七夕の日のめぐり逢いと、謎のシンクロニシティと
すっかり忘れていたけれど昨日は7月7日、七夕だった。
私の半世紀くらいの記憶によると、毎年、七夕の日の夜は雨か厚い雲に覆われていて、天の川が見えた年は数えるくらいしかない。昨日の夜もやっぱり、空は雲に覆われていた。
けれど昨日の七夕の日は、いつもとは違って、ミラクルな一日だった。
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昨日は、noteで知り合ったあんずさんに、自然農法で作られたお野菜を使った美味しいランチのお店へ連れて行ってもらった。
あんずさんとは初対面。
初めて会うので、電車で待ち合わせ場所に行くまではドキドキ、ちょっとだけ緊張したけれど、「こんにちわ!」と会った瞬間から自分でも驚くほど、なんだか緩やかでリラックスできた。多分、あんずさんのまとっている空気感とか、あんずさん自身の波動が穏やかで優しいからだと思ったのだけれど、直感的に「あ、この人、好き」って思った。
目的地のお店に行くまでの道すがら、歩きながら、ふたりで弾丸のようにおしゃべりしていて、ふと、あんずさんがそこに停まっていた車のナンバーをさして「あ、また!今日はゾロ目4度目!」と言った。
そしてお店に着くまでの間には、あんずさんの住んでいる街が、私の育った街で、まさに私が通っていた中学校のすぐ目の前に住んでいることが判明して、盛り上がった。
楽しいおしゃべりをしながら美味しいランチを食べて、一息ついたところで、あんずさんは「お土産〜」と言って烏山椒というキレイな瓶に入った蜂蜜と手描きのカードをプレゼントしてくれた。ヤバい、素敵すぎる。そしてそのあとにバッグから出てきたのはオラクルカード。さらにすごい、気が利いている。こうしたカードがあると、会話も盛り上がるけれど、なんとなくお互いも深まる感じがする。こういうモノがサラッと出てくるところが、また、心憎いと思った(笑)。
最初はかわいいカエルカードで、簡単なリーディングをしてくれた。「無限」というカードが出て、そういえば最近、クリスタルボウルからのメッセージで「 Timeless」という言葉がきていたので、なんとなく意味が近いかも〜、と思っていた。そしてその後に「こちらはもう少し深めなの」と出してくれたオラクルカードの模様に、私の目が釘付けになった。
「わ。これ昨日Amazonプライムで観た映画に出てきた模様だわ...。」
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前の日の夜、なんか映画でも観て寝ようと思って、あまり深く考えず、おすすめにあがってきていた映画の中から適当に選んだ映画を観た。
それが「プリズナーズ」という映画だった。
映画レビューにある通り、感謝祭の日に6歳の娘が誘拐されて、その犯人を父親と刑事が追っていくというストーリーで、私は何の前情報もなく、ふわっとサスペンス映画として観たのだけれど、この映画、実は「もう少し深め」というか「けっこう深め」だった。
そもそもプリズナーズ、という映画のタイトル、(実はタイトルすら意識せずに観ていたので、帰宅してから気になって調べたのだった。)
presoners:囚われる人、囚人という意味。
ちょっと検索したらこの映画を考察している記事がいくつもアップされていた。そもそもこのタイトルと話の内容がどう結びつくのか、ぼんやり観ていたら全然わからないのだけれど、実はすごく深くて、興味深いことがいっぱい書かれていた。のだけれど、話が長くなるし、ネタバレもするのでちょろっとだけ。
ちなみに、いろいろ知ると、なんかすごくて、もう一回観たい。と思う、よくできた映画なので、ぜひお時間ある方は観てみてくださいませ。
そもそも映画の冒頭が、敬虔なクリスチャンである主人公(誘拐される娘の父)がキリスト教の祈りの言葉を唱え、息子に鹿を撃たせるシーンではじまる。この主人公(娘の父)が敬虔なクリスチャンなのに対して、もうひとりの主人公(誘拐された娘を捜索する刑事)は無神論者で、その名前が「ロキ」。ロキはゲルマン神話の神で「閉ざす者」「終わらせる者」という意味がある。さらに彼はフリーメイソンの指輪をしている。
つまり、キリスト教信者と無神論者の2人が対比となって表現されていて、どちらが犯人を見つけ子供を助けられるのか、という話になるのだけれど、最後は「終わらせる者」である無神論者の刑事が、娘を無事に助けることになる。
そして途中、神を見失って悪魔のように変貌してしまっていた敬虔なクリスチャンの主人公(娘の父)は、最後に「笛をふく」、、、。
私はキリスト教に関して全く無知で疎いのだけれど、十字架、感謝祭、鹿、蛇、豚の血、ラッパや笛、他にもいろいろキリスト教的に意味があるらしい象徴的なモチーフが最後の最後まで出てきていて、わかる人にはわかる「意味」がたくさん散りばめられ、練り込まれている。
この映画は、信仰、宗教に「囚われた人」が、ある日、神に裏切られたと感じるような衝撃的な出来事がおきた時、別の思考(神)に「囚われ」、それは神への挑戦となったり、別の神(のようなものに)すがって救いを求めたりするという形になっていて、その様子が、何重にも描かれている。
