友達関係に悩む娘に、アイビーからのアドバイス
アメリカも新学期が始まり、久しぶりに学校のスタッフ、アイビー(という名前にしておきます)にメールしてみました。
娘の様子も伝えたかったし、学校の変化も聞きたかったからです。
アイビーは娘だけでなく私たち家族にも親切にしてくれたスタッフです。
彼女も移民で、英語を話せない状態で学校に来た娘に、なにか自分と重なる部分があったのかもしれません。
娘は彼女を誰よりも慕い、私も彼女に苦しい胸の内を聞いてもらったりして、今はお互いの家を行き来する大切な友人になりました。
親ができることはなんだろう?
メールには、娘の新しい学校での様子を書きました。
彼女の学校のユニークなクラスメイトの話、そして娘が友達との関係を模索していることなどを。
娘の最近の懸念材料は、クラスメイトのSちゃんとの関係です。
Sちゃんは裏表がない明るい性格。最近は思春期のモヤモヤなのか、少し自分を持て余しているように見えます。ときどき鋭い(キツい)言葉を発するようで、娘と衝突することもあります。
娘いわく、「Sちゃんは昔のわたしに似てる。」
そんなSちゃんにどう対応したらいいのか、学校のスタッフや私に意見を求めてきました。
「聞こえないふりしているのはどう?」
という私に
「聞こえないふりをしても、言われたことは消せないよ。それに知らんぷりって仲間はずれにつながるじゃん?わたしはそういうのイヤなの。もっと別な方法がないかなぁって考えてる。もっとブ厚い盾があったら、鋭い剣にも勝てるのになー!」
とまぁ、こんな感じでSちゃんと自分の関係、クラスメイトの関係を俯瞰してあれこれ考える日があったんですよね。こんなことをざっとアイビーに伝えていました。
友達関係に悩む娘に、アイビーからのアドバイス
「ハルが人付き合いや人を理解する能力がここまで成長したのは嬉しい!」
こんな書き出しから始まった長いメール。いつもの明るい笑顔を思い出して読み進めました。
ちょっとここに書き出します。
ハルの学校は、彼女の人生に役立つ、さまざまなスキルを学ぶのに適した場所のように思えるよ。
自分を傷つけるようなことを言ってくる友達と、どうやって付き合っていけばいいのか、どうやってその対処法をみつけていけばいいのか、彼女はよく考えているね。
ハルが何を感じているかが大事なの。
そして、感じることは美しい贈り物よ!
彼女が自分の友情に何を求めているのかを自問自答し続け、いつかそれがわかれば、その友だちとの付き合い方を正確に知ることができるようになると思うわ。
あなたができることは、ハルがどのように感じているかについて頻繁に彼女に尋ね、ハルのすべての感情を表現するための方法を見つけることだと思う。文章を書いたり、絵を描いたりするのも良い表現方法だと思うよ。
求めているものの形をはっきりさせるお手伝いかー。
散歩しながら、夜寝る前のスモールトーク、機会をみつけて少し聞き出してみよう。
こんなすてきなアドバイスを私たちに送ってくれたアイビーを想って、少し泣けたな。
ところでデモクラティックスクールの新学期はどうなった?
夏休み中から、オンライン授業のみの学校ができるかも、とか、いくつかのグループに分かれて登校するとか、そういう話がところどころから聞こえてきたのですが、やはり分散登校しているようです。
生徒を10~15人くらいの3つのグループにわけて(小学生女子グループ/小学生男子グループ/ティーンネイジャーのグループ)登校日とオンライン授業を振り分けているらしい。
全員が集まれないさみしさはあるけど、これは学校が生き残っていくいい方法だと。
このパンデミックで多くの生徒がホームスクーリングに切り替え、ずいぶん生徒が減ってしまったということが、なんとなく伺えました。しかたのないことだけど、学校の存続に協力的な家族がこれだけ残っているというのが嬉しかった。写真をみて、この子も残ってる、この子もいる、と、知っている顔を見つけるとほっとしました。
娘の友だちが残ってて、本当に嬉しい。