2024年10月20日親愛なる君へ
お誕生日おめでとう。
1日遅れてしまってごめん。
10年弱君のことを考えているということを免罪符に言い訳を聞いてはくれないだろうか?
金木犀の匂いを嗅ぐと君を思い出す。
金木犀は春にも咲くって今年初めて知ったよ。
こうやって何かにつけて君を思い出すこと、それがとても良くないことなんじゃないかって思ってしまったんだよ。
寂しいって言わないって約束をしてから君は強く強く居たけれど、君を思い出す私がとても弱々しく女々しく思えてしまって、そんなのかっこわるいから形だけでも手紙を書くのをやめた方がいいのでは。なんて思ってたら1日すぎてしまった。
でもやっぱり誕生日のお祝いはしたかったから結局書くことにしたよ。
もう少し前に悩んで書くなら誕生日に間に合うようにすればよかったね。
あのね、ひとつ聞いて欲しいんだ。
君には少し受け入れ難いことかもしれない。
驚かせるかもしれない。
もしかしたら分かりきっていたことかもしれない。
でも聞いて欲しいんだ。
私ね、君が初恋だったんだと思うんだ。
一目惚れだったんだと思うんだ。
根拠なんてない証拠なんてない恋心だけどさ、私からしてみればたった一つの真実だよ。
あの時の私は君がよくて、君じゃなきゃ嫌で、その感情を自覚することすら出来なかった。
私もあの頃は当たり前に男の子だけを好きになるんだと思っていたからね。
私が君への恋心を咀嚼しきれぬまま、君は去っていったね。
私が幾度も幾度も、大好きだよ。という言葉を重ねたのは、君から言わないでいようと言われるまで寂しいと繰り返し続けたのは、愛してる。という言葉が私の中に無かったからだと思う。
愛がどんなものかも分からず、分かったところでそれをぶつけていいかも判断がつかず、固定観念や世間の目に縛られていたから。
咀嚼し終わったあとにそんなことがわかったところで君はいないのにね。
私はまだ言いたいよ。
君じゃなきゃ嫌だよ。
寂しいよ。
愛しているよ。愛していたよ。
私の初恋もありがとうもごめんねも大好きも寂しいも奪っていってくれてありがとう。
私の心友は君だけだよ。
素敵な一年になりますように。
2024.10.21
君の心友より。
P.S.
今年から本腰を入れて麻雀を始めたよ。
小学生のころから適当な無料麻雀ゲームサイトでやってはいたんだけど、今年やっと雀魂っていうアプリを入れたよ。
頑張ってるよ。
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