「仕事一筋」「仕事熱心」とは⑥ ~斧の研ぎ方を知る前に、まず斧をボロボロにせよ~
「仕事一筋」「仕事熱心」という言葉は、
仕事の事しか、考えていない人。
それこそ、この人から仕事をとったら何も残らない人。
「自分」ー「仕事」=ゼロの人。
仕事以外に、物差しがない人。判断基準がない人。
そんな人を、「仕事一筋」「仕事熱心」というのか。
それについて、続けて述べさせて頂いています。
前回は、有名な「木こりのジレンマ」のたとえ話から、
「仕事一筋」「仕事熱心」かどうかを
斧を振るうことだけでしか、判断していない。
斧を研いでいる「仕事一筋」「仕事熱心」な人もいるのではないか。
ここまで書きました。
斧を研ぐことに時間を使うことで、
今まで何回も斧を振るうことで1本の木を切り倒していたのが、
1回でなぎ倒すことができたりします。
斧を振るうだけが仕事ではなく、斧を研ぐのも仕事です。
ですが、こうした話をすると、
何か新しいものを目にすると、すぐに飛びつこうとする。
物珍しいものを見つけると、すぐに手に入れようとする。
「斧を研ぐことが大切なのだから」という大義名分から、
既存のやり方を簡単に否定し、
次々と乗り換えていこうとする人の味方をしているのかと
思われることがあります。
斧を研ぐためのシステムを探すため、
それに使えそうな情報にアンテナを張っていること自体は、
悪い事ではありません。
しかし、そうした人たちには大切なことが抜けています。
それはアンテナによって受信した多くの情報の中で、
どれが使えるか、どれが使えないか。
言葉を変えれば、
どれが斧を研ぐことになるのか、どれが斧を研ぐことにならないのか。
正しく取捨選択する力が抜けています。
正しく取捨選択する力は、
ボロボロになるまで斧を振るわないと身に付きません。
いまだに新品の斧を振るっている人には、
なぜ斧を研がねばならないのかが問題になっていないのです。
問題になっていませんから、
その問題を解決しようと思っていません。
そんな人が、どんな取り組みが斧を研ぐことになるのか、
語れるはずがありません。
つまり、まずは目の前の仕事や与えられた仕事を、
しっかりとやり遂げなければなりません。
その段階をすっ飛ばして、
どんな取り組みが斧を研ぐことになるか語ったところで、
奇をてらっているだけ、おっちょこちょいだ、妄想だ。
そう言われておしまいです。
目の前の仕事や与えられた仕事をしっかりとこなし、
ボロボロになるまで斧を振るってこそ、
なぜ斧を研がねばならないのかが問題になります。
問題になってこそ、その問題を解決したいと思えるようになります。
どれが斧を研ぐことになるのか、どれが斧を研ぐことにならないのか。
正しく取捨選択する力を身に付けるには、まずそこからです。
斧を研がずにボロボロのまま、
斧を振るっている「仕事一筋」「仕事熱心」な方は多いと思います。
どれだけ時間をかけても、仕事が減らない。
仕事のしか考えていない毎日。
その苦労は、決してムダではありません。
斧を研いでいる本当の「仕事一筋」「仕事熱心」な人になるには、
必ず通る道なのです。
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