの発言。
ドラマで描かれていること、直接描かれていないけど想像したこと、そこから全然離れるけど連なって思い出したこと、などとりとめもない文章になると思いますごめんなさい。
そもそもの話で瀬ヶ崎さんはダヨちゃんが大好きなので、ダヨちゃんを軽んじることは絶対に無いと思うんです。のちの万さんの言葉のように、「漫画が上手く行っててもいってなくても、関係なくダヨちゃんのことが大好き」これが大前提。
その上で、ダヨちゃんの漫画を応援する気持ちはあると思う。
けっこうダヨちゃんのやってること把握してる様子だったし。(ダヨちゃん酔っ払いデッサン投げつけ回で、「いいネームできると」「何にも書けてなかったぞ」の会話があった。あの「何にも〜」の言い方が、特別なことでなく普段から進捗が目に入ってる感じで好き)
でもそれって、漫画を応援してるというよりは、ダヨちゃんが喜ぶことは自分も嬉しいっていうことなのかな、と。
配信を何周も見て何十回も考えてそう思えてきました。(遅い?)
ダヨちゃんが嬉しいから漫画がうまくいってほしいと思っていても、そこに職業としての成功(=経済的自立)とか人気が出る(=ダヨちゃんが俺以外の人間から求められる)ことのイメージを持っていなかったら?もしくは考えたくない(考えないようにしていた)のであったら?
(職業として成り立つかどうかを問題にしなければ)漫画を好きなように描かせてあげることはできる。既に出来てる。今うまくいってなくてもノープロブレム。
あーなんかすごく色々腑に落ちる。
お風呂での会話の時、瀬ヶ崎さん幸せそうにダヨちゃんにスリスリしてて。ダヨちゃんとお風呂にはいれて嬉しいのもあるんだけど、危機感を感じる理由がなかったのか。今後も変わらず漫画を描かせてあげられると思っているから?(想像)
そしてダヨちゃんは、「俺にとっては大事なことなんだ」と反論はしない。弱ってるダヨちゃんにそんな気力はないし、たぶん弱ってない時だって言わない。
わたしの尊敬する社会学者のジロウ先生が以前、「恋人との大事な話は明るい場所で間に机を挟んで」みたいなことを仰ってました(うろ覚え)。乱暴にまとめてしまえば、「抱き合ってしまうと、ちゃんとした話ができないままになる」みたいな。乱暴なまとめです。元の先生の文章はちゃんとしてます。
瀬ヶ崎さんは元々、(性的に)抱いて慰めることは全く考えていなかったのでは。口移ししようが服を脱がせようが、抱きしめようが、美しくはあれどセクシャルな空気は出していなかった。自分の部屋に連れていった時も(文字通り)抱きしめて眠るつもりだったと想像しています。マジでジェントルマン
しかし、ダヨちゃんから求めていった。何も見えていないかのようなダヨちゃんの目と、想定外でキョトン、パチクリの瀬ヶ崎さんの目。ここ、怖いという意味でも美しいという意味でも、凄まじくゾクゾクした。主演お二人の気迫に目が離せない、大好きな場面。
ダヨちゃん、決して責められるべきものではありません。「そうするべきではなかった」とかそういう趣旨ではなく。だってこれだけ弱っている時にこれだけ優しくされて、ましてや相手は最愛の人であれば、そりゃそうだよねと。分かります。わたしでもそうしたいと思う。
ただ、けっこう長く生きてしまった人間から見ていると、これはすっごく怖かった。自分の根幹に関わるような、大事にしているものに対する価値観のすり合わせができていないままで進んでしまうのは。いわば「小さなトゲを抜かないままキスで塞いでいる」状態。
初見時はヒヤヒヤしてました。なんかすごい感情移入だなオイ(笑)。
そこで女神登場。万さんの、「もうちょっと落ち着いて考えな」
ほんとうに、女神様に見えました。
ダヨちゃん、その後考えたんだろうなー。漫画について。それを職業にすることについて。社会人として生きていくことについて
体感予報って、原作漫画素晴らしい、主演お2人はもちろん素晴らしい、スタッフさん共演者さん素晴らしい。そして、ドラマ版でこのお話にして下さった脚本がとても素晴らしいと思うのです。
こころの変化とその道筋が、とても丁寧に辿れて、瀬ヶ崎さんダヨちゃん、どちらの心を辿っても泣いてしまう。
だから何周でも見てしまう。そんな作品に出会えたことに感謝です。大好き。まだまだ見続けるし応援し続ける。
これからも感想は書き続けるけど、この件は一旦ここまでで終わります。
こんな勝手な長文の最後までお付き合いくださった方が、もしもいらっしゃったとしたら、どうもありがとうございました。大体こんなことを考えながら日暮らしをしています。
18/18
#ドラマ体感予報 #こへあつ #せがだよ #樋口幸平 #増子敦貴