仙獄連結!ロマネサイン
■はじめに
今回は私の原点であるロマネサインの紹介を行います。
このデッキは某カードショップの対戦動画で見てから一目惚れしたデッキタイプです。
色々な苦悩がありましたが、今回ようやく形にできたのですごく嬉しいです。
今回のおまけでは次の3点について触れていきます。
今回の構築に至った経緯
基となった構築の紹介とロマネサインの沼にはまった理由
プレミアム殿堂になってしまった《ダンディ・ナスオ》のお話
1.は○○の劣化という言葉といつも隣合わせのファンデッキに対する想いを共有できればと考えた結果です。しかし、詳細な紹介は別の記事にて行うことにしたのでもうしばらくお待ちください。
ただ、採用候補カードの項目で理由について少しだけ触れたりしています。
2.は当時と構築の解釈が若干変わっているので自分なりの解釈を沼にはまった理由を絡めて説明します。
3.はこの記事を書いている時に《ダンディ・ナスオ》のプレミアム殿堂が発表されたので元採用枠として今回の構築内でのメリット、デメリットについて触れていきます。
それでは先に今回の構築の紹介を始めていきます。
■構築の紹介
・コンセプト
《邪眼皇ロマノフⅠ世》と《灰燼と天門の儀式》を使用してコントロールする
《邪眼皇ロマノフⅠ世》と《覚醒連結 XXDDZ》のセットを揃えやすくするために《戦霊混成 ウルボランス》を使用する
《天災 デドダム》を序盤に使いやすくするために自然、水、闇の3文明を多めに用意する。ただし、その3文明に関しては多色カードだけで補わないようにする(単色カードも採用する)
《龍仙ロマネスク》が基になっている(《龍仙ロマネスク》の調整版、転生版)カードを採用する
Sトリガーは18枚以上にする
・メイン
※今回はSトリガーの枚数を18枚にすることを意識しているため、《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》という妥協点が存在します。
理由については各カード解説の項目で説明します。
※《SSS級天災 デッドダムド》の枠は自由枠です。
そのため、採用候補カードの欄で解説します。
・超次元&超GRゾーン
※今回も必須枠のみ紹介します。
■各カード解説
<メイン>
・神秘の石柱×4
山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置いた後に、マナゾーンから1枚墓地に置きます。
今回は《灰燼と天門の儀式》を強く使うことを意識しているため《フェアリー・ミラクル》よりもこちらを採用しました。
先に2枚をマナゾーンに置くことができるため、ある程度狙ったカードを墓地に置くことができます。
また、マナゾーンの文明を整えやすくすることもできます。
相手が早いデッキの場合で確実に墓地に置きたいカードがある場合は《天災 デドダム》より優先的に使用することがあります。
このカードはツインパクト化していますが、今回は単色カードを採用したかったため非ツインパクトのこちらを採用しました
序盤に使用したいので4枚採用です。
・天災 デドダム×4
山札の上から3枚見て手札、マナゾーン、墓地に1枚ずつ割り振って置きます。
現代デュエマを代表する初動です。
山札の上から3枚見てから墓地とマナゾーンを置けることで《神秘の石柱》よりも広い範囲を見ることができるため、《灰燼と天門の儀式》をより強く使うことができます。
また、闇文明のカードでもあるため、《邪眼皇ロマノフⅠ世》の山札から墓地に置く効果で引き抜くことで山札を強くすることができます。
クリーチャーなので《地龍仙ロマネアース/仙なる大地》の下面の効果を使う際の生贄にもなってくれます。
私的な話をすると、ようやくこのカードを強く使えることができて良かったです。
そして、今回の構築で強く意識することになったカードです。
序盤に使用したい上にいつ出しても活躍するため4枚採用です。
・スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘×4
上面はブロッカーでバトルゾーンに出た時と離れた時にGR召喚を1回行います。
下面は上面をバトルゾーンに出してそのターンの終了時にバトルゾーンからマナゾーンに置きます。
今回の妥協枠です。別な採用候補カードは採用候補カードの項目で紹介します。
妥協点である理由は下記の5つです。
・《天災 デドダム》を使いやすくする水と自然を持ち
・Sトリガーのカードで
・ブロッカーor除去を持ちで
・できればクリーチャーで
・効果が強かったり他のカードとシナジーのあるカード
妥協点を解決してくれるカードは他に《ドンドン水撒くナウ》と《A・A・A》がありますが、今回はこの3択の中で唯一クリーチャーのカードであるこのカードを採用しました。
