夢っていつか叶うと思っていた
夢は漫画家だった
小学校六年生の頃、「ちゃお」という少女漫画雑誌を読んでいた。
お小遣いが月300円だった私は、毎月買うこともできず、たまに買っていた。付録は好きだったし、一番やっかいだったのは応募者全員サービス。
話はそれてしまったけれど、漫画家になりたいと思っていた。
絵は上手い方ではない。
だけどみんなが夢中になるような話を書いてみたい、と思っていた。
なのに小学校の卒業アルバムには、
将来の夢に、「よろず屋」と書いていたのだからよく分からん。
現実的な夢
高校2年生のときに、縁あって今の職場を目指すことになり、いつしかそれが「将来の夢」となった。
現実に公務員試験に合格し、働くようになって気付いたことがある。
将来の夢って「職業」でよかったの?
恥ずかしい話だけど、合格した段階で将来の夢にゴールした気になっていたのだ。
夢が叶ったあとなど全く考えていなかった私は、
燃え尽き症候群ともいえるような、気持ちだった。
もちろん、仕事は誇りに思っていたし、日々勉強することで楽しかったし、
だけど、ふと、
私のやりたかった夢なのか?
と立ち止まることがたまーにあった。
そしてそれは、この1年くらいでよく考えることが増えた。
だからといってさ
子どもでもない30歳の家庭もある人間が、夢をみつけよう!なんて思うこともないわけで。
趣味で書いていた二次創作を一次創作で書いてみたい、という小さな夢が芽生えたくらい。そんくらいの意思で小説家を目指そうと思っているんですよ。
まあ、いいじゃん。私の人生、好きなことを仕事にしたいと思ったってさ。
ではまた!