おっぱい星人が1歳を超えて”おっぱい魔人”にジョブチェンジした話
噂には聞いてた。「1歳すぎるとおっぱいへの執着がヤバい」と。。
でもうちの子は…いや、まさか、いやいや、そんなわけ──と思いきや、見事に来た。乳への圧倒的ロイヤリティ。こいつ、やりおる。
2023年10月、ちょっと早めに生まれた息子。
フリーランス母には育休などないため、できるだけ早く仕事復帰を目指して、母乳とミルクのハイブリッド作戦で行く予定だった。
入院中の授乳問題は「すぐ疲れて寝ちゃうね〜」みたいなかわいいもんで、助産師さんのおかげで授乳は母乳もミルクもなんとかうまくいってた。
(しかし退院直後の初授乳で事件発生。
おたおたしておっぱい丸出しのまま義母を迎えるというファースト地獄。義父が車停めに行ってたことが唯一の救い。)
さて、ここから新生児との生活スタート。が、なんかやっぱりうまくいかない。
息子がてぃくびを咥えてくれない。「乳頭混乱」とやらで、これには2週間ほど悩まされた。
(「乳頭混乱」とは哺乳瓶は使えるけど、おっぱいでの授乳を嫌がる状態のことらしい。)
私は泣きながら何度も息子をおっぱいに顔面ダイブさせる始末。おっぱい飲ませられないことがただただ申し訳なくて、泣く泣くまた泣く。
泣きながら気づいた。「混合って言ってるけど、私けっこう母乳にこだわってる…?」と。
夫も「母乳ってやっぱいいらしいよ!」と悪気なく言ってきて、気づけば私、母乳教に入信済み。
その後、生後2・3ヶ月で完母になり、息子はしれっと「おっぱい大好き星人」にジョブチェンジしてた。
そんなある日、8か月で保育園スタート。
園では哺乳瓶でミルクをぐびぐび飲むらしい。が、帰宅したら「おっぱい!今!すぐ!!」と必死の形相。
いや、保育園がんばってるもんね、君のおかげで母もお仕事がんばれてるよん、と夕方のおっぱいタイムでお互いしっぽり回復。
しかし1歳近くなると、息子の「おっぱい!」執着がトップギアに。
帰り道の抱っこ紐の中でおっぱいコールがスタート。不満そうに「うぅ、うぅーん」と襟もとを引っ張る。お願いだから道のど真ん中で母のおっぱいを出そうとするのはやめてくれ…
帰宅してまず服をめくられ、ここで即授乳。
そのあと「いっぱい飲んだねえ〜お風呂入るよ〜!」と抱っこして浴室へ。
お風呂ではてぃくびを全力でひっぱり、触ってるうちに飲みたくなってきたらしくちょび泣き。
で、お風呂上がりも全力おっぱいコール。
必死で保湿、おむつ履かせて、「おっけー!もういいよ!」と言った瞬間、セルフで「しゅぱくっ!」と咥えてぐびぐびとお飲みになる。
「そろそろ満足か…?」なんてこっちが期待して服を戻すと、「えっ?なんでおっぱいしまうの?」と怒られ、夕飯まで30分ほどひたすら出し入れの無限ループ。
もちろん、夕飯中も言わずもがな。ごはんそっちのけ。
おっぱい魔人だ、もう魔人だ。
母は搾り取られて疲れている。
夜もまだ2時間おきに起きてはおっぱい。おっぱいだ。ああ、おっぱいだ。
「おっぱい」しか打てなくなる前にそろそろ締めるが、ゆくゆくは断乳じゃなくて卒乳を…とか悠長なこと言ってられるのか。
この勢いだとハタチ越えても飲むぞ…。