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おはぎと桜餅

こんばんわ、Kaloです。

今日は連投です〜。

春分の日前後は、ちょうどお彼岸でしたね。
これまでの人生であまりお彼岸を意識してこなかったのですが、
昨年兄が天逝したので、今年はお彼岸に「お参りしたい。」と言う
母と一緒に兄の家へ行ってきました。
というのはまだ、兄はお墓に入っていなくて、お骨は義姉がお家に置いているからです。

兄の家へ行くことになってから、私の頭の中には、なぜか「おはぎ」が思い浮かんでいました。
普段、私はシュガーフリーなので、昨今、和菓子もほとんど食べていませんし、あまり興味もなかったのに、なぜか「おはぎ」が頭から離れない。
なので、せっかく行くから買って行ってみんなで食べよう。と。

そしてその前日、母と電話をしていて、「お供えのお菓子を買ってきてほしい」と言われたので、「おはぎを買っていこうと思っていたよ。」と伝えたら、「おはぎよりも日持ちのするお菓子がいい。」と言われ、逆に「おはぎはいらないわよ。」と。

そう言われたのですが、なぜかやっぱり、どうしてもおはぎを買っていきたいと思っていて「じゃあ両方買って行って、おはぎはみんなで食べたらいいからね」と言って、当日、近所の老舗の和菓子屋さんで、お供え用のお菓子の詰め合わせと一緒に粒あんのおはぎを6個、箱に詰めてもらい買っていきました。

そして兄の家に到着し、お線香をあげたあとに、「おはぎ買ってきたからみんなで食べようね。」と箱を開けたら、なんと。

桜餅が6個入ってました。

兄にお供えした後に撮ったので写真は5つ


おはぎが桜餅に化けてた(笑)。


私はめちゃめちゃびっくりして、「ぎゃー」と叫んで、二度見しちゃいました。うそうそ、なんで桜餅〜っ???

義姉も母も「あら、桜餅買ったの?」と言うので、いやいや「おはぎだった。はず...。なんだけど???」と話したら、そういえば兄はよくこの季節にピンクの桜餅を買ってきていたって、義姉が写真を見せてくれ、「きっと兄が桜餅を食べたかったんだねえ」ということになり、まぁ、こだわっていたのは自分だけだったので、みんなどっちでも気にせず、で、美味しくいただきました。(実際、甘さ控えめで、とっても美味しかったのでむしろ良かった)

これはきっと、買った時に箱に詰めたのを見ていたわけではないので、
注文を聞いたおばさまが間違って詰めたんだろうと、普通に思います。


でも、わたしは何か、すごーーーく不思議な気分になって。


まるで、箱を開けるまで生きているか死んでいるかわからない、という、あの「シュレディンガーの猫」な気分…?
箱を開けるまでおはぎか桜餅かわからない。って...。

いやいや、違う。

私の中では、「おはぎ」を買ってから兄の家に着いて、箱を開けるまで、その間中ずっと、箱の中には「おはぎ」が入っていたんです。
桜餅である可能性なんて1ミクロンも私の中に存在していなかった。

だから「シュレディンガーの猫」のように「実際に見てみるまで二つの可能性が同時に存在する」という二重の存在性じゃない。それに、おばさまが間違えて詰めたとしても、桜餅じゃなかった可能性もあったわけで。

と、思ったら、あの箱は単純に「ブラックボックス」だなぁ。と。


そんなことを考えていたら、
人生って多分、なにからなにまで、起きていることすべてがこんなことなんだろう。って思いました。

自分が意志を持って決めて(おはぎを買っていくと決めて)
そのとおりに行動した(実際におはぎを買う)としても
結果はミラクル(桜餅に変身)〜〜〜(笑)。


私たちはひとりで生きているわけではないし、ひとりで完結することなどない。たくさんの人とたくさんのことと、たくさんの偶然がいつでも、幾重にも重なっていて、そうした大きな川の流れの中にいるし、私たち自身がその川そのものだっていうこと。

だから、何かを決めて行動して、それが思った通りの結果に結び付かなかったとしても、やり方が悪かったんじゃないか?とか、間違っていたんじゃないか?とか、そんなふうに落ち込む必要はなくて、正しいとか間違っていたとか、良いとか悪いとか、ない。
なんなら、そうしたいと最初に思った、その意志さえ、自分のものではないかもしれないわけで。
その意志も、行動も、結果も、全部がブラックボックスで、いつでも毎日どこかの箱を開けたら何かが出てくる。それを面白がったらいいし、人生はその連続で、すべては重なった縁のなかで調和して起きていること。

だから人生は、やっぱり面白い。と改めて思いました。



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最後に、兄の家のトイレのドアに、貼ってあった言葉が、普通にとても良かったので写真を撮ってきました。

生前、兄が貼ったそうです。兄らしいです(笑)。




ではでは、また〜。








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Kalo
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