見出し画像

My Lifetime Important Albums #1 The Rolling Stones / Beggars Banquet

Facebookでかつてのバンドメンバーより「自分の人生に影響を与えたアルバムを10枚あげる」というバトンの指名をもらい書いてみたのだが、なかなか面白かったのでnoteに残しておこうと決めました。
音楽を語るのって楽しい。

音楽評論家でもないので、アルバムに関する基本情報や詳細は記載しません。あくまでもファンとして自分はこうして出会った、こういう風に聴いてきた、ここが好き、という目線で書いています。
では始めていきたいと思います。

自分の人生に大きな影響を与えたアルバム その1

The Rolling Stones / Beggars Banquet (1968)

もともと洋楽を聴き始めた時は、中1、中2ぐらいで周りのみんなの流行りについていくような形でヒットチャートものを追いかける程度だったが、ある時友人が聴かせてくれたドアーズやTレックスなど60年代70年代のロックが衝撃的にかっこよく、一気にハマってしまった。1985年とか86年の頃だ。
それ以来夢中で古いロックを聴き始めた。その中でもストーンズは未だ現役で活動をしているグループで、ビートルズと双璧をなす最高のグループと評され、聴いてすぐに虜になった。「Jumpin' Jack Flash」はまるで自分のデーマソングかのように毎日聴いていた。高校に入る頃に入手したエレキギターで毎日ストーンズのギターリフを真似したりしていた。

ストーンズのアルバムを貪るように聴いたが、とりわけこの「Beggars Bannquet」の虜になった。
ロックンロールバンドのロールモデルを作り上げたストーンズのアルバムの中でも音作りはかなり独特だと思う。
カントリーブルースに活路を見出だしたのか、全体的にアコースティックな感触強いアルバムだ。ストーンズはこの後暫く全部が大名盤だけど、やはりブライアン・ジョーンズがいたこのアルバムの時が好き。ブライアンは翌年1969年に脱退直後に亡くなってしまう。もともとこストーンズのリーダー的存在で、バンド名を決めたのもブライアンだったが、このアルバムの頃には影も薄くなってしまったように感じる。そんなわけで少々不穏な空気もありつつ新しい音楽を作ろうとしているストーンズの姿勢が素晴らしい。
その辺りの様子はゴダールの映画「One Plus One」垣間見ることができる。

オープニングを飾る「悪魔を憐れむ歌」はもともとアコースティックなバラードだったが、サンバのアレンジが加わり、キースが激しいギターソロを入れて曲は生まれ変わった。今でもストーンズのライブにおける重要なレパートリーだ。
ブライアンのスライドギターが切なく響く「No Expactations」や失恋の歌「Dear Doctor」、聖書を題材としたもともとはゴスペルの「Prodigal Son」など大好きだった。それから不思議な雰囲気漂う「Jigsaw Puzzle」も。この曲ライブで披露されたことがないと思うけど、ぜひ演奏してほしい。
アルバムを締めくくる「Salt Of The Earth」も聖書を題材にした曲だが、大好きな曲だ。

ストーンズを聴いたことで、色々な音楽へと導いてもらったように感じる。
ブルースやR&B、ソウルにレゲエまで。
ロックンロールバンドとはつまり、色々な音楽を飲み込み、進み続けていくことなのだと教えてもらった気持ちだ。

ストーンズはこの時期ライブツアーをしておらず、1969年になってからツアーを再開するが、貴重なライブ映像がこの「Rock 'N Roll Circus」だ。
ブライアンがギターを弾く最後のライブ映像かもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?