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IPOの先輩から学ぶ! 会計freee同期会meetup! vol.2『どうする?!IPO準備の内部統制』 開催レポ【その1】

みなさんこんにちは!freeeのSMB事業部でカスタマーサクセスをしているSeiです。

2021年4月23日(金)、「会計freee同期会meetup!vol.2『どうする?!IPO準備の内部統制』」を開催しました!

「会計freee同期会」は、SMB事業部管轄法人の会計freee1年生(=2020年に会計freeeの導入を開始された方)のユーザコミュニティです。今年1月に立ち上がりました。会計freee1年生の中には既に本稼働している法人もあれば、まだ導入中の法人もあり。既に本稼働している法人の知見を、現在導入中の法人に共有しよう!という試みです。
コミュニティは現在、2〜3ヶ月に1回のオンラインmeetupとオンラインコミュニティから成り立っており、第2回のmeetupはIPO準備企業を対象に「会計freeeを用いてどのように内部統制を整備したらよいのか?」というテーマで開催されました。

※meetup!vol.1の様子はこちら!
その1
その2

【今回の先輩ゲスト】
①株式会社グットパッチ 管理部部長・瀬川様
②株式会社Kaizen Platform 経理財務部部長・朝井様
③税理士法人つばめ河村様(会計freeeと連携出来るアプリ「kansapo」についてご紹介いただきました。)

当日の司会はSekiでお送りしました!

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オープニングは毎度、「好きな勘定科目」から!

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※今回、コンフィデンシャルな内容を多く含むため、LTの詳細をお知らせできません。ご容赦ください。


株式会社グッドパッチ 管理部部長・瀬川さんによる LT「グッドパッチ 上場までの道のり」

【瀬川さんプロフィール】
1984年横浜生まれ、川崎育ち。早稲田大学政治経済学部出身。
新卒でミズノ株式会社入社、その後別のスポーツメーカー1社を経て2017年2月にグッドパッチ 入社。
2020年6月に、グッドパッチはマザーズ上場。

===グッドパッチ でやってきたこと===
◉初期
会計システム、ワークフローシステムの入れ替え
管理会計
予算の細分化
経理人員の採用
◉中期
IPO準備
予実管理の精緻化
Deptの調達
管理部人員の採用
◉それ以降
IPO準備

===グッドパッチ でやっていないこと===
監査法人・証券会社の選定(上場準備がある程度進んだ状態で入社した)
エクイティの調達(入社時に一定程度の資金調達が完了していた)

【瀬川さんのお話のアウトライン】
◉瀬川さんの自己紹介
◉グッドパッチの会社紹介
◉上場時の組織体制、現在の組織体制
◉メンバーの採用年表と経緯、採用の際に実施したことなど
◉IPO時の社内コミュニケーションで気をつけたこと
◉社内で利用しているツール(システム相関図)
◉IPO準備の勘所
※詳細はこちらには記載できませんが、いつでもtwitterでDMくださいと本人談。


株式会社Kaizen Platform 財務経理部部長・朝井さんによる発表

【朝井さんプロフィール】
1982年北海道生まれ。慶應義塾大学出身。卒業年に公認会計士試験に合格。
新卒であずさ監査法人入所、その後ベンチャー企業1社を経て2017年11月にKaizen Platform入社。
2020年12月に、Kaizen Platformはマザーズ上場。

【朝井さんのお話のアウトライン】
◉朝井さんの自己紹介
◉Kaizen Platformの会社紹介
◉上場時の組織体制、現在の組織体制
◉IPOの概要とスケジュール
◉社内で利用しているツール
◉内部統制についての所管

参加者さんからの質問に答えつつ、瀬川さんと朝井さんが対談する時間

Q:経理と財務の分離方法は?

瀬川:
主幹事証券会社によると思いますが、組織図上は明確に分けました。実際には財務担当者も経理業務を行うことがありますが、主担当ということで分けました。
個社の状況や証券会社との握り方にもよるかと思いますが、明確に担当分けをする時期は、IPO準備がかなり進んでから(N-1期)でよいかと思います。
朝井さん、御社はいかがでしたか。

朝井:弊社の場合は証券会社からかなり催促されましたので、早い段階から機能上、分けていました。
記帳担当は経理メンバーA、記帳承認は私、出納担当は経理メンバーB、出納承認はCFOが行うように担当割をしていました。但し、出納担当も一部記帳を行うことがあったため、出納業務でのチェック業務は私も行っていました。

瀬川:なるほど。担当割は、主幹事に相談しながら進めましたか。

朝井:主幹事からは一般的なアドバイスをいただいたので、「弊社は現段階でこれしかできませんが、出納担当者と記帳担当者が同じであると、勝手に引き出して帳簿を付けるといった不正が起こり得るため、そのリスクはこのように回避するようにしています」といった説明をして、弊社なりのやり方でご納得いただきました。

