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「手のかかる子ですね」って言葉が、こんなに嬉しいなんて。

第一子の子育て中。ぜんぶが初めてで、毎日が手探り。

この行動は“赤ちゃんだから”こうなのか、この現象は“この子だから”こうなのか――
そのあたりの見極め方が全然わからない。というか、もう、わかりようがない。

寝ない、食べない、少しの間も離れない、とにかく泣き続ける……。
こうやってワードだけ並べると、「まあ赤ちゃんってそういう生き物だよね~」ってなるよね。
でも、問題はその”程度”。個人差ありまくるもんね!!

私、息子が7ヶ月くらいになるまで、「いやいや赤ちゃんってみんなこうでしょ?」と思ってました。
寝ないも食べないも、すべてが「赤ちゃんあるある」だと信じて、全力で耐えていたんです。

しかし、わが家の転機は保育園にあり。

「息子くんって、抱っこじゃないと寝ないじゃないですか」
保育士さんの何気ない一言。私は聞き逃しませんでした。

「ですよねえ?!?!」
プロでもそうなんだ!?そういう子だとプロも認めてくれるんだ!?と謎の感動。

いやもう調べて試せることは、全部やりましたよ。
室温や湿度を適切に調整したり、服を調節したり、
「光が一筋でも入るとダメ」と聞けば、寝室を真っ暗にするために暗幕をガムテープで貼りまくり、
結果として「誰かが精神状態を心配してくれそうな部屋」まで完成した。

それでも、息子、寝ない。

さらに、保育園の先生からはこんな言葉も。

「息子くん、元気ですよね…。ほかの子がトロンとしてきた時間でも、
ひとりだけ腕をブンブン振り回して遊んでます」

やっぱり?!
なんか異常にテンション高いなとは思ってたけど、やっぱりそうだよね?!

そんなある日、ワンオペに疲れ果てた私は、ついに実家に4日ほど帰省。
「最近の子は辛いことを我慢できなくなってる」とか言いがちな、昭和スポ根精神の母が、
こんな言葉をかけてくれました。

「息子くんの育児はひとりじゃきついよ…たまに帰っておいで」

あの母が?!こんな優しい言葉を?!

その一言ひとことが、どれほど私を救ったことか。
赤ちゃんってみんなこうなんだ。他の人は元気に、楽しそうに育児してるのに、
自分だけ辛いなんて、私が母親に向いてないからなんだ……
そうやって病みまくってた私が、救われた瞬間でした。
(楽しそうに見えてるだけでみんな大変だとは思うけどね)

だから、これを読んでいるみなさんに伝えたい。
赤ちゃんによって本当に違うんです。
だから、もし周りに「この子、大変そうだな」って子がいたら、ぜひママにこう声をかけてください。

「いや~、この子、大変そうだね!毎日お疲れさま…!」

私はね、それを言われたら表では「いえいえ」って笑顔で流しつつ、
内心では「やっぱ私めちゃくちゃ頑張ってるまじすごい今日なんかご褒美買って帰ろ」って思うタイプです。

だから、この言葉、たぶんだけど嬉しい人多いはずだよ。
頑張ってる自分を誰かが認めてくれるだけで、もう、救われるから。
積極的に労ってこ!!!

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