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「 紛う事無きワークホース 」

なぜ数多のシビアな現場で、Freedom Custom Guitar Research の5弦ベースが選ばれているのか?

その答えがここにあります。

まずはこの面構えをご覧ください。

一目見ただけで、手に取りたくなりませんか?

一度手に取り弾き始めたら、この5弦ベースの凄さを実感していただけること間違いなしです。

 今回ご紹介するベースは、F.C.G.R.が楽器製造やリペアショップとして長年培ってきた経験則と実績を、伝統的なフォルムに注入したギター&ベース【 Retrospective series 】の中でも、特に多くのプロベーシストの方々にご愛用頂いております【 Retrospective JB-5 】です。

以前の記事でもお話しさせていただいてはおりますが、弊社のベースギターのサウンドメイキングの基本は「パッシブ」です。

それはボディシェイプが大きかろうと小さかろうと、4弦だろうと5弦だろうと、どのシリーズにおいても変わりません。

 F.C.G.R.では全モデルカスタムメイドが基本になっておりますので、アクティブサーキットを搭載したモデルも多々存在いたしますし、その際にもお客様がご使用になる状況や狙ったサウンドをイメージしてセッティングを施しますが、まずは素材のマッチング等から成り立つ「パッシブ」でのサウンドが、重要なポイントとなっております。

特に5弦ベースという楽器はその成り立ちや歴史からみても、かなり独特な楽器です。

 今でこそ初心者から5弦ベースを手に取る方も増えてはおりますが、元々は鍵盤楽器等がもつ低い音域までもカバーし、生演奏においても原曲のアレンジを再現できるよう4弦ベースにLow-B弦を。もしくは演奏技術的にコード感の強調等更に高い音域まで発音できるようHigh-C弦をプラスして、運指的にも開放弦の使用や、4弦の運指のままでスケールを移動できる利便性を求めたのが成り立ちではないかと思われます。

 確かにそこのポイントに関するメリットが大きかったからこそ、これだけ5弦ベースが普及したといえます。

しかし、かのアラン・ホールズワースとの競演で名を馳せた「Jimmy Johnson」が昔のインタヴューで、「Low-B弦はあくまでも"偽物"」という認識をもってプレイしていたことや、6弦ベースギターの巨匠「Anthony Jackson」の愛器に様々なヴァージョンが存在していることも考えると、楽器としての完成度を追求した場合、多弦ベースの開発は非常にハードルが高かったであろう軌跡が見て取れます。

 F.C.G.R.の5弦ベースのお話しを戻しますと、我々が主に重要視している点は「4弦ベースプレイヤーが持ち替えても、極力自然にコンバートできる楽器」です。

それにはまず、Low-B弦にクリアな音程感を保持し、しっかりと発音させ、他の弦と違和感のない音圧とテンション感の維持をさせることが重要でした。

それを実現する為に様々な試行錯誤が繰り返され、サウンド、演奏性において、現在はどのシリーズにおきましても、ある意味では理想の全弦バランスが取れておりますが、【 Retrospective series 】の5弦モデルに関しましては、他シリーズとはまた別の特徴があります。

 オーソドックスなジャズベースや、プレシジョンベースをお使いの方が、5弦をチョイスする時に重要なポイントとしては先述以外に、「好みのサウンドキャラクターであるか」ということと、「弦間ピッチの変化に伴う演奏性の変化」があげられるかと思います。

5弦とはいえオーセンティックなサウンドを表現したい。

4弦と差異が少ないプレイアビリティが欲しい。

そんなリクエストに応える為に、F.C.G.R.はこんなブリッジも作ったのでした。

 ヴィンテージスタイルの4弦ベースを主体に演奏するベーシストが、操作性とサウンドの両面においても自然にコンバートできる、約19 mmの弦間ピッチをもった、オリジナル5弦用スパイラルブリッジです。

特にLow-B弦の弦受け部に段差を設け、音程感と適度なテンションを得る工夫を施しております。

 P.U.にもF.C.G.R.が精魂込めて製作した、抜群のトーンバランスを誇る5弦用パッシブJBピックアップを搭載し、自然なJBサウンドをそのまま5弦ベースとしてアウトプットしてくれます。

 今回ご紹介したモデルは、メイプル指板にブラックのバインディングとブロックインレイを施した、レアな仕様の1本です。

カラーはこれまたご好評をいただいております【 The Monsters 】シリーズの【 Mummy 】にて、ボディとヘッドを精悍に仕上げております。

ダークなカラーリングながらキラリと光るメタリックの輝きは、ここ1番のところでバッチリキメてくれる「仕事人」の鋭い眼光のようではないでしょうか。

 本気で頼れる5弦ベースをお探しの方には、ダントツでおススメする「働き者」の1本です。

営業部:民谷

【SPEC.】

NECK : Maple、F.C.G.R. U-Shape

F.BOARD : Maple(280R)

SCALE : 34inc (432mm)

FRETS : F.C.G.R. Stainless SP-SF-04WARM

JOINT : Bolt-on 4-Point Joint

BODY : Alder 2pc

PICKUPS : F.C.G.R. Original 5st. Pickup Set


*当記事は2017年6月15日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。

*「Retrospective Series」は現在、「Retro Series」の名称に変更しております。

*「ステンレスフレット」は現在、「Eternal Fret」に商品名を変更して販売しております。


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