スタートアップ退職の有休消化中、「社内で一番忙しい人」称号を振り返り、「忙しい」ってなんなんだろうって考えたこと
「明日仕事があるから、飲み会では早く帰る人」というわけではなかったのだけど、どうやらそういう風に見えていたらしい。
同僚(から、退職に伴い友人へと昇華した人)と飲んでいたら、終電も近くなった頃に、「もう、もすこさんは自由の身だから、今夜は深酒できますね」と嬉々として言われて、気がついた。
もともとお酒が強いわけではないので酒席はあまり自分には向いてないし、人とのコミュニケーションが億劫で、気疲れしてしまうから早く帰りたがりだったのだ。
そしてこれまで「明日仕事早いので」という言い訳もしたことはなかったのだが。
「もすこさんは飲み会では早く帰る人」「もすこさんは社内で一番忙しい人」という2つがどうやら勝手に結びついて、「もすこさんは社内で一番忙しいから、早く帰る人」という着地になっていたらしい。
みなさん、これまでのお気遣いに感謝します。
「社内で一番忙しい」かどうかは自分ではよくわからなかったし、自覚もあんまりなかった。スタートアップは基本的に暇な人なんていないし、それぞれの役割に全力投球だから、自分が誰より忙しい、とかは思ったことあんまりない。(そうじゃないゆるゆる在籍者は当然一定数いるがそれは目を瞑る)
それでも何人かにそんなようなことを言われたことはあって、まあまあ忙しいであろうCFOからもそんなことを言われたことがあって、「おお、そうなのか」とぼんやり思ったくらいである。
忙しさ、ってどこで感じるんだろう。
たしかに朝8時からミーティングばっかりして夕方になりそこから手元の作業を開始して当たり前に22時を迎えていたり、お昼休憩であろう時間帯にも遠慮なくミーティングをうめられて引越し後の新しい街のランチ開拓を全然できてなかったり、移動中の電車でもパーマ中の美容室でも手元のスマホでSlackをみていたり、自転車につけたスマホホルダーにSlack通知がきたら停まってそれを確認したり、左手でSlackを見ながら右手でGmailを見たり、誕生日に自分のために何か買おうと出かけた表参道を歩きながら気がついたらSlack返信しながら往復していただけだった、とかはあったけども。
Slack地獄。
忙しくない状態を忘れているので、今がどのくらい忙しいのか、とかがよくわからなくなっていたな。
結局これも、何かとの比較なのだな。
忙しくない時期やヒトと比べてどうか。
だから「xxさんは私より給料多いのに仕事してない」みたいな陰口が起きるんだろうし。
本人は忙しいと思ってるかもしれないのに他の人からはそう見えなかったりで。
私の場合は「側からみたらすごい忙しそう」なのに、自覚がないパターンであったようだ。
しかし、それ(忙しい)がなくなった有休消化中のいま、本来であれば「ああこれまで忙しかったな」「いま、仕事しなくてひまだな」とか思ったりするはずのところ、そんな感情はうまれていない。
今日何しようかなとは考えるけど、何もしない時間も多いけど、それはそれとして「同じ有意義」である。
これまた不思議。
忙しいってなんなんだろう。
自己評価と外部評価。
評価するようなもんでもないし、誰かが決めるものでもないし、
忙しいとは。はて。