理由は《灰燼と天門の儀式》の不発をできる限り防ぐことができるようになるからです。
また、ツインパクトのおかげで《戦霊混成 ウルボランス》ともシナジーがあることも高評価です。
5つ目の妥協点では効果が強いとだけ説明しましたが、どう強いのかを説明すると、まず、Sトリガーのブロッカーということでビートダウン耐性が少し向上します。
生き延びるターンが伸びるということは大型クリーチャーを出しやすくなる時間も増えるため、逆転しやすくもなるということです。
結構ありがたいです。
次にGR召喚は手札を増やしたり、除去や《全能ゼンノー》、ハンデスでテンポを崩したりと地味ながら大きなアドバンテージを得ることができます。
単純に2回分のGR召喚ができるため、相手への妨害範囲が広くなります。
最後に、ターン終了時にマナゾーンに置かれる効果は主にビートダウン相手に早めにマナゾーンを増やす役割として活躍します。
逆転要素を持つカードが重めのカードであるため、少しでもマナが早く伸びることは重要な要素の1つになってきます。
ブロッカーを持った時差のあるフェアリーライフと考えると強みが分かりやすいでしょう。
今回の構築に文明とSトリガーが大きく影響しているため4枚採用です。
・ドンドン火噴くナウ×4
山札の上から3枚見て手札、マナゾーン、墓地に1枚ずつ割り振って置きます。その後、墓地に置いたカードのコスト以下のクリーチャーを1体破壊できます。
Sトリガーを持った破壊効果のある《天災 デドダム》です。
《灰燼と天門の儀式》と一緒にSトリガーを発動した際に先に使うことで《灰燼と天門の儀式》の強みを引き上げることができます。
単純に1体破壊1マナブーストによってテンポを寄せることができます。
《灰燼と天門の儀式》を強く使うためのカードで汎用性が高いため4枚採用です。
・灰燼と天門の儀式×4
コスト8以下のクリーチャー(進化も可)を墓地からバトルゾーンに出し、出したクリーチャーにブロッカーを付与させた上で相手のクリーチャー1体とバトルさせることができます。
コンセプトカードでロマネサインのサインの部分です。
《襲来、鬼札王国!》や《ブレイン・スラッシュ》と様々な墓地蘇生カードがありますが、今回の1番の採用理由は自分のターンに使って《邪眼皇ロマノフⅠ世》を墓地からバトルゾーンに出す際に、できるだけ弱い動きにならないようにするためです。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》はスピードアタッカーもブロッカーも除去体制も持たないので、現代デュエマに置いて《邪眼皇ロマノフⅠ世》のポン置きが許される状況は極々稀です。
そうなると《邪眼皇ロマノフⅠ世》が採用するだけ損のカードになってしまいます。
そこで、せめてブロッカーを付与させることで無理やり弱みをカバーさせます。
早い段階にシールドを割られてしまった時は不発になってしまう時もありますが、墓地蘇生カードの中で《邪眼皇ロマノフⅠ世》を1番強く使えるため4枚採用です。
・襲来、鬼札王国!×2
相手のコスト8以下のクリーチャーを1体破壊するか、自分のコスト8以下のクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出すことができます。
自分と相手のシールドの合計が6枚以下の状況(鬼タイム)では破壊効果とクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出す効果の両方を使用することができます。
今回は《灰燼と天門の儀式》の5、6枚目の感覚で採用しています。
鬼タイムで《灰燼と天門の儀式》と似たような動きができることはもちろんですが、墓地にクリーチャーがいない場合でも機能する強みがあります。
破壊効果はほぼデーモンハンドですが、破壊対象コストに制限があることを忘れないようにしましょう。
今回の構築では5Cの定番カードである《ドラゴンズ・サイン》や《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》を採用していないため、墓地蘇生カードを増やす必要がありました。
できれば単色の墓地蘇生カードがよかったのですが、単色の墓地蘇生カードで《邪眼皇ロマノフⅠ世》の弱い部分をカバーできるカードがなかったため、多色の墓地蘇生カードのなかでも除去効果の持った《襲来、鬼札王国!》を採用することになりました。
優秀な効果が揃っていますが、《邪眼皇ロマノフⅠ世》を出すためだけに使用する場合は《灰燼と天門の儀式》より優先度が低くなるので2枚採用です。
・超次元ジェニー・ホール×2
