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自分のために背伸びをする

誰にでも、
ここ一番で頑張りたい時ってありますよね。

今の実力では無理かもしれないけれど、
もう少し頑張ってみれば、
それが達成できるかもしれない。
あと少しで理想が叶うかもしれない。

そんな時には、
ちょっとだけ背伸びをしてみることも必要です。

そのために「自分への嘘」を
ついてもいい時もあるのだと思うんですね。

できるかどうかわからないけど、
できると言い切ってみる。

まだ成し遂げてはいないけれど、
成し遂げたように振舞ってみる。

もちろん嘘をついて、
誰かを傷つけてはなりませんが、
自分を飛躍させるために、
自分にだけついてもいい嘘。

一歩超えていくために
自分を誤魔化してみると、
それが本当に実現できてしまうこともありますから。

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若い皆さんは、
実感がないかと思いますが、
その昔、オイルショックという出来事がありました。

1970年代から80年代のはじめに、
石油産油国の政治的な事情によって石油の価格が高騰し、
それにつられて、あらゆる物価が高騰し、
経済的な混乱を招いてしまった出来事です。

当時、トイレトペーパーの買い占め騒動が起こったことは有名ですが、
同時に、エネルギーの節約にとドライブの自粛や、
暖房の温度制限など、
生活に直接影響する問題が数多く起こりました。

そんな時期をきっかけとして、
世界の不況をものともせずに成長し、
今では日本を代表するグローバル企業へと
発展したメーカーがあるんですね。

小型モータを世界に供給している
京都の会社・日本電産です。

オイルショックにより、
省エネが求められた時代に、
創業者の永守重信さんは、
当時まだ大きかったモーターを
「小型化」することを日々研究していました。

とはいえ、戦後の不況の中ですから、
良い人材にはなかなか巡り会えません、
それでも諦めずに身近にいる仲間だけで
小型モーターの開発を続けていたそうです。

なぜ恵まれた人材も技術もなく、
新しいモーターをつくることが可能だったのか、
それは「(良い意味で)自分たちに嘘をつき続けた」からなんですね。

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職人の世界ではよく言われることですが、
「できるできないではなく、とにかくやってみる」
という考え方があります。

永守さん自身も事業を立ち上げたばかりの時は、
当時の創業メンバーとともに、
「できる、できる、できる」と
呪文のように唱えながら仕事をしていたそうですし、
社長室に社員が相談に訪ねてきても、
できないとは決して言わせなかったそうです。

「できる、できる」と取り組んでいくうちに、
本当にできるのではないかと
良い意味で自分が勘違いをしていく、、、笑

周囲から見たら笑い話に聞こえますが、
そうやって、自分に言い聞かせながら、
日本電産という会社は
モーターの小型化をはじめ、
数々の産業製品を世界に広めていくことになるんですね。

多くの人はまず
「できるか、できないか」を先に考えてしまいがちですが、
でも、自分で「できない」と判断できてしまうということは、
見方を変えれば、自分の狭い経験の中での
判断でしかありません。

世界不況だろうと、苦境に立たされようと
「できる」と自分を鼓舞し続ける。

時に自分に嘘をつき通すことで
乗り越えられることがあるものなんですね。


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「もう無理かもしれない」

誰にでもそういう時は
一度や二度あるものです。

例えば、僕がやってきた企画の仕事というのは
基本的には前例というものがありませんでした。

無いものを作るわけですから。

だから、そもそも「できるかできないか」とう
判断すらできなかったわけですが、、、笑
でもそんな時にこそ、
「できるはず」と自分に言い聞かせてみると
自然と「どうしたらできるのか」を考えられるものなんですね。

そう考えた時にこそ、
身近な些細なことがヒントにも見えてくるものですし、
バカみたいな突破口のあるアイデアや、
自分でも考えてもなかったことが思いつくものです。

できないことに怯えてしまうのではなく、
まずは「できる」のだと考えてみること。

嘘でもいいから
自分に言い聞かすこと。


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実は僕がこの孤島に来る前、
忙しい毎日の中で、
こんなゆっくりと落ち着いた時間を
持つことができるなんて思ってもいなかったんです。

でもどれだけ忙しい中でも、
そんな理想の時間を夢見て過ごしていたら、
気がついたら本当にそうなってしまったんですね、、、笑

時には自分をごまかし続けることも
大切なのだと、今になって実感しています。


皆さんの理想や成し遂げたいこと。
それはなんですか?

少しだけ
背伸びをしてみてはどうでしょう?

いつもより違う景色が見えますよ。


それでは、今日も素敵な一日に。



遥か孤島から感謝を込めて。


いつもありがとうございます。


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Ryota【孤島物語】毎日更新
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。