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【遠征レポ④】全日本ジムカーナ選手権第9戦〜令和の名勝負の行方〜

ジムカーナは観る専門で、広瀬選手のファンのMeeOneです。
いつもと違う始まりにしたのは、今回はBC2クラスに特化した内容のためです。
やっと第9戦レポ完結です。


1.阿久津アナが名付け親?令和の名勝負

BC2クラスは、広瀬選手と若林拳人選手(以下拳人選手)が飛び抜けて速いことが特徴です。
私が全日本ジムカーナを観るようになったのは2023年からなので、過去の知識は後付け。
広瀬選手が全日本ジムカーナ選手権に本格的に参戦した年にいきなりシリーズチャンピオンを獲得したことも、2022年に拳人選手が同クラスに参戦し、序盤から連勝し、広瀬選手の連覇を脅かしたこともタイムリーには知りません。
観戦初年度で、こんなにヒリヒリした展開になるなんて思いもしませんでした。
シリーズチャンピオン争いが最終戦にまでもつれ込み、この2人の戦いを阿久津アナが「令和の名勝負」と名付けました。
広瀬選手を猛烈に応援している私は、この令和の名勝負に一喜一憂。
どちらかに偏った応援していなければ、ワクワクして観れたのかもしれませんね。

2.雨が止んだ第1ヒート

降ったり止んだりする雨の中、傘を閉じたり開いたりしながら、なんだか落ち着かない第1ヒート。
私は極度の緊張から胃が痛いと喚き、隣にいる人に「なんでお前が胃痛くなるねん」と突っ込まれました。

BC2クラスが近づくにつれて雨が弱まり、狙ったように路面はドライになり、令和の名勝負のお膳立ては整いました。

今回は拳人選手→広瀬選手の走行順だったので、逆転される恐怖がなかったのは精神的に良かったです。
圧倒的に速いお二人なので、先に走行した方がベストタイムを更新することは無論。
2023年広瀬選手の次に、拳人選手の走行を見たと断言できます。拳人選手は、運転が綺麗という印象。荒っぽくなくスマート。そしてスピード落とさないターンが美しい。
それなのに私は、彼の敗北を願ってしまった1年でした。ごめんなさい。
第一ヒート、拳人選手が最後のスラロームで詰まらなければ、どうなっていたのか…怖いくらい速かったですね。
広瀬選手は、一歩間違えればペナルティなところを攻めまくり、1位以外はいらないオーラがひしひしと伝わってきました。
中間タイムを0.1秒上回った時の沸き立つ感覚は忘れられません。ハイスピードで飛び込むスラロームは痺れました。
そして、ベストタイム更新!を聞いた時は震えました。大袈裟じゃなくて本当に笑

3.慣熟歩行後に見た天気予報

ギャラリー席の斜面がきついので、慣熟歩行を眺め、選手の顔と車両が一致しないことを残念に思っていました。勉強不足。

そんな中、広瀬選手がパドックへ戻っていく姿を見かけ、心の中で「どうか勝てますように」と祈っていたら……突然引き返してこられました!

第1ヒートのお話をしつつ、まだ午後からもタイム上げていきたい!と語る広瀬選手。目指すは勝利。
午後はまた雨模様のお話をすると、「雨なの!?見せて」と私のスマホの天気予報を覗き込まれました。「雨なの!?」の心理は、どちらだったのでしょうか。
第1ヒートのタイムで逃げ切れるかも?
第2ヒートでタイムが出にくそうだな?
それとも?

4.雨が気ままな第2ヒート

第2ヒートも雨が降ったり止んだりが続き路面が安定しない状況。
BC2クラスの選手が僅かながらタイムアップし、3位以下の展開が白熱。路面がドライなのかウエットなのかどっちつかずな感じなのに、きちっとタイム上げていく凄まじさ。
一年見てきて、追う状況の拳人選手の第2ヒートの攻めは脅威的なものがあります。
美川の逆転が脳裏を掠めたけど、勝利を信じて戦況を見守りました。
阿久津アナの「中間ベスト!」が響き渡る。
周りがどよめく中、私の心はもう、やめて、やめて!!ですよ。
雨が味方してくれたのか、後半のターンセクション含めわずかなロスがあり、0.2秒届かず、ここで広瀬選手のチャンピオンが決まりました。
ほっとした気持ちが大きくて、涙ぐんだけど泣きませんでした。
それよりも、広瀬選手の第2ヒートを目に焼き付けなければなりません。
どうして強くなるかな雨足。気合いの入ったオープンで走行する広瀬選手のウイニングラン。
前半のコーナーの入りとターンセクションの入りが、第1ヒートより勢いがなかったように見えました。(あくまでも私の感覚)

5.広瀬家の絆

これは奇跡なんかじゃない、布石。
崖っぷちから勝利へ持っていける精神力、運、努力、家族の絆、全てが揃ってこそのチャンピオン。
おめでとうございます。

車両が戻ってくるのを通路で待つために、涙を拭いながら階段を降りていく広瀬選手の奥様。
嬉しそうに駆けていく息子さんと娘さん。
家族全員で戦っているチーム薔薇家。

広瀬選手の車両が戻ってきました。
車両に駆け寄る奥様。ドアを開け奥様を抱きしめる広瀬選手。お二人の涙。側に寄り添う娘さん。
(息子さんは早々にキックボードに乗ってパドックへ行ってしまってましたね笑)
「薔薇家の抱擁シーン」と弄っていたけど、家族の絆を感じる素敵な場面でした。
写真を撮るのが憚られるくらいの感動シーンでした。
隣にいた人は、いつか自分もと闘志が湧いたようです。泣きそうにもなってたよね笑

6.まとめ

勝ったら「おめでとうございます」を伝えにパドックへ行くと決めていたので、パドックへ突撃し、どさくさに紛れて一緒に写真を撮っていただき、更にパスにサインまでいただきました。

V3と書いてもらった第一号は私です♪

ジムカーナの楽しさを教えていただきました。
本当にありがとうございます。
2024年も応援します。
でも、拳人選手の敗北を願わず、令和の名勝負を楽しもうと思います。

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