インドネシアらいふ#7 ECOなバスinスラバヤ
世界中でエコな活動がたくさん行われていますね。SDGsなんて言葉もよく耳にするようになった今日この頃。私が住んでいたスラバヤでは、あるユニークな取り組みが行われています。その名も「スロボヨバス(SUROBOYOBUS)」です。Instagramでも活動を紹介しています。
目的は?
スロボヨバスは、2018年からスタートした活動です。スラバヤ市が中心となって進めています。この活動の目的は、「市民に環境問題への意識をもってもらうため」とのことです。
スラバヤの中心地は、あまりゴミが落ちていません。しかし、まだまだ多くの人々が道端にゴミを捨てたり、リサイクルということについて考えたりするきっかけが少ないのが現状です。
運賃は?
運賃は、なんとペットボトルなんです!必要な本数については、Instagramに載っています。大きい物は3本、中くらいのは5本、プラスチックの小さいカップは10個必要です。
現金や交通系ICカード等では乗ることができないので、注意してください。ペットボトルは洗って乾かしておけば、ラベルやキャップが付いていても良いとのことです。私は一応、キャップを取ったり、ラベルを剥がしたりしてから持って行きました。
乗り場は?
バス停やバスステーションから乗ることができます。私は、シャングリ・ラホテルの近くから乗りました。ホテル入り口の隣に、上の写真のバス停があります。
あとは、空港から比較的近いプラバヤバスターミナル(Purabaya)からも乗ってみました。
乗る時は
先ほど紹介した乗り場は、どちらもスタッフの方がいます。その人たちにペットボトルを渡したり、上の写真のような回収ボックスに入れたりすればOKです。
もし、無人のバス停から乗るのであれば、バス車内にある回収ボックスに入れればOKです。
バスの中には、路線図があります。が、あんまりよく分かっていません。すみません。
プラバヤバスターミナル
先ほど紹介したプラバヤバスターミナルですが、スロボヨバスの他にも、各地へ行くための長距離バスが出ています。長距離バスは、ペットボトルでは乗れませんので気を付けてください。
このプラバヤバスターミナルですが、スロボヨバス専用の待合室があります。
エコの意識を高めてくれそうなゴミ箱!
上手く活用できてなさそうな何か。(笑)
待合室には、ベンチもたくさんあります。
このバスターミナルの最大の魅力は、たくさんのペットボトルを一度に持って行って、ポイントカードにシールを貼ってもらえることです。
無人のバス停から乗ると、その日限り有効のバスチケットしかもらえません(有効時間も決められています)。例えば、大きいペットボトルを9本持って行ったとします。そしたら3つシールを貼ってもらえます。これは、3回分有効になります。また、家族や友だち3人分利用することも可能です。
ペットボトルを持ちながら移動するのは大変なので、このようなサービスを利用してみても良いかと思います。ただ、いきなりシステムが変わることもあるので、スタッフの人に聞いたり、余裕をもって行動してみてくださいね。
集められたペットボトルは何処へ?
集められたペットボトルは、大きな袋に詰め込まれ、リサイクル業者の元へ運ばれるそうです。もちろん、業者には無料で提供されます。
私のインドネシア語力ではちゃんと理解できなかったのですが、潰されて、再利用されると言っていました。新しいペットボトルの材料になるのか、はたまた新しい製品になるかは次回聞いてみたいと思います。
市民の意識は?
少しずつ高まっているのでは?と思います。ある時、バスに乗っている学生さんに尋ねてみたら、「大学の掲示板で知って乗ってみたいと思い来ました。」と言っていました。また、あるおじいさんは、シールがいっぱい貼ってあるポイントカードを見せてくれました。「ほぼ毎日乗ってるよ!」と言っていました。
毎日の交通手段として利用している人が増えれば、バイクや車の量も減り、渋滞や排気ガスを減らすこともできるかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、スラバヤ市内の消防署について綴ってみようと思います。