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身体の水が移動していくように、燕三条に行ってきました。

こんばんわ、Kaloです。

昨年末、こちらの記事でも書きましたが、
最近オリジナルのハンドパンという楽器を作りたいと思っていまして。

そもそもなんでハンドパン?という話は、後日また書こうと思っているのですが、今日は、そのハンドパンを作ってくれる人、時田清正さんの工房を訪ねたお話を。



オリジナルのハンドパンを作りたい。と昨年、私から時田さんに連絡してから、かれこれ3か月弱くらいでしょうか。

どのような音階のパンにするのか?
今うちにあるクリスタルボウルたちと音が共鳴するように、全部のボウルの周波数を調べたりしながら、どの音と合わせたいかな?やっぱり純正率がいいなぁ〜...などなど、初めて作るハンドパンに、いろいろと思い悩む私と一緒にあれこれ考えてくれて、都度、連絡を取り合ってくれていた時田さん。
1月に電話で話していて「毎月ハンドパン仲間が集まって焚火会というのをやっているので、一度こちらへ来ませんか?」とお誘いしていただきました。

時田さんの工房は新潟の燕三条にあります。
正確には燕市。古くから金物職人の町として有名な場所だそうです。

インスタのDMと電話でやりとりをしていましたが、時田さんとは一度もお会いしたことはなくて、燕三条にも行ったことがない。
地理が全くわからない初めての場所で、初めて会う人たちの会って…と、
普段なら、ちょっとくらいは尻込みするような案件だったのですが、
なぜか「えーー!!!行きたいです〜」と速攻で答えていた私。

友人たちにも「新潟にハンドパンの工房、見に行ってくるよ〜ん」って、
るんるんしながら伝えていました。

でも、日程が近づいてきたらさすがに少しくらいは緊張するだろう。と思っていたのですが、なぜだかバタバタと直前までスケジュールが埋まってしまい、忙しかったのもあって緊張する間もなく、あっという間に当日の朝に。

とりあえず、燕三条駅に着いたら迎えにきてくれるというので、
事前に行き方と電車の時間だけGoogleマップで調べていて、
そのままするっと家を出ました。

感覚としてはちょっと近所に買い物に行く。に近いノリで、
そんな自分の感覚に自分でびっくり。


ーー
当日は、焚火会がはじまる前にお邪魔して、
作ってもらうハンドパンについてあれこれ相談することになっていて。
15:30ごろに着く上越新幹線に乗っていきました。

新幹線では通路側の席だったので、外の景色がほとんど見れないままで、
あっという間に燕三条の駅に。到着直前に窓から風景を見たら、
果てしない空と、雪に覆われためちゃめちゃ美しい山々が。

新幹線の車窓から
振り向いたらこの山々。


普段、都会のビルに囲まれている私としては
あまりの景色の激変に「なんだかワープしたみたいだわ。」と思いながら、電車を降りると、時田さんから「着きました〜!」と、車の種類をお知らせしてくれるインスタのDMが入っていて。

指定された出口を出て、んーーーー?と車を探して。

あ!!!と見つけたら、時田さんが車から降りてきてくれて、初対面。

で。つい発してしまった第一声が「髪の毛ながっ」でした(ひどっ  笑)。

時田さん、髪がめちゃ長くて胸あたりまであるのです。
車の中で、あ?!と思い、ミュージシャンあるあるで、ドレッドヘア目指しているのかな?と聞いてみたら「ドネーション(寄付)したくて」と。

え。そんな返答がかえってくるなんて。すごすぎる。只者じゃない。

そのうえ、車の中では顔にも髪にも石鹸を使わなくなった話で盛り上がり、
身体の細胞は食べ物でできている。って話にまでなって。

え、初対面で、30代(推定)男子で、こんな(話合う)人いる???

って思っていたところにトドメを刺すように「とかいってますけど、タバコ吸うんですよー!」って言うからさらに爆笑でした。


ーーーー
工房に到着すると、もう本当にひたすら地平線と山が見える場所に
ポツンと(というのか?)大きな黒い倉庫が立っていて。
金物職人の人たち何人かとシェア工房しているそうなのですが、いろんな古道具やら機材やらが雑然と置いてあって、めちゃめちゃテンション上がる。

「あ〜〜。ここはヤバい。生まれ変わって生き直すとしたら、こんな生活がまさに理想。」っていうくらい、カッコよくてとにかく「気」がいい場所。

倉庫の一角にあるソファに座って、工房のオーナーで時田さんの師匠の渡邉さんともお話していて。

この場所を買う時にも「気」」はなんとなく意識していて。
ここは何かを感じたわけではないけれど、「悪い感じ」は、しなかったのだそう。そして工房の倉庫の隣に数ヶ月前にカフェを作ったら、毎日どこから人が来るのか?というくらい長蛇の列で1日120人くらいは来るそうで。

周囲には本当になにもない地平線が見えるような場所で、ですよ。
都会のそのへんのカフェよりよっぽど来ていると思います。

きっと磁場がいいのもあるのでしょが、
土地のエネルギーって、そこにいる人たちの周波数や、
それこそ日々奏でられる時田さんのハンドパンの音の周波数や。
そういう一つ一つがすべて重なって出来ている
と思うのです。
すべてが共鳴して、とてもいい空間を作っているのだなぁ…と思いました。


ーー
それにしてもこの日は晴天すぎるほどの晴天で。
こんなに暖かくて天気良くて、空が晴れているのは久しぶりだそうで。
遠くにある山々がこんなにくっきり見えることは滅多にない。
「本当にいい日に来ましたね〜。」とオーナー。

