レクイエム
過日、7月8日に兄が他界いたしました。
6月15日に意識不明で倒れ、
ドクターカーの救急車で運ばれている最中に2回ほど心肺停止となり
エクモに繋がれてICUに搬送されました。
心臓に持病があったものの幸い心臓はすぐに復活し、4日ほどでエクモを外せたのですが、 倒れた時の心肺停止の影響で脳に酸素がいかない状態の時間があったと思われ、脳が腫れ、意識は戻らない状態でした。
コロナの影響で、病院ではほとんど面会ができない状況の中、
融通を利かせていただき(それでも週2回2名まで)面会ができたので、
母や義姉、甥っ子達と面会に行ってはクリスタルボウルの音をイヤホンで兄に聴いてもらっていたのですが、 病院の看護師さんがウォークマンで毎日聴かせてくださる と言っていただき、6月23日にこの音を収録しました。
その後、容体が安定したため、転院することとなり、
義姉が面会に融通を利かせてくださる病院を選んでくれて、転院しました。
動画の写真は兄が大好きな銀座の店でハイボールを呑んでいる「手」です。
私は義姉と二人で面会に行くたびに手からエネルギーを入れようと、
毎回、手を握っていました。
大人になってから兄の手を握るのは初めてでした。
亡くなる前日に面会に行って手を握ったら、 指先がぐっと動いて握り返してきたように思い、 同時に身体がまるで寝返りをうつかのように動いたので 義姉と二人で「わ、手握り返してきたよ!カラダも動いたよね!!!」 なんて言っていたのですが。
温かい手を握ることができたのはその時が最後でした。
今頃はきっと、そらのうえで大好きなお酒を 健康を気にすることなく(笑)呑んでいるんじゃないかと思います。
家族葬であったにもかかわらず、 仕事で関わられた多くの方に弔問いただいて、 たくさんのエピソードを聞かせていただきました。
地球脱出が少し早かったですけれど、 たくさんの人に愛されていて、優しい息子達とお嫁さん。素敵な家族もつくって、本当によい人生だったのだなぁ。 と思いました。
「身内が倒れることは大変悲しいことではあるけれど、 ばらばらに過ごしていた親戚や力になってくれる方がいると、 残された方に知らせる(引き合わせる)為に魂になる前に働くという様なことを、お話ししている方がおりました。」 というメッセージをくださった方がいて、本当にそう思いました。
わたしも兄家族や両親と、
とても濃密で本当に優しい愛の時間を過ごすことができた3週間でした。
お兄ちゃん、どうもありがとう✨
旅立ちに添えて。
追記
この部屋に住んでからずっと飾っているお気に入りの兄と私の写真です。