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周囲がやらないことにこそ

みなさん、
どのような週末の時間を過ごされましたか。

僕は先日より、
日本のから依頼の仕事の総仕上げに入っているところ。

集中すると没頭する性格でして、
夜もほとんど睡眠を取らず、独り孤島にて、
パソコンのモニタに向き合う時間を過ごしていました。

ちょっと今までにないアイデアを考えていまして、
「産みの苦しみ」というものを感じていますが、
周囲がやらないことだからこそ、
特別な思いとともに向き合うことができているんです。

そんな、慌ただしくも充実感を感じられる
週末を過ごしていました。


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周囲がやらないことこそ
自分がやる。

これはとても勇気がいることです。

時に周りからの批判を受けてしまうこともありますから。誰でも避けたいことです。

例えば、新しい分野でビジネスを展開する
ベンチャー企業のほとんどは最初は必ずといっていいほど、
周囲からの批判を受けるものです。
批判する彼らは常に前例と照らし合わせて評価をくだす、
新しい世代の新しいもの脅威に怯えながら、
その存在を認めようとせず否定し続けるものです。

これは個人でも言えることで、
例えば、変わった趣味や能力を持っているというだけで、
変人扱いをされてしまうこともあります。
ただ「少数派」というだけで、結局なにも行動できずに、
周りに合わせて生きてしまうなんてこともあります。

多くの人は自分の思いがありながらも、
批判を恐れるあまり、その思いを黙殺しながら
静かに周囲と歩調を合わせて生きているのかもしれません。

でも、自分だけが思いつくことや興味を持てることというのは、
その人にとってかけがえのない価値。
周囲が気がつかないことにあなたが気づいていけるわけで、
それは悲観するべきことではありません。

むしろ喜びとともに迎え入れるべきものだと思うのです。



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いつの時代でもこの「少数派」というものが
新しい価値を生み出してきた歴史があります。

その時は、周囲に白い目で見られながらも、
やがて時間の経過とともに賛同する人々が増えていき、
その後の「大多数の当たり前」になっていくことだってあります。
そうした、誰にも思いつかない発想から
大きな価値は生まれ、人々の暮らしを豊かにしてきました。

時は明治時代までさかのぼります。
鳥羽地方(今の三重県)で、
家業であるうどん屋を継ぎながら平凡な生活を送っていた
ひとりの青年がいました。

彼は昔から数多くの偉人の言葉や文章に触れていたこともあり、
気持ちだけは人一倍高いところにある青年でした。

「このままうどん屋として人生を終えたくはない」
「なにか大きいことをしたい」

そういう強い思いを持ちながら、
彼はその後、時間をかけて元手の資金を増やしながら、
やがて海産物商を開くことになるんですね。
地元の鳥羽でとれるものを集めては、それを全国各地で売り渡っていく。
富裕な商家の主人を相手に売り込むなどして、
それは順調な商売になっていきました。

そんなある時、
関東地方に出向いた際の港で、
外国人相手に「日本の真珠」が高価で売られていることを
知ることになります。

「もしかしたら、この真珠で大きく儲けられるかもしれない。」

じつはこの真珠、
彼の地元の鳥羽では特産品の中の一つでしたが、
当時の日本ではアコヤ貝の中から数千分の一の確立で
真珠が取れるくらいで、非常に希少価値の高いものでした。
そこで青年は、あることを思いつきます。

「真珠を人工的に大量に作れないかな」

当時、真珠は自然にできるもので、
これが偶然に見つけられるということは神秘的な発見でした。
だからこそ価値があり、多くの人に求められたわけですが、
彼はそれを「人工的に大量につくれないか」と
誰も思いつかないアイデアを考えていたんですね。

彼は「人工真珠」を実現させるために、
あらゆる方法を調べていくわけですが、
ある時、学者に意見を聞いていく中で、
貝に「異物」が入った際、
そこに貝の成分が付着して真珠ができることを発見。
そこで、彼は丸く削った「サンゴのかけら」を
「異物」として貝の中に入れ時間をかけて観察を始めました。

するとどうでしょう、
貝の中に入れたサンゴのカケラの周りに
時間をかけて美しい成分が折り重なっていき
なんと「美しい真珠」が出来上がってしまったんです。

バカみたいなアイデアだった「人工真珠」は
彼の探究心と行動力で現実的なものとなり、
彼は本格的にビジネスにすることを決め、
やがて日本だけではなく、フランスやイギリスにも
真珠を大量に売り込んでいくことになります。

この青年の名前は御木本幸吉さん。

今では「ミキモトパール」というブランド名で
世界中に広く知れ渡り、その真珠の輝きは、
人々の日常に光をもたらしています。


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周囲のやらないことや考えにこそ、
時に、大きな価値があるのだと思います。

みなさんの中にも些細な思いつきや
だれにも思いつかないことを思いついたり、
周囲が興味を持たないことに、
強い興味を持っている人もいるかもしれませんね。

でも、周囲を気にする必要などないんです。
批判も必要以上に恐れてはいけません。

少数派の意見や考えだからこそ
守り抜くべき価値というのがそこにはあるのだと思いますから。

大切な自分の思いを見失うことなく、
自分の中で確かな歩みを刻んでゆきたいものです。

どんな些細な思いつきでも、
自分が良いと思えるものであれば、とにかくやってみること。
行動に移してみること。

その気持ちが大切なのかなと。


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今まで見たこともないような美しい景色に出会うためには、誰もが手にすることのできる地図を持ってしては、辿り着くことなどできません。

やはり、その人だけの道を探してゆきながら、
自分で切り拓いていく以外にないのだと思うんですね。

新しい週の始まりです。

またみなさんの充実した日々を重ねられますように、
今日も、共に確かな一歩を歩んでゆけたら。

それでは素敵な一日に。

遥か孤島から感謝を込めて。

いつもありがとうございます。


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自分の中の何か一つを変えてみる
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最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。