相手は自分の手札を1枚選んで捨てます。それができなければ(相手の手札が0枚なら)自分はカードを2枚引きます。
その後、コスト6以下になるように超次元ゾーンからサイキッククリーチャーを2体まで出すか、闇のコスト10以下のサイキッククリーチャーを出すことができます。
《超次元バイス・ホール》の調整版です。
なぜ《超次元バイス・ホール》を採用しないかというと、お家環境ではフルクリーチャー構築のデッキが対戦相手なので《超次元バイス・ホール》が全く刺さらないからです。
採用理由は《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で使用できる呪文の幅を広げたかったからです。
この枠にはハンデスカードを採用したいと思っていました。
数ある強力ハンデスカードがある中からこのカードを採用した理由は以下のようになります。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》からは《ロスト・Re:ソウル》が撃てない
《ニコル・ボーラス》や《悪魔龍ダークマスターズ》を採用するには《邪眼皇ロマノフⅠ世》から撃てる呪文の幅が狭いままになってしまう
《ソウル・アドバンテージ》はプレミアム殿堂で《イビルアイ・アドバンテージ》は矛盾を抱えた扱いの難しいカード
サイキッククリーチャーによって構築の幅をできる限り狭めるために、ホール呪文+ハンデスをもったカードを採用する
一応最大のメリットは《時空の戦猫シンカイヤヌス》と2コストの火文明サイキッククリーチャーを出すと、《時空の戦猫シンカイヤヌス》が《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》にループ覚醒をして自分のクリーチャー1体にスピードアタッカーを付与できることです。
これは《戦霊混成 ウルボランス》を絡ませて《邪眼皇ロマノフⅠ世》を召喚した際にどうしても《覚醒連結 XXDDZ》が出せない状況になった時に使う昔ながらのテクニックです。
また、《天災 デドダム》を《時空の禁断 レッドゾーンX》に進化させることもできます。
《地龍仙ロマネアース/仙なる大地》の効果は手札からバトルゾーンに出すため、2枚ドローできる点も地味ながら好印象です。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で持ってこれて、必ず使用したいカードでもないので2枚採用です。
・邪眼皇ロマノフⅠ世×3
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時に山札の中から闇のカードを1枚墓地に落とすことができます。
また、攻撃に墓地にある闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱え、このようにして唱えたカードを山札の一番下に置きます。
一目惚れのコンセプトカードです。
今となってはかなり活躍させにくいカードとなってしまいましたが、これがインフレなんだと認識するようにしています。
メリットは状況に応じて対応を変えることができることです。
今回は《邪眼皇ロマノフⅠ世》の召喚酔いというラグを解消するために《覚醒連結 XXDDZ》を採用している関係上、山札から確定で墓地に落とすことができるということは《戦霊混成 ウルボランス》とのコンボを確実に成立させる大きな要因となります。
また、ワンショットできそうにない状況では《聖魔連結王 ドルファディロム》を墓地に落としてお茶を濁すこともできます。
打点を増やしたい場合は《超次元ジェニー・ホール》からサイキッククリーチャーを展開することもできます。
コンセプトカードですが、現代において単体で強い効果を持っていないため3枚採用です。
いつかプレイス版が紙になってくれると嬉しいです。
・邪神M・ロマノフ×1
Mデッキ進化という固有の進化能力を持ち、メテオバーンで火か闇文明のコスト6以下の呪文をマナゾーンからコストを支払わずに唱えることができます。
Mデッキ進化は山札の上から3枚を表向きにし、その中にあるクリーチャーを1体選び進化元にします。表向きにした残りのカードは墓地に置きます。
表向きにした3枚のカードの中にクリーチャーがいない場合は全て墓地に置いて、このカードを手札に戻します。
Mデッキ進化で墓地を肥やしつつ、マナゾーンにある墓地蘇生カードを使用して大型クリーチャーに繋げることができます。
それをわずか5コストでできるため、《天災 デドダム》と《神秘の石柱》から繋がれば早めにテンポを取ることができます。
また、墓地蘇生カードが使えない状況の場合は《ドンドン火噴くナウ》で減ったマナゾーンを補うことができます。
