そういえば、孫子が言っていたことだ。
こんにちはfreee Advisor Day2023(以降fAD)プロデューサーのREISHOです。
前回、「fAD2023年版の企画を作り始めるぞ!」のお話をしました。2022年の実施内容を見直して、PEST分析をし、3C分析でまずは「競合」の動きをみるべしと。今回は、その次にフォーカスした「顧客」のお話です。
顧客。漢字の組み合わせを見ると「顧みる」「客」。顧みる…つまり「リピーター」がその語源。ただし、辞書を見ると将来のお客様も「顧客」に含まれるとのこと。「じゃあ、客でよくない?」は、言いっこなしです。あまりにぶっきらぼうですよね、なんとなく。顧客と言われると、自分たちのサービスを顧みてくれるんだ!となんか愛おしくなってきますね。
freee Advisor Day2023の顧客と言えば、もちろん税理士さんです。中でも僕らはfreeeに登録して会費をお支払いいただいた税理士さんを「認定アドバイザー」と呼ばせてもらい、特にこの認定アドバイザーさんがfADのお客様となります。そこで、僕は認定アドバイザーさんも含めた何人かの税理士さんに話を聞いてみることにしました。今、どんな仕事のスタイルで、何が課題で、どんな将来を描いているかです。30代~50代、メインで使っているソフトも異なる税理士さんたちの話はとてもためになりました。例えば、「税理士には適法性の担保の役目が大きい。税理士に頼めば関係各所ともめる事はないだろうと思ってもらえること、これは提供価値のひとつだ」、「会計ソフトの入れ替えを検討するときに気になるのは、変えた場合のメンバー(職員さん)の教育にかかるコスト」、「大事なのは人材。優秀な職員を長く残す、定着させるノウハウ、それが欲しい」などなど、多くの骨太なホンネを頂戴しました。
会計業界素人の僕にとって一番大きな発見は、多くの税理士の皆さんは腕一本で食べているといえるプロフェッショナルでありながら、ひとりの経営者でもあるということです。アタリ前田のクラッカーと言われたら、むしゃむしゃと食べるしかないのですが、ひとり税理士さんでない限り、同じ釜の飯を食う仲間がいて、彼彼女たちの生活を背負っている城主なのですよね皆さん。そうなると当然ながら顧客への提供価値だけではなく、スタッフのこと、教育のこと、マネジメントのこと、持続可能な事務所をつくること、専門領域とは異なる課題が見えてきます。これらについても興味を持っていると理解しました。
また、freeeというクラウド会計ソフトについても、甘口、中辛、辛口、激辛なご意見を伺えました。さらには「苦口」と言いましょうか、コクがあるのにキレがある?そんな言葉も頂戴しました。中には「freeeは会計事務所が使うのに向いていないよ!」という意見も頂戴しました。ほんと、率直なご意見をいただけたので大変にありがたかったです。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」と孫子は自身の兵法書で言いました。他者は自分を映す鏡。フィルター加工でモリモリにした自分では誰にも勝てない(自分自身の価値が見えない。転じて本当の価値提供はできるわけがないという意味と考えます)。大事なことです。
一方で、ヒアリングだけでなく、定量的な情報もとってみよう!とアンケート調査も試みました。税理士さんの母集団にアンケートを投げかけるのは結構大変なのですが様々なパートナ―に相談をして、何とか有効数値が期待できる母集団が見つかり調査を実施しました。結果、評価されていたのは「先進性」でした。先進性というのは、ちょっとビッグワードな気もしています。プロダクトの紹介や説明にテクノロジー色が強く見えたら出てきそうなワードですし、本当に「先進」しているかというよりはイメージがそう見えるだけという場合があります。ただ、そう思われているのは、実態のレベルが他と比べてどうあれ事実であるならば、そのプラス面を強く作用させていこう、僕はこの時にそう思いました。
スティーブ・ジョブズ氏が凄かったのは、小さなハンディPCであるデバイスを「iPhone」と呼んだことです。ワイドスクリーンのアイポッド、革命的な携帯電話、インターネットこの3つの切り口から、人々が最も想像しやすい「iPhone」に落としこんだ。freeeを先進的と思ってくれる方がいるなら、その先進性がより強い納得を感じられるように、より増幅して感じられるように、しかもわかりやすく、これらを同時達成するコンテンツ、演出でイベントを構成することが集客成功にへのカギになる、そんなことを考えました。
To be coninued....
それでは、また次回お会いしましょう!
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