ゼロポイントの体感。
こんばんわ、karo.です。
12月に入り、すっかり寒くなってきましたね。昔はよく「どの季節が好き?」と、つきあいはじめたばかりの恋人との甘い会話の延長などに話したりしていましたが(笑)、私はどの季節も好きです。
肌に刺さるような凛とした冷たい空気を感じる冬の夜、心がクリアに澄んだ気持ちになって、時の静けさとともに「自然は無条件に美しい。」と深い部分で感じ、ここに在ることに、ただただ感謝の気持ちがうまれます。
よく言われるゼロポイントに繋がる。って、こういう瞬間だと思うのです。今夜はそんなお話を。
そもそもゼロポイントとは?
冬の夜空は空気が澄んでいて、この季節、夜空を見上げると、北斗七星やオリオン座、冬の大三角形など、他にも多くの星々が見えますよね。
夜空に煌く星たち。その星と星の間の空間は暗闇で、何もないようにみえますが、実は宇宙はゼロポイントエネルギーで充満しているのです。
このゼロポイントのエネルギー場を、最初に量子力学の研究中に発見したのはアインシュタインです。過去、現在、未来のあらゆるすべての情報が詰まった「今ここにすべてが存在するエネルギー場」。これをゼロポイントフィールドと呼びました。
宇宙物理学では、このゼロポイントフィールドが宇宙のはじまりとされていて、ある時、このゼロポイントフィールドにゆらぎが生じて、それが膨張してビッグバンが起き、この宇宙が生まれた。と言われています。
そしてこの理論が実際に「この宇宙空間はダークマターとダークエネルギーに満ちている」と解明されたのは90年代です。ちなみにダークと付いているのは「なんだかわからないモノである」からで、宇宙空間は空っぽの暗闇ではなくて「なんだかわからないけれど何かが在る。それも充満している。」ということがわかったのです。ちなみについ最近では、それがクモの巣のように張り巡らされているとか、脳神経に相似しているなどということも解ってきているのですが、私たち人類の意識と次元が上がってくるに従って、こうしたことがどんどん解明されていくのでしょうね。とても楽しみです。
そして宇宙空間は今もずっと加速しながら膨張し続けているそうです。
...と、私の話もどんどん宇宙空間にひろがってしまったのですが(笑)、「フラクタルな宇宙〜身体の中から知る、宇宙はひとつの生命ということ」という、現在このnoteの一番上に貼り付けている記事の中で描いたように、私たちのこの宇宙はフラクタルな構造をしています。ですので、このゼロポイントフィールドは、宇宙だけの話ではなく、地球で暮らしている私たちの身体の中にも存在しますし、何より意識の中にも存在しています。
二元論の世界から抜けた「普通の」状態
以前、「落とし穴あるある。」という記事で、「現象は中立で、それ自体に良いも悪いもない。」ということを書きましたが、私たちは常にジャッジメントをして生きています。あらゆるすべての出来事には、本当は良いも悪いもないのですが、これまでの自分の考え方のクセや、様々な経験、記憶からほとんど自動的に無意識に良い、悪いと判断をしています。本当に、わざわざ意識しなければ気づかないレベルで常にジャッジを繰り返して生活しているのです。脳内シナプスは、ホント仕事が速いのですよね...(笑)。
とはいえ、この3次元世界はそもそも二元論の世界なのです。なぜかというと3次元世界から観えている世界は、表か裏かしか見えない一つ下の2次元平面世界を観て生きているからです。(詳しくは「次元について#1〜基本的な仕組み」の記事をご参照ください。)
私もスピリチュアルな世界を探求しはじめた最初の頃はまだ、自分に都合の悪いことが起きれば「悪いこと」、自分に都合の良いことが起きれば「良いこと」。ポジティブはよくて、ネガティブはよくない。というジャッジメントの世界に、長らく居ました。この3次元での人生が、3次元での二元論的価値観で好転していくことに重きを置いていたのです。今思えば、二元論という言葉すら知らないくらい、二元論の中にいたのです。
2015年に米国のホリスティック栄養療法の専門学校 Nutrition Therapy Institute (NTI)の日本校で学んでいた時に、量子学のカリキュラムがあったのですが、その授業の中で内観、瞑想について学んだ時「嬉しいこと、楽しいこと(快)」と「不安や恐れ(不快)」以外の「そのどちらでもない(普通)」に、特に意識をむけることで快・不快をコントロールできる。と教わりました。私はこの時に、快、不快の二極ではない、普通の状態というものをはじめて認識し意識しました。
