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観光地の中のちょっとした休憩所「YAMAU coffee stand」

取材・写真 山口百香 / 記 2017年11月24日

倉敷美観地区に2016年9月にオープンしたテイクアウトのコーヒー専門店「YAMAU coffee stand」。今回は、お店のこだわりなどについて、店主の岡本聞太(オカモト ブンタ)さんにお話を伺いました。

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コンセプトは「観光地の中のちょっとした休憩所」

Q:お店のコンセプトを教えてください

コンセプトは「観光地の中のちょっとした休憩所」です。

このお店のカップを持って飲みながらお客さんに色々なお店を回ってほしい、という思いからテイクアウトのコーヒースタンドをやっています。なので、テーブルは置かず、かわりに手作りの長椅子を置いています。

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思い出のつまった大切な場所で、
自分の手でお店をやりたいと思った。

Q:なぜコーヒースタンドを始められたのでしょうか

きっかけは、わたしのオーストラリアでの滞在中に聞いた、父が経営していたお店「ヤマウ蒲鉾店」が廃業するという話でした。

子供の頃にお店の近所で遊んだり、仕事の手伝いをしたりとたくさんの思い出が詰まった大切な場所だったので、自分の手でそこで新しいお店を開きたいと思いました。

また、「ヤマウ」という屋号を手放したくないと思ったことから、屋号を引き継いで「YAMAU coffee stand」という名にしました。

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「じゃあ倉敷美観地区にあるこの場所でどんなお店をしようか。」倉敷美観地区の現状や現代の傾向と照らし合わせながら、思案を巡らせました。

まず最初に考え付いたのは、「テイクアウトのお店にしよう」ということでした。最近の観光では、お土産を買うことより、その場で楽しんだ経験を思い出として重視することが多くなってきています。なので、限られた時間の中で隅々までこのまちを楽しんで欲しい。お店を出すならテイクアウトのお店にしようと思いました。

ではなぜコーヒーを扱うお店にしたかなのですが、その時、倉敷美観地区にはまだコーヒーのテイクアウト専門店はありませんでした。なので、始めるならテイクアウトのコーヒー専門店を始めてみようと思いました。

ただし、わたしはコーヒーのあの苦味があまり好きになれなくてオーストラリアに行くまではコーヒーを飲んでいませんでした。しかしオーストラリアはコーヒーをテイクアウトできるお店が多く、友人と飲む機会もあったので試しに飲んでみようと思い飲んでみたら、浅煎りでコーヒーの苦味が少なく、かつ華やかな香りが感じられて、わたしでも飲みやすかったんです。「これならコーヒーのお店ができそうだ」と思い、エスプレッソなどの技術を磨きました。そして、倉敷美観地区に新しい文化の発信をしてみようと思い、コーヒーの苦味が苦手な人でも飲みやすいエスプレッソのカフェラテを中心にしたコーヒースタンドをはじめました。

地域全体で連携をとって
お客様にまちを楽しんでもらいたい。

Q:今後の展開はどのように考えられていますか。

わたしは、自分のお店が続けられなくなる時はきっとこの地域にお客様が来なくなる時だと思っています。

なので、自分のお店だけを良くしようとするのではなく、地域全体で連携を取ってお客様が幅広くまちを歩いて楽しんでもらえるようなことに挑戦したいと思っています。

おすすめメニュー

YAMAU coffee standでは、オススメの「カフェラテ」を中心にエスプレッソの「アメリカーノ」などを扱っています。

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「カフェラテ」
中煎りで苦味を抑え、ミルクを入れることで甘く感じるようになっているので、コーヒーの苦味が苦手な人でも飲みやすいです。きめ細やかなスチームによって、特に最後飲み干す時のまろやかさが感じられます。

(取材・写真 山口百香)

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YAMAU COFFEE STAND
〒710-0054 岡山県倉敷市本町5−4
Instagram:yamaucoffeestand
営業時間:9~18時、9~21時※金、土(不定休)

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