デメリットは強力なメテオバーン効果を使うためには攻撃しないといけないこととマナゾーンから呪文を使うことでマナが減ってしまうことです。
殿堂カードなので1枚採用です。
・地龍仙ロマネアース/仙なる大地×2
上面はガードマンとバトルゾーンに出た時に山札の上から4枚までタップしてマナゾーンに置きます。
また、自分のターンの終了時に下側の効果をバトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えることができます。
下面は自分のクリーチャーを1体マナゾーンに置き、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストのクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出します。
《龍仙ロマネスク》のリメイク版です。
マナゾーンにおける枚数が0か4の2択だったのが0~4と柔軟になりました。
また、ブロッカーを失う代わりにガードマンを、火文明と光文明、種族を失う代わりにパワーが上がりました。
更に《龍仙ロマネスク》の象徴ともいえるマナゾーンから1枚墓地に落とす効果が無くなり、代わりにマナゾーン置く下面が追加されました。
当時のロマネサインは《龍仙ロマネスク》の4マナブーストとマナゾーンから好きなカードを1枚墓地に落とす効果を無駄なく使うことが原点であったため、若干コンセプトが崩壊してしまいました。
しかし、その代償として得られたパワーがかなり高評価です。
《龍仙ロマネスク》はパワーが5000しかありません。
現代において墓地蘇生カードを経由してもしなくても6コストで出すクリーチャーでこのパワーでは壁にもなりませんでした。
しかし、このカードは《灰燼と天門の儀式》と合わせることでパワー12000のブロッカーと化し、相手の攻撃を牽制できるようになりました。
仮に《襲来、鬼札王国!》で出したとしても4マナブーストからのターン終了時効果で《戦霊混成 ウルボランス》や《聖魔連結王 ドルファディロム》で制圧ができるため、墓地からバトルゾーンに出す効果だけを使用しても大きなロスにはなりません。
コストが8と重めなので2枚採用です。
実は《13番目の計画》で増やした枠です。
・霊宝 ヒャクメ-4×4
ブロッカーでバトルゾーンに出た時と相手に選ばれた時に1マナブースト、1枚ハンデスを行います。
ササゲール4を持っています。
今までなぜか採用することを躊躇していました。
このカードのおかげでこの構築に落ち着いたといっても過言ではありません。
なんといってもササゲール4で得られるアドバンテージが圧倒的に大きいです。《流星のガイアッシュ・カイザー》も同じ4軽減を持った強力なクリーチャーですが、今回はディスペクターをメインに据えていることと墓地蘇生カードの8コスト以下という制限によりこちらに軍配が上がりました。
また、1マナブースト1枚ハンデスも地味ながら強力で、自分の動きを伸ばしつつ相手の妨害をすることでアドバンテージを確実に得ることができます。
Sトリガーでブロッカーのクリーチャーである点も墓地蘇生カードと相性が良いです。
更に闇文明を持つカードであるため、《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果が墓地に落とすこともできます。
デッキを支える柱なので4枚採用です。
・覚醒連結 XXDDZ×3
自分のクリーチャーすべてにスピードアタッカーとスレイヤーを付与します。
また、このクリーチャーの攻撃時にEXライフシールドを墓地に置くことで次の自分のターンの始めまで呪文を唱えられなくなります。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》を活躍させる1枚です。
主な目的は自分のクリーチャーすべてにスピードアタッカーを付与させることです。
スレイヤー付与も決して侮れず、EXライフのおかげもあって《灰燼と天門の儀式》のバトル効果を強気に使うことができます。
呪文を唱えられなくする効果は1ターン限定ですが、詰める際に使用すれば《聖魔連結王 ドルファディロム》で止められない範囲をカバーできます。
4枚採用しても良いですが、今回はもう採用枠がない+《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で持ってくることができるカードなので3枚採用です。
・聖魔連結王 ドルファディロム×3
