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オーストラリア森林火災修復ボランティアに参加したお話


こんにちは、さおりです。

新しいことをはじめてみたい。
という思いから、
2020年1月よりnoteを始めてみました。

既に2020年は半分過ぎ、8月も終わろうとしている。
副業収入とかでブログをなさっている方や、
旅するブロガーのような方に憧れていました。
わたしでも毎月1つくらいなにかしらの内容を発信できるのではないかと
軽く夢を見ていた1月の自分へ一言言わせてください。

「8月には6か月分のnoteが溜まっていますよ。」

更新のこの字もない半年間でした。
でもこの結果を見てわかるように、
自分にはこまめな情報発信が向いていないことがわかりました。
よしとします。

余談もさておき、、、

今回はお題の通り、
オーストラリア森林火災のボランティアについて
自分が経験したことをまとめていきますね。

森林火災について

みなさんは、毎年オーストラリアで森林火災が発生していることをご存知ですか?

お恥かしいのですがわたしはオーストラリアに来るまで知りませんでした、、、。夏は毎日どこかの森が燃えているというのを渡航前に耳にしましたが、
冗談かと思い、聞き流してその後調べもしませんでした。
(自分が渡航する国のことはきちんと下調べしたほうがいいと思います。小声)


2019年末から発生した大規模森林火災。


当時わたしはシドニーに住みながら語学学校へ通っていました。
シドニーでは、
風に流されてやってくる森林火災の煙により、
太陽は燃えるように赤く見え、
影は何故か茶色のような奇妙な色、
そして街中煙で覆われている灰色の世界。


なかには煙対策で普通のマスクやN95マスクに似た毒ガスマスクを着けている方がちら。
40℃を超える日もありました。
澄み渡った青空がきれいなシドニーはどこへいったのか。。


火災の様子は、
NEWSの映像や、SNSで流れてくる画像で知りました。


原因は、
自然発火。
だけかと思ったら悲しいことに、放火から始まることも。


2019年末の森林火災は降水量の減少、気温上昇、強風などの様々な条件が重なり、大規模森林火災となってしまったようです。


わたしが一番驚いたことは、消火活動にあたる消防隊員の大半は、ボランティアで賄われているということ。
中には仕事を休んで消火活動にあたっている人もいたそうです。


逃げるという選択肢もあるのに、彼らにも各々の生活があるのに、
地域のため、動物・人々のために、消火活動へ参加し、炎と戦う方々に感銘を受けました。


ボランティアに参加しようと思ったきっかけ

わたしがボランティアに参加しようと思ったきっかけは大きく分けて3つあります。

1つ目は、SNSでわたしがいつも拝見している方が、オーストラリアの森林火災について発信しており、その後実際に日本からオーストラリアにきて、被災地を周り現地の実際の状況を配信、ボランティアのお手伝いをしている姿を見て、とても刺激を受けました。

わたしはオーストラリアに住んでいるけれどなにも知らない、しかし彼は森林火災を知り日本からオーストラリアへ飛び実際に何が起こっているのかをいま自分の目で見ている。そんなところから、一定期間ではあるけれども自分の生活している国でもあるので、わたしも森林火災の影響を自分の目で見てみたいという思いが生じてきたことがきっかけです。


2つ目は、ワーキングホリデービザで滞在することを許していただいているので、なにか恩返しといいますか、オーストラリアのためになることをできたらいいなと考えていたこと。


3つ目は、2ndビザ取得のための政府の指定職業に新しく森林火災修復関連が追加されたこと。ボランティアをしている方のなかにすごい悪い人はいないであろうというわたしのイメージ。


わたし「よし、行きたいと思っていたし、とりあえず行ってみよう。」


ボランティアの活動内容

主にボランティアたちが生活するキャンプ内の作業(調理、清掃)と、森林火災の影響で破損した農家などのフェンスの撤去、再建です。

キャンプ内の作業の人は、毎食の準備、朝食・昼食の片付け、キャンプ内の清掃。夕食の片づけはみんなでお当番制、1週間に1回の頻度で回ってきました。

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ダイニングはこんな感じ。こことキッチンとトイレなどを掃除します。


