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オンガク猫団コラム

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コメダ珈琲店の禁煙席で【オンガク猫団コラムvol.23】

コメダ珈琲店の禁煙席で【オンガク猫団コラムvol.23】



夕方、某駅近くのコメダ珈琲店へ行った。なんとなく、気分転換である。この店は、飲物をオーダーすると、小袋の豆菓子が貰えるのが嬉しい。オイラは、独りで喫茶店で時間を潰すのは、あんまり得意じゃないけれど、今日はワイフと一緒だった。

店はほぼ満席で、ドア前には推定35歳位の中流よりやや上流よりの雰囲気を湛えたオバサン4人と、おとなしい幼稚園児の男の子が1人立っている。程なくして店員がやってきて、その

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婆ちゃんが交差点で笑う時【オンガク猫団コラムvol.21】

婆ちゃんが交差点で笑う時【オンガク猫団コラムvol.21】



犯罪者に酷似している人に遭遇した時、この人は人畜無害なんだろうかと心配してしまうことがある。以前勤めていた職場に、某有名連続殺人鬼とそっくりの男が打ち合わせに来たことがあって、あまりにもそっくりなので、あの時は相当ビビった。

今朝のニュースで見かけた介護老人ホームの殺人犯の男は、オイラの現職場において鬱病で頻繁に会社を休む男と瓜二つで、思わず震撼した。違うところは、職場の男の方が10歳位歳が

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日本で悪夢と戦うアジア人たち【オンガク猫団コラムvol.20】

日本で悪夢と戦うアジア人たち【オンガク猫団コラムvol.20】



最寄り駅近くにある道路に面した駐車場の空車スペースに、時折出店するケバブ屋がいる。2週間に一二度位の頻度で、ワンボックスカーを移動販売用にカスタマイズしたケバブカーで、どこからともなくやってくる。売り口上のアナウンスもCM音楽も一切なくて、車を駐車して、手早くセッティングを開始する。ガソリン式発電機を車の脇に置いて始動させ、車の側面をガレージのように開けるのだ。

そのケバブ屋のおっさんが、エ

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途中下車で鬼退治の旅【オンガク猫団コラムvol.5】

途中下車で鬼退治の旅【オンガク猫団コラムvol.5】



昨日の帰宅時のこと。電車に乗っていたら、段々と大きい方の便意のパッションが、腹の底からせぐり上がってきた。そりゃ自宅のトイレで事に及ぶのがベストだけど、オイラのお腹のパッションは、情け容赦などしない。

まるでクーデターだ。荒れ狂った波打ち際で、鬼どもが髪を振り乱し、獅子奮迅で太鼓を打ちならしている。バチは今にも折れそうで、太鼓の鞣し革は、破れてしまいそうだ。雷鳴がして、地響きがする。鬼どもは

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終電に乗れなかった【オンガク猫団コラムvol.3】

終電に乗れなかった【オンガク猫団コラムvol.3】



忘年会に行き、深夜まで呑んでいた。呑んでいたといっても、オイラはゲコなので、ずっと温かい烏龍茶と少しのつまみでなんとなくその場にいたのである。久しぶりの忘年会だった。全く、何年振りだろう。どうぞいらしてください、という温かいメッセージを頂いたのだ。

知らない人だらけの忘年会だったけど、ノンアルコールでコミュ障のオイラでも居心地は悪くない。確かに、オイラはどこか異邦人のように所在がなかったが、

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