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または、このクリーチャーのEXライフシールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手の多色ではないクリーチャーをすべて破壊します。
また、相手は多色ではない呪文を唱えられなくします。
ロマネサインにはかつてクリーチャーを破壊できるカードとして《龍神ヘヴィ》や《魔刻の斬将オルゼキア》、《魔弾ロマノフ・ストライク》が採用されていました。
相手の動きを制限するカードとして《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》が採用されていました。
そして、このカードはそれら全てを集約した1枚と言っても過言ではありません。
また、スピードアタッカーでTブレイカーなので、《邪眼皇ロマノフⅠ世》2点、《聖魔連結王 ドルファディロム》3点、なにかでダイレクトアタックというワンショットプランも通せることが強みです。
元々は、"コントロールしつつ溜めて最終的に押す"というコントロールデッキの王道のプランを目指す構築を考えていましたが、このカードの登場によって、攻撃(ワンショット)しつつ強めのロックをかけることができてしまうことが分かり、コントロールしきることを諦めることにしました。
そして、これもインフレだと感じるようになりました。
こちらも4枚採用しても良いですが、今回はもう採用枠がない+《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で持ってくることができるカードなので3枚採用です。
・戦霊混成 ウルボランス×3
バトルゾーンに出た時に手札を2枚まで捨てることができます。その後、こうして捨てた枚数より1枚多くドローをします。
また、各ターン、自分のクリーチャーを召喚したときにそのクリーチャーのコスト以下の呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えることができます。
あらゆるロマンコンボを成立させることができる素晴らしいカードです。
今回は呪文を使用する効果で《邪眼皇ロマノフⅠ世》と《覚醒連結 XXDDZ》を1ターンで揃えたい、というコンボを成立させるために採用しています。
特に《邪眼皇ロマノフⅠ世》は自身の効果で《覚醒連結 XXDDZ》を墓地に置くことができるため、コンボの成功率は非常に高いです。
自分のターンに効果を発動させることが主ですが、《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》と《霊宝 ヒャクメ-4》のおかげで相手のターンにも使用できる可能性があります。
また、手札交換効果は墓地利用をメインとしている今回の構築では非常に噛み合いが良いです。
ただし、手札を捨ててから引いてしまうため、墓地に置きたかったカードが手札に来てしまうこともあります。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》を活躍させるためのクリーチャーで自由枠を作りたかったので3枚採用です。
マナゾーンが水、自然で偏ることが多く、火文明と光文明は特に少なさを感じることがあるため、自由枠へのこだわりがない場合は4枚で大丈夫です。
<超次元ゾーン>
・13番目の計画/サファイア・ミスティ×1
ルール・プラス側は強制的にデッキの枚数を5枚増やしてゲームを開始します。
サイキッククリーチャー側は自分のターンの終わりにバトルゾーンとマナゾーンにあるカードが合計40枚以上あれば、自分はゲームに勝利します。
今回は《地龍仙ロマネアース/仙なる大地》と《超次元ジェニー・ホール》をどうしても採用したかったので採用しました。
そのため、今回はサイキッククリーチャー側を無視しています。
できるだけ全てのカードが使用できるような構築にしたいのですが、今回はサイキッククリーチャー側を出せるカードで闇文明のいい感じのカードが見つからなかったので断念しました。
今回増やしたいカードが5枚で十分なので1枚採用です。
・時空の戦猫ヤヌスグレンオー/時空の戦猫シンカイヤヌス×1
《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》は覚醒したときに自分のクリーチャー1体にスピードアタッカーとパワーアタッカー+2000を与えます。
《時空の戦猫シンカイヤヌス》は覚醒したときに1枚ドローします。
ループ覚醒の条件は自分のターン中に水(火)文明のクリーチャーを出すことです。
今回は《超次元ジェニー・ホール》を唱えた時に《時空の戦猫シンカイヤヌス》→2コストの火文明のサイキッククリーチャーという順番でバトルゾーンに出すと、ループ覚醒の条件を満たし、《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》に覚醒します。