フェンスの人は、壊れたフェンスを纏めてオーナーが片付けやすいようにする撤去のお仕事。それが終わり次第再建の作業に移っていきます。地面に穴を掘ったり、コンクリートを混ぜたり、支柱を立てて杭を打ったり、ワイヤーを張ったりなどなど。もちろん1日で全部やるわけではないですよ!3ヵ月かけてようやく終わった農家もありました。思い出深い。。

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日焼け止め、ゴーグル、耳栓、軍手、カラーベストなど作業に必要な防護用品は無料でした。


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燃え焦げてしまったフェンスを杭から取り外し、丸めた写真


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ワイヤーを通す作業


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完成した一部のフェンス


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カンガルーのサンクチュアリーも被害を受けていたので、フェンスの修復へ。癒しのカンガルー、とってもかわいい。


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帰り道を探すウォンバット。


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農家の飼っているアルパカさんたち。

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鶏の赤ちゃん。生後2日。オーナーが保護していました。


その他にも作業中に野生のカンガルーが駆け抜けていったり、ウォンパットに出会えたり(レア)。馬、牛、やぎ、ポニーなど動物に毎日会えます。


ボランティアの1日


7:00~ 朝食 

*食パン、シリアル、ポリッジ、ジャム、フルーツなどがテーブに置いてある中からセルフサービス。

*飲み物は24時間コーヒー、紅茶、お水、フルーツジュースがドリンクコーナーに置いてあるので飲み放題!いえい!

*フェンスの人は、この時間帯にお昼用のサンドウィッチやラップサンドを作る。もちろん具材がたくさん用意されていて自分ですきな具材をすきなだけつめられる。たまに前日の残りのデザートがあったりする。

8:00~ 各農家へ移動

*車はキャンプのもの、足りない際はボランティア参加者の車

​*ドライバーは立候補制

8:30~ お仕事

*到着したらお仕事開始

*モーニングコーヒータイムが10時くらい。チームメンバーやリーダーによって、あったりなかったり、短かったり長かったり。ようは自由ですね。

*疲れたら休む。

*仕事だけれどおしゃべりしながら、せかせかせずにできる。厳しいノルマはない。

*お昼休憩は各自で用意したサンドウィッチなどなど。

*だいたい15時くらいに作業終了。

16:00~18:00 自由時間

*ボランティアのなかにヨガの先生がいてヨガ教室を開いてくれたり、みんなで筋トレしたり、サッカーしたり、本読んだり、昼寝など。

18:00~ 夕食&ミーティング

*時折ボランティアの中から立候補して、その人の母国の料理をふるまってくれる。いろいろな国の料理が学べる。

*ミーティングはお堅いものでなくて、今日のフェンス作業の進行状況報告

*お誕生日の人がいるとその日のデザートはケーキでした!!!

19:00~ 自由時間

*ダーツしたり、ビリヤードしたり、卓球したり、トランプしたり。

*TVにNetflix、STANなどが入っているので映画みたり。

*星がきれいなので散歩したり。


フェンスの日はこんな感じでした。


どんな人がいるの?

ボランティアに参加していた方の国籍は、オージー、ニュージーランド、イングランド、アイルランド、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、ドイツ、チリ、アルゼンチン、カナダ、アメリカ、韓国。日本人は1人、わたしだけでした。ヨーロッパ系が多かったです。

年齢は19~60代ととても幅が広い。

2ndビザのための88日間労働にカウントされるということもあり、ほとんどがワーキングホリデービザで滞在している人達。

いろんな背景、価値観、考え方を持った人々と共に生活でき、刺激を受けることができた毎日でした。

ボランティアしてる人で悪い人はいませんでした。
みんな素敵な人ばかり。

もしいま読んでくださっている方でワーホリでオーストラリアにいて英語環境探している方いたらボラティアおすすめです。


どこで寝泊まりしてたの?

体育館の中のテントで生活していました。
テントで生活するなんて考えたこともありませんでしたが、やってみると案外たのしいですね。多分室内だったからだと思うのですが。

もちろん寝息が聞こえるので、翌日の朝の話題はいびきがすごかった人の話。

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自前のテントや、団体が提供してくれるテント


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反対側も。


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これが私のテントです。寝返りは出来ます(コツがいりますが。)


どのようにしてボランティアを見つけたの?