ですがこの時にはまだ「普通の状態に意識をむけるって???」とハテナマークでいっぱいでした。それまで、ポジティブとネガティブというふたつしか意識の中に存在していなかったので、「普通の状態」って「なんだろう?」だったのです。
が、この普通の状態というのが実は「ゼロポイント」だったのです。
ゼロポイントは5次元意識
ゼロポイントは「二極ではない普通の状態」と書きましたが、それはもちろん、あやふやなグレーの世界ではありません。先にも書いた「今ここにすべてが存在するエネルギー場」であり、白にも黒にもなる以前の世界、何もなくて全てがある世界。です。
瞑想などで普通の状態に意識をむけると、快、不快の二極をジャッジしている自分から脱出してもう一人の自分が現れてきます。「離見の見」という世阿弥の言葉がありますが、瞑想による内観とは、あれこれ常に湧き上がってくる思考という自我をただただ眺める「もう一人の自分」が現れることなのです。
そしてこの「もう一人の自分」の視座は、「二元論でジャッジを繰り返している3次元存在の自分」を越えた自分です。
たとえば、この記事の冒頭で
肌に刺さるような凛とした冷たい空気を感じる冬の夜、心がクリアに澄んだ気持ちになって、時の静けさとともに「自然は無条件に美しい。」と深い部分で感じ、ここに在ることに、ただただ感謝の気持ちがうまれます。
と書きましたが、この瞬間、3次元世界での身体が感じている「寒い〜〜」という感覚は消えてしまうのです。
つまりは次元上昇している状態なのですよね。
なので、このゼロポイントに立つと、ただただ心地よい多幸感に包まれ、愛と感謝に溢れた美しい空間、5次元意識を体感するのです。
そして、このゼロポイントの状態が、本来の自分の源に繋がった状態なのです。普段からこの状態に長くとどまることが出来るようになることが、目覚めていくことであり、また、さらなる高次元へのアクセスが可能になるのだと思います。(次元について、詳しくは「私の次元論」マガジンをご参照ください。)
私は最近になって、このゼロポイントに立つ時間が少し増えてきました。
みなさんはいかがでしょうか?
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最後に、以前ご紹介した辻麻里子さんの、『22を超えていけ』という本の中に書かれていた、ゼロポイントについての解説部分を見つけましたので、抜粋して終わりにします。
宇宙的な鼓動(リズム)との同調点に到達すると、心の中に「ゼロポイント」と呼ばれる状態が訪れる。そのポイントは、一点の曇りもない晴れ渡った青空のようでもあり、光のかなたへと無限に広がり始める。それが宇宙との接点であり、臨界点を越えて異次元の扉を開ける。しばしば睡眠時にこの状態が起きているが、この光景を覚えておくにはある種の技術が必要だ。そこには宇宙の叡智が溢れているが、現在の文明レベルでは到底理解されず、残念ながら有効利用されていない。そして幾千年もの昔から、心をゼロポイントに保つ事は、秘密裏に遂行されていたが、今日では、それらは非科学的なものとされ、博物館のヤジリや土器のように、正当な評価を得ていない。過去の偉大な遺産は、非科学的と言う呪文をかけられ、闇に葬りされている。それは現代人が過去のレベルまで到達していないので、科学で証明できないのであろう。心がゼロポイントになるのは、呼吸や心拍数を宇宙的なリズムに同調させることのほかにも、雑踏の中を歩いている時や、電車の中でうとうとしている時、難しい本を読みながら、音楽を聴きながら、揺れる炎見ながら、うたた寝をしている時……などなど。様々な状況で起こり、自分の一番やりやすい方法を用いることができる。ただし、苦しみや痛みを覚える方法や、短絡的に薬に頼る事はいけない。なぜなら間違った方法で突入すれば、間違った場所に到達してしまい、シールドされていない魂の領域を傷つけてしまう原因になり、修復には困難をきたすからである。
またまた長くなってしまいました。
最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございます。
どうぞ、素敵なうたた寝を(笑)。ではでは、おやすみなさい。