これによって自分のクリーチャー1体をスピードアタッカーにできるので主に《邪眼皇ロマノフⅠ世》をスピードアタッカーにすることができます。
また、水文明のクリーチャーもかなり採用しているので《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》を《時空の戦猫シンカイヤヌス》ループ覚醒させて欲しいカードを探したり、更にそこから《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》へのループ覚醒を目指すこともできます。
地味に《スゴ腕プロジューサー》とは相性がいいです。
《スゴ腕プロジューサー》
→《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》が《時空の戦猫シンカイヤヌス》に覚醒
→火文明のGRクリーチャーが出る
→《時空の戦猫シンカイヤヌス》が《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》に覚醒
という動きができるからです。
今回のメインの目的である”時空の戦猫シンカイヤヌス》→2コストの火文明のサイキッククリーチャーの動き”について、採用候補の2コストの火文明のサイキッククリーチャーは《時空の喧嘩屋キル》か《ガチンコ・ピッピ―》です。
好みや環境に応じて使い分けができるので少し自由度があります。
目的の動きをするためには最低1枚あればいいので1枚採用です。
<超GRゾーン>
・クリスマⅢ×2
自然のマナドライブ3で山札の上から1枚をタップしてマナゾーンに置き、その後カードを1枚マナゾーンから手札に加えることができます。
《りんご娘はさんにんっ娘》から出た《スゴ腕プロジューサー》から出ると実質2マナブーストができます。
重量級のクリーチャーがメインの構築なので非常に助かります。
また、マナゾーンからカードを1枚手札に加えることができるため、マナゾーンに置かざるを得なかったディスペクター達を回収することができます。
マナドライブも3と非常に軽く、その軽さから得られるアドバンテージや柔軟さを考えるとかなり強力であることが分かります。
メインのコストが後ろ寄りのこのデッキではできるだけ早くマナを伸ばすことが重要で、それ故に早く捲りたいので2枚採用です。
■不採用カード
・砕慄接続 グレイトフル・ベン
このカードを使うなら5Cロマノフやディスペクター天門を使いましょう。
・最終龍覇 グレンモルト
このカードを使うなら5Cモルトや4Cドラグナーを使いましょう。
・CRYMAX ジャオウガ
今や闇文明を採用するならほぼ採用するレベルで色々なデッキに入っているので《砕慄接続 グレイトフル・ベン》と《最終龍覇 グレンモルト》よりは採用に対する抵抗は小さいですが、このカードをもっと強く使えるデッキで使いましょう。
■採用候補カード
・SSS級天災 デッドダムド
別のクリーチャーの上に重ねた時、相手のクリーチャー1体を墓地か、マナゾーンに置くか、手札に戻せます。
また、SSS級侵略[天災]で水、闇、自然のいずれか1つ以上の文明を持つ種族にコマンドを持つクリーチャーが攻撃する時に、自分のバトルゾーン、手札、マナゾーン、墓地からこのカードを重ねることができます。
文明も良く、効果も良い汎用性に優れた1枚です。
特に今回は《天災 デドダム》を採用しているため、序盤、中盤、終盤といつでもクリーチャーを2体まで除去できる可能性がでてきます。
5Cコントロールでもピン積みされていますし、今回の構築では《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で持ってくることもできます。
《天災 デドダム》を採用していて、採用候補カードに悩んだらとりあえず入れておいて損はない1枚です。
・ドンドン水撒くナウ
山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置いてからクリーチャー1体を手札に戻し、そのクリーチャーのコスト以下の相手のクリーチャー1体を手札に戻します。
《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》と争い枠です。
2枚マナゾーンに置いてからクリーチャー1体を手札に戻せるのでマナゾーンの文明を揃えつつ次の動きを作ることができます。
また、マナゾーンから手札に戻したクリーチャーのコスト以下の相手のクリーチャーを手札に戻すことができるため、メインコストが7、8コストに集まっているため、大体のクリーチャーは手札に戻せます。
