【雑記】名もなき料理をつくりましょ。
こんにちわ、Karo.です。
昨日の皆既月食、東京では、ちょろっと見えました。
そして今日は朝から雨降りで、しっとりとした空気です。
ということで雨の日の定番で、おうちでゆるゆるっと過ごしているので、今日は珍しく料理の話など。
私、こう見えても(...というか、どう見えてるのかわかりませんけども(笑))料理は好きなのです。そしてどんなに美味しいお店で外食しても、やっぱり自分で作ったごはんが一番美味しいと思っているタイプです。...というと、どれだけ料理上手なのか?って感じですが、「料理好き」と「料理上手」はイコールではない訳で〜(笑)。
猫ふたりと人間のオンナひとりという暮らしなので、自分ゴハンで作っているものは、ざくっとこんな感じで
ほとんどワンプレートの料理で、サラダごはんみたいなものや、煮物を乗せた玄米丼や、冷蔵庫にあった野菜を入れたグルテンフリーパスタなど...名もなきメニューです。
基本的にハウツー嫌いでもあるので、誰かのレシピとか料理本を見て作ることはなくて、冷蔵庫にある野菜で、玄米と豆腐や納豆は定番、使う調味料も自家製生姜酢と味噌と亜麻仁油と梅干しと...と基本は決まっていて、スパイスも黒生胡椒を自分で塩漬けにしたり、最近では流行りの塩レモンなんかも作りましたが、好きなものしか使わないので、どれも味は似ていますね〜。100%自分の好きなものなので、ホント、美味しいのです。^_^
インスタでたまに「karoさんのごはん、美味しそう!ひとりだったら食べたい」と言われます。「でも家族がいるとなかなか...」と。
基本ワンプレートだしグルテンフリーでお肉フリー(ほぼ野菜たまに魚)で玄米ごはんだし、確かに、うんうん、家族の分も作る人にとってはね〜...、私はお気楽おひとりさまゴハンですからね〜。^_^
と、そういえば、私は、その昔結婚していた頃は、料理はどちらかというと苦手意識があって、そんなに好きじゃなかったな〜...と思い出しました。
当時は基本的に、こだわりもなく、それこそなんでも食べていた頃なので、作る料理も夫の好みに合わせていました。そもそも今思えば、自分の身体の中に入れる「食事」自体に、こだわりも興味もなかったから、合わせることも全然苦ではなかったのですよね。
私「何が食べたい?」 夫「麻婆豆腐〜♪」みたいな。
そう、こうして相手に聞くと「名前のあるメニュー」の答えが返ってくるのですよね。これが曲者だったのです。そう言われた私は「正しい麻婆豆腐」を作ろうとするのです。そして当時は料理本をみて、材料も調味料も、一から買って揃えたりしていた訳です。
正しい麻婆豆腐、正しいカレー、正しい牡蠣フライ、正しいクリームシチュー....。作りましたね〜(笑)。
これ、本当、全然楽しくないのですよね。楽しくないから上達しない。自分の好みよりも、夫の好みや正しいレシピを優先しているから、正解が体感できないというストレス....。今考えたら、ホント、私の中ではこれらは「料理」ではなかったですねー(笑)。
本当は、もともと料理の名前って、その料理をはじめて作った人が自分の料理につけた名前であって、それはその人個人のメニューだった訳ですよね。それが広まっただけ。だから自分のメニューは、自分で、自分の好みで作ればよくて、別に「(誰かがつけた)名前のついている何か」でなくても良いし、味付けだって正しい味付けなんてないし、料理本だって、その著者の好みの味付けなのですから、分量も調味料の種類も、全部自分の好みで良いし、それが楽しいし美味しいのです。
多分、料理が好きになれないとか、苦手意識のある人はたいてい、「正しい〇〇〇〇」がどこかにあると思っていて、自分はうまく作れない。と思っているのではないかな〜?と思います。
私も、今でこそ、それこそ野菜を煮込んで、ウコンパウダーとスパイス入れたら、カレー出来上がりじゃん!とか言えるのですが(笑)、
当時は、料理だけの話ではなく一事が万事、多分こんなだったのですよね。こんな、というのは、自分以外の外の価値観に合わせて生きていたのです。みんなが言う「正しい」が「正しい」なんだって、思っていた。そもそも自分の好みもよくわからないし、そのうえ、好みがあったとしても、自分のそれは正解ではないと思っている。いつでも外にある「正解」、自分以外の誰かの「正解」が正しくて、自分は正しくない。と。
先日記事にも書いた、うちの高齢の母のストレスのひとつも「料理」です。気分が落ちている時には「毎日3食、何を作ったらいいのかわからない。」という愚痴をよく聞きます。父は何が食べたいとか言わないから、余計に正解がわからなくてストレスになっているのです。
「もう自分の好きなものを作って食べたらいいよー。そもそも食べたくないなら3食たべなくていいし、面倒なら好きなものを買ってきたらよいよ〜」と言うと、「自分の食べたいものがわからない」と言う。
ちなみに、猫だって自分の好きなごはんを知っています。むしろ猫はどんなにヘルシーだと言って聞かせても、嫌いなものは断固として食べないですから(笑)。
なのに、人間はどうして、こうなってしまうのか...。
こんなに歳を重ねてもなお「自分以外の誰か」「正しい何か」に囚われて生きる必要はなくて、むしろ自分の好み、自分の身体、自分自身に目を向けて「自分を知っていく」と楽しいのになぁ...と思いつつ、話していくと、母からやっと「私はご飯と漬物だけでいい。」という答えが出てくる。「じゃあ、お父さんもご飯と漬物だけでいいんじゃない?」。 ね。
自分が今食べたいものを作って一緒に食べる。
シンプルにそれで良くて、そうじゃないと、料理を作るのも、食べるのも、楽しくないんじゃないかと...。
食事は基本ですよね。
でも、それを「楽しむ気持ち」の方が基本だと思うのです。
今夜も楽しく美味しいごはんを♪
ではでは、また。