Facebookで偶然見つけました。

Facebookの使い方がわからなかったのですが、
偶然バイト先のワーホリの先輩に、
farmjob Australia などのグループがあるから探して入っておいたら求人情報が流れてくるよ。と教えてもらい、グループに招待していただいたり、言われた通りにいくつかグループに入っていたら、流れてきました。
たまたまです。

実はgumtreeでも他の森林火災ボランティアを見つけてアプライしたのですが、
電話がかかってきて、
英語むり電話むりと思いながら少しお話した数日後、
お断りのメールを頂きました。
これはこれで電話の対応の練習になったと思っておきます。


同じく参加した友人たちにもどのように見つけたのか聞くと、Facebook一択ですね。


わたしが参加したのはBlazeAidという団体のキャンプです。

下記のサイトに現在オープンしているキャンプと代表のメールアドレスなどが載っているので行きたいと思ったらメールでアプライしてみるといいと思います!
電話の方が確実かもしれませんが、、私には無理でした。


また、BlazeAidは各キャンプごとにFacebookを持っているようです。
すべてかはわかりかねますが、、場所調べて気になったらFacebookチェックしている雰囲気を見てみるのもいいかと思います。
わたしが行ったところは室内テントでしたが、他には屋外テントや、キャラバン持参必要なところもあるみたいなので要チェック必要です。


参加してよかったなと思うこと

とってもたくさんあります。

*森林火災の被害を実際目にすることができたこと

*被害を受けた方からお話を伺うことができたこと

*フェンスが作れるようになったこと

*いろんな国のかけがえのない友達ができたこと

*毎日動物と触れ合うことができたこと

*時間がたくさんあり自分を見つめなおすことができたこと

*テント歴ができたこと

*みんなに英語が成長したといってもらえたこと

など。


森林火災の跡を実際見て、農家の方からお話を聞くことで、NEWSの枠区切られた映像だけでは分からなかった部分、実際の恐怖心や山火事の威力をとても身近に触れることができました。

当時の話を真っ黒な木々に囲まれながら当事者から伺う、貴重な経験でした。
NEWSでインタビューなどを見ると大変そうだな、可哀想に、と思いますがわたしの場合少し他人事でした。そういう自分の悪い点にも気が付くことができました。

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自分を否定してばかりの自分から、
自分を認められることができる自分になれた。

失敗しても笑って見守ってくれる仲間がいたから
何事にも挑戦できる自分に変われた。

強くなれた気がする。

自分の軸はありつつも不安定であった自分が安定してきた気がする。
この3か月の経験はわたしにとってとっても大きく何事にも変えられない貴重な3か月でした。


ワーキングホリデービザで滞在している方へ

森林火災のボランティアすごくよかったのでおすすめです。

気になっている方もいるのではないかと思うので参考になれば幸いです。

BlazeAidのおはなし

*デイオフカウント!基本週5日働いて2日休み。私のところは休み希望制でした。雨・風で仕事できない日でもカウント

*88日ストレート!リアルな最短

*苦痛な肉体労働なし

*1日3食とアコモデーション無料

*圧倒的英語環境

*お探しのキャンプの地区とポストコードが指定エリアかどうか確認してください。全キャンプ指定エリアと聞いたのですが、念の為、、。


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私のいたところは季節に合わせたイベントがありました!


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アンザックデー。
日本は原子爆弾を落とされた唯一の国、被害者のような意識があったけれど、ほかの国からしたら加害者でしかないんだなと実感した日。
もっと学生の時に歴史をちゃんと学んでおけばよかったなと思った。もっと勉強せねば。

おわりに

助け合いがすごく大切だと
ギブアンドテイクマンだったわたしにはすごく刺さりました。

助け合い、とても大切です。
欲を追いかけ過ぎてしまうと忘れてしまいがち。

自然とできる助け合いが広がったら
もっとすてきな関係がたくさんできるのではないかな。

残りのワーホリ生活の楽しんでいきます〜!

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