今回は《灰燼と天門の儀式》を軸にしているため呪文だけのこのカードは採用しませんでした。
・A・A・A
相手のクリーチャー1体を手札か、マナゾーンか、墓地に置くことができます。
その後、自分の山札の上から1枚を見て手札か、マナゾーンか、墓地に置くことができます。
こちらも《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》との争い枠です。
《ドンドン水撒くナウ》とほぼ同じような感覚で使用できます。
効果が単純な部分が目につきますが、このカードはコスト6以下で、闇文明の、呪文なので《邪眼皇ロマノフⅠ世》の効果で使用することもできます。
不採用の理由は《ドンドン水撒くナウ》と同じで《灰燼と天門の儀式》を軸にしているため呪文だけのこのカードは採用しませんでした。
■まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は長い間引きずっていたロマネサインを現代風にアレンジできてよかったです。
色々考えていた結果、最終的には非常に使いやすいディスペクターに落ち着いてしまいました。
その理由についてはおまけで紹介します。
ただし、今回のロマネサインを完成させるまでにあった苦悩や葛藤、そこから見出した構築自論については別の記事にて紹介します。
始めはここで書こうと思っていたのですが、それだけで記事1つ書けそうだと考え、記載することを止めました。
また、この記事を書き始めている途中で《ダンディ・ナスオ》がプレミアム殿堂になってしまったのでびっくりしました。
ただ、この構築においての《ダンディ・ナスオ》は他のデッキよりも弱い使い方だったことと、採用候補カードが悩むほどたくさんあったため、あまり痛手にならなかったことは良かったです。
改めまして、ここまで読んでいただきありがとうございました。
■おまけ:基構築の紹介
今回の構築に落ち着いた理由を説明する前に、2008年当時のロマネサインの構築を紹介します。
まず、当時のロマネサインの構築は下記になります。
デッキの内容は見ていただいて分かる通り水抜きの4文明で構成されており、《インフェルノ・サイン》を軸として、制圧力の高い《龍神ヘヴィ》、《龍神メタル》、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》と臨機応変に対応できる《邪眼皇ロマノフⅠ世》を1つにまとめたデッキタイプになっています。
基本の動きは《ダンディ・ナスオ》→マナブースト→《インフェルノ・サイン》という動きなのでマナブーストカードは6枚で十分となっています。
足りないドローソースは《口寄の化身》で補う形となっています。
私は当時の環境やこのデッキの採用理由を知らないため、ここから先の内容は私の考察になります。
強力なクリーチャーがほとんど2枚積みで、1枚積みのカードも多めとなっていますが、これは《ダンディ・ナスオ》が4枚使用できるという強みにあると考えています。
また、闇の呪文に関しては《邪眼皇ロマノフⅠ世》で持ってくることができるため、こちらも採用枚数が少なくても動くと考えられます。
私はロマネサインについて深く考えた結果、このデッキ内で1番強いカードは《ダンディ・ナスオ》だと考えています。
■おまけ:ロマネサインという沼
私のロマネサインの原点は某カードショップから投稿されていた1本の動画でした。
強くてかっこいいという感情は憧れの理由になります。
私はこの動画を見てロマネサイン、及び、ロマノフサインというデッキタイプに強く惹かれることになりました。
また、《邪眼皇ロマノフⅠ世》が状況に応じて対応を変えることのできる器用なカードであったこともあり、相手を見て動ける選択肢の広さも魅力の1つでした。
そしてその選択肢の広さが今日まで引きずることになった理由になります。
《邪眼皇ロマノフⅠ世》に惹かれてからというもの、《邪眼皇ロマノフⅠ世》をどう使うかを考え続けました。
始めは本当にそんな感じで、一度まとめたものは下記のような構築でした。
本当に色んなカードを使うことに固執していました。
最近になって改めて活躍させたいと考えた時にはインフレがかなり進んでいました。
《天災 デドダム》や《最終龍覇 グレンモルト》、《灰燼と天門の儀式》などが出て組みなおすと、「これなら5Cモルトでいい。」となったりしてどれも上手くいかず悲しみに暮れました。
そこで当時は枚数を散らせることができた理由を考え、出た結論は
《ダンディ・ナスオ》が4枚使えたから
でした。
そうなると、《ダンディ・ナスオ》が1枚(0枚)しか使えない現状で、次はどうやって構築に制限をかけていくかを考える必要が出てきました。
