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ガチ初心者のための一級建築士学科試験対策

初めまして闇落ちくんです。
私は令和4年度の学科試験に独学で合格しました。
その時の記憶を整理し
本当に本当の初心者のための
一級建築士学科試験について
記事にしようと思います。

周知の事実ではなく
基本中の基本を話していこうと思います
そのため、初心者だけでなく
落ちた方やある程度情報が
ある方にも改めて基本は抑えられているか
それをチェックするのに
役に立つような記事にしたいと思います


学習順序

まず初めに学習順序についてだ
ここは絶対に間違ってはいけない
だからこそ最初に話す
一級建築士学科試験は全部で5科目あるのだが
以下の順番で学習すべきである

法規→構造or施工→環境設備→計画

間違っても取り組みやすいからと言って
「計画」から始めてはいけない
それは破滅への第一歩となる

圧倒的に間違いなく
「法規」から手をつけなさい
そして新しい法令集は後で買ってもいい
誰かからのおさがりでもいいので
さっさと始めなさい
私は受験予定の試験年度よりも
古い法令集で最初始めていたが
基本的な建築基準法に変化はなかった

法規は理解するのに時間がかかるが
理解しちゃえば圧倒的な得点源となる

次に構造もしくは施工だが
構造と施工は
マジで何言ってるのかわからないと思う
鉄筋くらいはわかると思うが
圧接溶接ってなんやねん
どうやってやってんねん
とかなると思う。

そのためそもそもの単語の理解に苦しむ。
なので法規の次は構造か施工をすべきである。
個人的には
数学が好きなら構造から
数学が嫌いなら施工から
始めることをお勧めする

次に環境設備について
こちらは数学的知識というより
空間的想像力
解決することが多い
熱の伝達、空気の流れ等

正直な話そんなに難しくはない
空気や熱は見えないものであるが
身近な存在だからなのか
理解はしやすい方だと思う
だが、
照度や光度の違い等のややこしい部分
CASBEEなどの知らない単語の出現
があるので計画よりも
優先度は高く勉強すべきである

計画について
覚えることは少ないことと
結構脳死で理解しやすいことが多いため
最後の最後に取り組むべきである
ちなみに私は試験日の2か月前から取り組んだ
その程度である

各科目の特徴

法規

得点源となる法規から話す
日本語の言い回しが難しいだけで
理解さえすれば圧倒的に簡単である
諸先輩方がよく言う話だが
「答えが法令集にある」
法規は公認のほぼカンニング状態なのである

学科試験で法規の難易度が今年は上がった
などの文言は聞いたことがないので
法規に関しては
難しくすることが難しいと思われる

実際、問題文が法令と論理が合わず
その問題だけ受験者全員に点が与えられる
という事案が数年に一回あるほどだ

ただ、毎年法改正の部分が出るので
問題集の内容だけでなく
模試等で法改正を抑える必要はある

私は令和4年度の本試験時
初見の問題が出たのだが
答えは法令集にあるので、落ち着いて理解したら
全問正解であった
そのくらい法規は難しくない
難しい日本語を使っているだけである

構造

数学苦手な人は蕁麻疹が出る科目であると思う

私は大学での授業
大学院試験時の構造の知識で
十分理解できた

私の自慢をしたいわけでなく
大学の授業より簡単である
ということをいいたい

大学で構造の試験を受けただろう
あれより数倍簡単である
ちょっとややこしい部分があるが
理解はちゃんとできる

大学の授業を真面目に受けてなかった人
専門卒の人
大丈夫
ビビらないでほしい

一つ一つの因果関係を理解すれば
答えを絞り出せる

構造は明確な理由で答えを見つけられるので
一つ理解できたら芋ずる式でわかってくる
そこに時間がかかる

数学的センスはいらない
それは構造設計者に任せればいい

施工

これに関しては警笛を鳴らす
現場に出たことない人はマジでわからん状態になる

まず単語と物のイメージがリンクしない
「軽量鉄骨天井下地の野縁」
初見でこれを言われてわかる人は絶対にいない
何の話をしているのか
どこの部位の話なのか
そもそも部位の話なのか

別の国の言語を学んでいる気分になる

なので、googleやyoutubeで検索した方がいい
個人的にはミカオの本が最強であった

一応教材をまとめた記事があるので
以下にリンクを張っておく


環境設備と計画

環境設備と計画は
試験の特徴が似ていると思ったので
一緒に記述する
この二つは一言でいえば

知っているかどうか

で点数が決まる

私はとある予備校の無料セミナーで
設備図についての資料をもらったのだが、
私が持っていた直近8年以内の過去問では
設備図の問題はなかった
なので、そのセミナーを受けるまでは
設備図の存在を知らなかった

私が受けた本試験、まさかの設備図が出た
Xでは
知らねえよ・予備校で習ってねえよ・初めてみたよ等
文句の嵐である
私は本当に運がよく
なんか出そうだなと
一応抑えておいたので対応できた

つまり、広く浅く知識を蓄える必要がある
もし過去問を入手できるのなら
過去20年分くらいは見た方がいい

ちなみに設備図に関しては、
実は過去に出たことがある
私はたまたま何かのサイトで
その問題の過去問を見た

だからセミナーで見たときに
抑えようと思ったのである

そして、計画に関しても
私が受けた年に
過去10年以内に出ていなかった
建築事例が出てきた
だがのちに調べてみると
15年前の過去問に全く同じ文章で
残っているのである

もちろん全部が過去問から出ているわけではない
新規の問題もある

なので環境設備と計画は広く浅く
「いやそれ設備設計者や意匠設計者しか確認しないだろ」
レベルでさらっと見ておく方が吉である

合格基準点

学科試験には合格基準点というものがある
簡単に言えば
各科目この点数は最低限取らないと不合格
ということである

令和6年度学科試験の合格基準点
計画:11点/20点中
環境・設備:11点/20点中
法規:16点/20点中
計画:16点/20点中
計画:13点/25点中
総得点92点

つまり令和6年度でいうと
計画が10点で全体が93点になったとしても
不合格になるということである

私自身計画と施工が合格基準点と
2点差だったので余裕ではなかった

怖い話になるが気を抜くと簡単に
足を取られる

一つの科目だけ基準点に達していなかったため
不合格になった人を何人も見てきた

初心者に提供する情報としては
これくらいでおなかいっぱいな気がする

以上ガチ初心者のための
一級建築士試験学科試験の特徴説明であった。












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