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損切りできず強制決済を繰り返していた私が収益改善したトレード分析法(1)

はじめまして、ふりまいと申します。

私が実践し、FXの収益が改善したトレード分析方法を紹介します。

私は2000年代に投資を始めてから、かなり長い間負け越していました。株式投資から始めたもののうまくいかず、FXをメインにしてからも変わらず、入金と強制決済を繰り返す、典型的な相場の養分でした。

・テクニカル分析を覚えたけれど、うまくいかない
・投資が大好きなのに、いっこうに上達しない

そんな苦悩のなか、何度も強制決済され自分が嫌になることもありました。
また当時は独身で仕事で安定収入が入ってくるので、「また入金すれば良いや」と甘く見ていたのもあると思います。

そしてテクニカル分析を覚えただけではダメだと思い、そこからメンタル本を読むようになりました。そこで一冊の本に出合います。

「トレーダーの精神分析」

精神医学、行動科学といった知見をもとに、トレーダーのメンタル面の指導を行う心理学の専門家が書いた本です。

そこには自分のトレード結果を分析することの重要性が書いてありました。それまで「頑張ろう」と漠然と思っていた私にとって大きな発見でした。

そのからどうすれば自分を改善できるかを考え、ここで紹介する方法に至りました。データ分析としては初歩的な方法で、Excelがあればだれでもできる方法です。
その結果、大損失が徐々に少なくなり、勝ちパターンが見えました。

投資をやってみたものの、全くうまくならない
投資がうまくなるための糸口が見つからない

という方の参考になればと思い、まとめることにしました。
なお、トレード方法ではなく、トレード履歴の分析手法なのでくれぐれもお間違えなく!!

目次
1.ふりまい式トレード分析(1) トレード分析、セルフコーチングのすすめ
2.ふりまい式トレード分析(2) ヒストグラムで自分のトレードを見える化する
3.ふりまい式トレード分析(3) クロス集計表で自分の勝ちパターン/負けパターンを見つける

トレード分析、セルフコーチングのすすめ

対象読者

私の方法はこのような方に参考になると思います。

・自分のトレードを全く見直していない人
・損切りしたくてもできない人
・損大利小な人(コツコツドカン)
・月の収支がマイナスな人
・投資スタイルはデイトレード(その日のうちに決済)~短期売買(長くても一週間以内に決済)

はっきり言ってダメトレーダーですね。私もそうでした。
けれども改善の糸口を見つけられれば、それにむかって対処することができます。
「必ず改善できる」という確信を持てるようになることが大切です。

反対にこのような方には参考にならないでしょう。

・損切しない長期保有スタイルの人
・すでに優位性のあるスタイルを見つけて、実践できている人
・損失を防ぐことより、利益を増やしたい人

メンタルを鍛えるとは?

投資はメンタルが大切、と言われますが、どうすればメンタルを鍛えられるのでしょうか。それは自分の弱み・強みを理解し、投資の取り組み方を改善するためセルフコーチングすることだと思います。

あなたはただ漠然と「勝ちたい」「頑張ろう」と思っていませんか?
ただそう思っている、祈っているだけでは絶対に勝てるようになりません。

もしくは含み損にひたすら耐え、プラ転するのを待つことでメンタルが鍛えられると思っていませんか?
投資では無意味な我慢をしたところでメンタルは鍛えられません。

勝てるトレーダーになるには、自分のトレードを客観的に見る必要があります。トレード記録を俯瞰し、問題を改善するということです。いわゆるPDCAのサイクルですね。

見える化がすべての始まりです。

勝つことより負けないことに集中する

私はコーチングのプロではありませんが、いくつか本やブログを読んだところこんなことが書かれていました。

「弱みを解決するより、強みをより伸ばすことのほうが大切」

この考えは超一流のスポーツマンや組織で働くビジネスマンには有効だと思います。

しかし、投資の場合それは当てはまりません。強みを伸ばすことよりまず弱みを解決することに集中してください。

なぜなら、投資とは下手をすると一回のミスで資金の全額を失い退場する可能性があるからです。

したがってまず何より損失を抑えられるようになることがファーストステップになります。

私の方法もいかに負けないかを優先しています。

-まず生き残れ、儲けるのはそれからだー

トレーダーは誰とトレードしているのか

投資の世界ではよくこんなこととが言われます。
「トレードする際、必ず取引相手がいる。そいつは自分より賢いのかバカなのか考えろ」

これはある意味正しいですが、ある意味間違っています。なぜなら取引相手のことなどいくら想像しても分からないからです。

男なのか女なのか、20代なのか70代なのか、プロの機関投資家なのかそれとも主婦なのか…。

そもそも自分を同じポジションサイズを売買しているとは限りません。

ですので相手のことを想像するのは無駄です。それより自分のことをよく知った方が良いです。自分のことなので想像でなく事実を知ることができます。

ただ人間は実際のところ「自分のことはよくわかっていない」と言われます。なので自分を知る努力が必要です。自分のトレードをよく振り返り、自分の特徴を知ることが大切です。

テクニカル分析を覚えることも重要ですが、自分のトレード履歴の方が宝の山だと思います。

『トレードとは取引相手ではなく自分との戦い』

これが今の私のトレード哲学になっています。

分析方法

具体的な分析方法は以下です。

・トレード結果のヒストグラムを作る
・トレード結果のクロス集計表を作る

簡単ですね。どちらも基本的なデータ分析手法です。しかしそこから読み取れるものはたくさんあります。

分析に必要な準備としては以下です。
・Excel
・トレードのログ
・個々のトレードのメモ(ポジション取った時とクローズ時)

では続編でそれぞれの作り方とチェックポイントを紹介していきます。

もしサポートいただければ、投資家やトレーダーの交流(オフ会など)に活用させていただこうと思います。