そして、そんな困難を乗り越えて今回の構築にたどり着くことになりました。
もうかなり頭を抱える必要が無くなってよかったです。
■おまけ:今回の構築に至った経緯
この項目では次の3点について説明をします。
5文明になってしまった理由
《龍仙ロマネスク》を採用しなかった理由
超次元呪文を採用した理由
1.今回のロマネサインが5文明になってしまった理由
《天災 デドダム》を採用したかったからではなく、《ドンドン火噴くナウ》を採用したかったから
です。
基構築の紹介の項目でも触れたように、元々ロマネサインは水文明以外の4文明で組まれていました。
しかし、《灰燼と天門の儀式》を強く使うためには《ドンドン火噴くナウ》も入れておいた方がいいだろうということになり、そのせいで《天災 デドダム》、《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》、《戦霊混成 ウルボランス》が巻き込まれることになりました。
2.《龍仙ロマネスク》を採用しなかった理由
始めは《龍仙ロマネスク》を採用する予定でしたが、多色カードが多くなりすぎてしまうことを避けるため、ロマネの名を冠している単色カードの《ロマネアース/仙なる大地》を採用しました。
3.超次元呪文を採用した理由
《邪眼皇ロマノフⅠ世》で撃てる呪文の枚数を増やすという理由もありますが、最大の理由は超次元呪文を採用することで《最終龍覇 グレンモルト》を採用しない・できないという制限を設けることです。
これは《最終龍覇 グレンモルト》のカードパワーに構築が押しつぶされないようにするためです。
■おまけ:ダンディ・ナスオ×0
山札からカードを1枚マナゾーンに置き、その後マナゾーンにあるカードを1枚墓地に置きます。
今の構築になるまでデッキ内で1番強いカードでした。
山札を見た上でマナゾーンの文明を調整したり好きなカードを墓地に落とすことができることは想像しているよりも数倍強いです。
マナゾーンから墓地に置くということは手札から墓地に置くということでもあるため、コンボの成功率がかなり上がります。
その強さから一時期は”《ダンディ・ナスオ》が4枚使えたらナスオデドダム基盤ができていたかもしれない”と考えていた時期がありました。
当時は《龍魔神王バルカディア・NEX》が4枚使えたアナカラー墓地退化が環境にいたこともそう思わせる理由の1つでした。
そして、この構築の《ダンディ・ナスオ》が弱い使い方という理由は以下の2点になります。
《戦霊混成 ウルボランス》の効果である、最初の召喚に引っかかる
想像以上にマナ置きがシビア
1.はそのままの意味で、《ダンディ・ナスオ》から動きたい場面でバトルゾーンに《戦霊混成 ウルボランス》がいると、《戦霊混成 ウルボランス》の効果を無駄にしてしまいます。
それは今回の構築には2コストの呪文が1枚も入っていないからです。
また、《戦霊混成 ウルボランス》の効果で使用したい呪文はs制圧的に攻めることのできる6コストの呪文が多いため、《ダンディ・ナスオ》を先に出してしまうことは大きなアドバンテージを失うことに繋がります。
2.はこのデッキでは《天災 デドダム》への比重が他のカードより重くなっています。
つまり、いかに3ターン目に《天災 デドダム》が着地させることができるかが需要ということです。
そんな状況で《ダンディ・ナスオ》を2ターン目に出すということは、手札からマナゾーンへのカードの置き方は多色→単色→単色になります。
今回の構築では単色カードは45枚中13枚で、水文明の単色カードは存在しません。
いくら《ダンディ・ナスオ》が山札からカードを1枚マナゾーンに置けるからと言って、《聖魔連結王 ドルファディロム》が有効な相手には山札から直接墓地に《聖魔連結王 ドルファディロム》を置きたいこともあるわけです。
つまり、《ダンディ・ナスオ》を2ターン目に着地させ、《天災 デドダム》を3ターン目に着地させるためには、手札からマナゾーンに置くカードは墓地に置いておきたい単色カードになるわけです。
ただし、これはあくまでも《ダンディ・ナスオ》の2ターン目着地を目的とした際に考えることなので、実際には状況を見て出す出さないの判断をする必要があります。
3/10時点(施行は3/20)でプレミアム殿堂になったので0枚採用です。
最後に今回もおまけまで読んでいただいてありがとうございます。
このデッキタイプは本当にまとめることが大変でした。
本当にまとまってよかったです。
それではまた次に読んでいただける日まで―。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?