瀬川:そうなんですね。私たちの事業規模ではリソースが限られていて、大企業のような、理想的な組織にするのは難しいですから、説明して納得いただくことになりますよね。


Q:クレジットカード利用の統制について、実施している統制方法について教えてほしい

瀬川:クレジットカード利用については、弊社は管理部門しか使用できないことになっています。現場で経費をよく使う業態の企業はクレジットカードを使いたいかもしれません。そもそもクレジットカードを使用させたくない理由は、内部統制というよりは、経費が増大するかもしれないという懸念からです。


Q:予実管理をやっていきたいのですが…

瀬川:予実管理は上場審査の最後までチェックされるポイントですので、どんなに苦しくても何かしらのロジックを立てて、見通しが立てられるようにしておくことが大事です。
また、管理部門で突き詰めるだけでなく、現場からすぐに情報がもらえる信頼関係を築いておくことも重要です。

朝井:瀬川さんもおっしゃっていたように、予実管理と業績見込みは最も重要になるため、どんな形でもよいのでPDCAを回し続け、継続的に改善し続けることが重要だと思います。


Q:内部統制構築の際に、会計freeeをどのように活用したか

瀬川:閲覧機能の制限、請求書作成者・確認者の分離、仕訳起票者、承認者の分離などを利用しました。

朝井:あまり深く考えず自然にfreeeにある機能を利用しています。
支払依頼や権限設定のところで承認機能を使っています。SaaSに合わせていく方が管理はしやすいかと思います。


Q:IPOに向けて、管理部(現場サイド)でまずはやるべきポイントを教えてほしい

瀬川:あくまでも弊社の考え方ですが、経営陣のコンセンサスとコミットと、経営陣と管理部との信頼関係が重要です。
但し、事業部の自由度を制限するときなどは対立することもありますが、会社の成長には不可欠な、信頼関係があってこその健全な対立ということです。
もうひとつ、弊社では全社に向けてIPO準備の進捗等を継続的に発信しました。

朝井:基本的には証券会社や監査法人の指摘事項を粛々とこなすことになりますが、関係者が広範囲に及ぶ事項や、運用実績が必要となる事項から優先的に進めることが必要かと思います。
そうとはいえ、自分たちで優先度をつけるのは大変なので、弊社の場合は主幹事会社に指示していただきました。


Q:今になって思えばもっとやっておけばよかったと思うこと

瀬川:人間はそう簡単には変われないので、同じことをやると思いますが、予実の精度を求められることに変わりはないため、現場責任者のリテラシーを向上させるための取り組みや、KPIを丁寧に集めるなど、上場後の成長戦略を見据えた取り組みを早め早めにやっておきたいと思います。

朝井:弊社では業績見込みの算出について、もっと早くに取り組んでおけばよかったと思います。
業績見込みが見えるようになると事業の解像度が上がり、経営判断の質が向上したという印象を持っています。経営陣も数字が見えると安心感が湧いて、お金の使い方が変わったということもあったので、早く取り組めばよかったと思いました。
個人的にはあまりの激務だったせいか、もうやりたくないのかはわかりませんが、もはやIPOプロセスの記憶が断片的になっています。笑 IPO準備の経験は非常に有益な経験ですから、日記みたいなものをつけておけばよかったと思っています。

瀬川:自分でつけるのはつらいから、誰かにSlackを書き起こしてほしい。笑


Q:上場準備を実働するメンバーの管理の仕方、管理の視点

朝井:通常のプロジェクト管理とあまり変わらないかと思います。
弊社の場合は、週次でプロジェクト定例会を行い、その議事録は経営陣も閲覧できるようにしていました。特にマネージャーの立場で管理・判断していたのは以下の3点です。

①個々のタスク進捗管理
②タスクを阻害するブロッカーがあるとき、どうやって除くか
③限られたリソースの中で何を優先させるか


Q:企業文化から後追いの内部統制構築が大変という話がありましたが、利活用できる仕組みややっておくべきことがあれば教えてください。

朝井:浸透に最も時間がかかるのは、お金の使い方・決裁ルールです。、部長クラスの者が「これは業務を進めるために必要だから」と自己判断だけで外注してしまったり、請求書が経理部にあがってこなかったりといったことがありました。ですので、「いくら以上は決裁を得る」といった購買フローを最初に導入するのがよいのではと思います。


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ここまでご覧いただきありがとうございました!
「その2」では税理士法人つばめ様のLTレポートとアンケートでいただいたお声などをお伝えしていきます!お楽しみに!
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株式会社グッドパッチ、株式会社Kaizen Platform では、現在経理職を募集中とのこと!ご興味ある方は是非、ご連絡してみてくださいね〜

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