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ある子に突き飛ばされた話〘トラウマ①〙

僕が悪い。そう思うことで精神を保ってきた。
他人のせいにして責めれば必ずその人の嫌なところも好きなところも見えてしまう。
そうなれば好きでいればいいのか嫌いでいればいいのかが分からなくなってしまう。
僕は白黒はっきりしない感情を持つのは苦手だ。
それで苦しむのはいつも僕だったんだからいっそのこと自分のせいにしてしまえ。
そうやることが一種の処世術だった。

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例えば、小学校の頃の話、特別支援学級の子に背中を突き飛ばされて転んだことがある。

その時の担任は                                 「なにか人に嫌なことをされたときは報告してください」          と言っていた。                                  でも報告したところで特別支援学級の子だから許してあげて。                 と言われることは想像がついた。                             でも報告だけでもしたほうがいいのか。と少しの時間隠した挙句、担任に話したら、案の定許してあげてと言われた。

後日僕のことを突き飛ばした子と特別支援学級の先生が僕のもとにやって来た。
先生は
「○○ちゃんはピンクが好きだから気になっちゃったみたい。(突き飛ばされた日、僕はピンクの服を着ていた。)本当にごめんね。」
と言った。

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そのことを度々思い出す。別に怪我をしたことを根に持ってるわけではない。
ただ、相手に事情があることもわかっているけど僕が無条件に許さなきゃいけないのがもやもやしたというかなんというか、、、
もちろん事情があったって、何やっても許されるわけでも、許してあげなきゃいけないわけでもないと思う。
小さい子は経験も知識も大人より希薄で、判断能力もないだろうけど、
赤信号を渡れば、暴力をふるえば、物を盗めば、叱られるようにいくら事情があってもしていけないことはしてはいけなくて、気を遣うようになんでもかんでも許してしまえばそれこそ、差別なんじゃないかと僕は思うんだ。

伝わるかな(笑)?
あくまで個人の考えです。

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