この映画の考察の記事のなかのひとつに、哲学者のフランシスベーコンの、こんな言葉が載っていました。(ちなみにいくつか書かれていた考察の記事の中で、私がもっとも深かいと思った記事です。)
人間の知性は、いったんある意見を採用すると(一般に受け入れられている意見であれ、自分が賛同できる意見であれ)、ほかのあらゆるものを引っ張り出して、その意見を擁護するようになる。それを否定する重要な事例がいくつも見つかったとしても、それを無視・嫌悪するか、何らかの違いを持ち出して除外・拒絶する。こうした巧妙かつ悪質な態度により、先に採用した意見の権威が損なわれないようにしているのである。
〜『プリズナーズ』ネタバレ解説・考察:聖書や神話のモチーフが織りなす信仰とその歪みの物語より
私たちは信仰や思想、価値観に「囚われて」しまい、迷路のようなところにはまり込んでしまう、「プリズナーズ」であると思う。
最近、誰でも、どんな人でも何かに囚われてしまうし、悪魔にもなり得る。昔自分の中の悪魔も見たことがあって、その時のことを思い出していたので、ちょうどそれと重なるイメージだった。
根底にあるのは「私はあなたであり、あなたは私でもある。」だと。
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...と、何気なく観た映画が、いろいろ深かったと知ったのだけれど、
話を元に戻していくと、あんずさんのオラクルカードの模様が映画の中で出てきた模様と同じだったという話。その模様がこれです。円形の迷路。
ちなみに、あんずさんのオラクルカードはこちらに載っています。
映画の中では、犯人が誘拐した子供たちに「迷路を全部解いたら帰っていい」と書いた冊子を渡していて、これはその中のひとつの迷路の図。子供を誘拐して殺していた男が、この図のペンダントをしていたことで事件の謎が解明されていくという、映画の中のキーとなる図柄で印象的だったのと、
「迷路を全部解いたら帰っていい」って...。
と、この言葉が妙に意味深で、何かの暗示のような感じがして、なんとなくアタマの中に残っていた。まるで、今生きている、この宇宙の真理、人生の迷路のようなものが解けたら、次の世界に行けるよ。と言われているようなそんな気がして...。
なので、オラクルカードを見た時、すごい!偶然すぎるというか、偶然はないから、これって何かのメッセージ?シンクロ?とか思ったりして(笑)。でも、そもそもオラクルカードの模様になるくらいの、この迷路図形は何だろう?と調べてみたら、ラビリンスと言われる有名な迷路なんですね〜。
自分、無知すぎる..(苦笑)。
そしてこのような記事も発見。
ギリシア神話に登場する迷宮は、クレタ島に登場する。クレタの王ミノスの妻が、牡牛と通じて生まれたのがミノタウロスである。頭が牛で体が人間というミノタウロスは、長じて手がつけられないほど乱暴者になった。困り果てたミノス王が、ミノタウロスを閉じ込めるために作ったのが「迷宮」である。ミノタウロスのために生贄にされる少年少女たちに混ざって、英雄のテセウスが入り口から糸で印をつけながらミノタウロスのもとに赴く。そして、見事にミノタウロスを成敗した後、迷宮から糸を手繰って抜け出るというのがそのお話だ。
一方、紀元前5世紀のギリシアの歴史家ヘロドトスは、古代エジプトに「人知では計り知れない」迷宮があったと言及している。現在も謎とされているエジプトの地下の迷宮は、おそらくエジプト人にとって現世から来世へ続く道筋であったのではといわれている。窓も扉もない「迷宮」のイメージは、死への道にふさわしかったのかもしれない。
キリスト教の時代の「迷宮」は、その中に怪物を隠し持つのではなく、聖なる場所や物を守るための防御として解釈されるようになる。それがやがて、巡礼地への険しい道のりや神に近づくまでの心の葛藤のシンボルとなっていく。(中略) 聖アウグスティヌスは、迷宮は基本的に11周の円から構成されるとしている。その理由としては、「11」は「三位一体」の「3」で割り切れず、12使徒の「12」には1足りない不完全な数であるからだという。不完全な数をたどりつつ、神がいる中心にたどり着く。
なるほど、どれも興味深い...。迷路にはいろんな意味があったのですね。
で、これらを知れたのはよいけれど、このシンクロの意味はわからない。
この映画、ぼーーんやりと観ていたけど、私に必要な情報だからちゃんと意味を理解しろ。というお知らせだったのかな?(笑)
でも、なぜ必要だったのかはよくわからないけれど(笑)。
まぁ最近は、頭であれこれメッセージの意味を考えなくてもいいか。とも思っていて、こういうシンクロって、後にまた答え合わせがやってきたりして、そのときにはじめて気がついて「わぁ〜〜!」って思えるのが、また楽しいのだし。とりあえずは忘れないように書き留めておこうということで。
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それにしても、昨日は帰宅してもテンション高めで、本当に楽しすぎた。
あんずさんも「帰り道にまたゾロ目を見た!!」と言っていた。
お互いに不思議な時空を旅したようで(笑)
楽しい一日を、どうもありがとう〜。
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