そして「ここは周波数が似ている人が集まってくる気がする
話されていて。

いや本当。
私も、なにか、「する〜...っと」自然にここに来て。
初めて来た場所で初めて会った人たちなのに、こんなに自然体のまま在ることができる場所って、これまであったっけ???と思うくらいで。
そこにいる自分を不思議に感じました。

ーーーー
そして、です。

焚火会がはじまる前に
時田さんに待望のハンドパンを見せてもらい、触らせてもらいながら話していて。いくつかあるハンドパンの中から「これはスケール関係なしに作ったやっで…」と、まるで桜の花が咲くような、美しい日本の風景を思い出すような音のするハンドパンを奏でてくれました。

「え?じゃあもしかして「こんなイメージで」ってお願いして作ることもできるの?」と聞いたら「できますよー」と。

私は「最近クリスタルボウルの音で「水」を感じるって言われることがすごく多いので「水のイメージ」で作ってほしいかも。」と言ったら、
時田さん、にやっと笑って
「僕のハンドパンも水を感じるって、めちゃ言われるんですよ」と!!!


ひゃーーーーーーーーーー!!!(笑)


ここでも「水」が繋がるなんて。



ーーーー
そのあと「こんなふうに空が焼けるのも普段、滅多に見られない」という
夕日をみながら、焚火会の準備が少しずつ始まって。
この焚火会にハンドパンを持って集まってきた人たちも
本当に優しくて暖かくて。

私はクリスタルボウルがハンドパンの音と合うのか?を実際に聴いてみたかったので低い音のボウルを2つと基音にしてもらう予定のGの音階のボウルを持っていっていたのですが。

そこで奏でながら、クリスタルボウルの話や周波数や音の話をしたり、
最後には「実は石と会話しているの〜」という女性とも話ができて。
彼女とは「最近、言葉とかも重く感じて。なんか、もう、音だけでいいって思っちゃうのよね〜…」という話をしていたのですが。

なんだか。
話をしていて、音を奏でていて、自然と繋がっていくのは、この「音」がある「場(空間)」に身体が共鳴するからなのだろうなぁ〜...と感じました。
まさにシューマン共振(笑)。



ーー
どんどんと日が暮れていき、夕日で山々が反射してピンク色に染まって。
近くで鳥たちがたくさんなきはじめたら、「白鳥たちが寝床に帰る鳴き声だよ」と教えてもらい。
なぜかこの季節に長岡で花火大会があったらしく、遠くの、地平線の向こうに花火が上がるのが見えたりしていて。

私が普段、生息している都会のビル群とは真逆の、
なーーーんにもないただただ空が広いこの場所、この自然の中で、
焚火の炎を見ていて。みんなの奏でるハンドパンの音に浸っていたら。

「もしかして夢の世界に来ちゃったかも。」くらいに現実感がないような。
ただただ美しい時間が、そこでは重なっていました。



ーーーー
その日、最終の新幹線で帰りながら、
この日の一連の不思議な感覚を思い返していて。

自然とこの場所に辿り着いて、ただただ幸せな時間と空間が全身に沁み込むように広がっていったこの感じ。
「あ〜〜、これ。浸透圧。」って急に思って。




身体の中の世界では、「浸透圧」は、まさに宇宙の理で。

身体の中を覆う膜の中には水で満たされているわけですけれど
血管や細胞に水が足りなければ「浸透圧」で自然に細胞の方へ水は移るし、
細胞の水が多ければ自然と細胞の外へ水は移動する。

地球の重力と同じように「ただ、そうである。」という自然現象です。

自宅を出て燕三条に向かうときから、いや、なんなら、もっと以前。
「工房へ行く」って決めた時から
まるで自分が液体になったみたいに、すぅーーーーーーっと移動していた。

自然に、先に意識が移動していて、実際に「行った」時には、
もう私の中の水は先に到着していたから、全く違和感がなくて。

まるで「近所」に出かけるように、そこに在って。

これはもう「自然の摂理」のままで。

自然に溶け込むべくして溶け込んでいったような…。っていうこの感じは
細胞の水たちひとつひとつが、すでに行くべき場所を知っていて
先に意識の層を通して移動していた。

きっと私たちは気がついていないだけで、
普段も、こんなふうに物理的な距離や時間やさまざまな制限など関係なしに、意識の層にある水は、行くべき場所に移動しているんだと。



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最後に。

時田さんは車の中で「世界一のハンドパンを作る人になりたいんです」と
話してくれたのですが。
私はその言葉を聞きながら、普通に「もうすでにそうで在る」って
感じていました。

ちなみに私、先見の明だけはあるんですよ。
これから有名になる。とか流行る。とかには、めちゃ鼻が効くというか。

以前の仕事(アートディレクター)では、先読みの鼻が効きすぎてプレゼンで没になったりしていましたが(笑)。だいたい2〜3年後くらいには、時代はそうなっている。ってことが多くて。

まぁ、考えてみれば「私の世界」で起きていることなので、当然というか自明の理でもあるのですけれど(笑)。

初めてお会いして、
こんなに純度が高い人はなかなかいない。って思いました。

ハンドパン作りへの情熱もすごいし、彼自身から出ている周波数もめちゃめちゃ心地いい。最初はオリジナルのハンドパンを作ってくれるということで、連絡をしたんですが、今は「この人の作るハンドパン、だから欲しい。」って思います。だって素敵な音が出るって知っているから。

そのうちヴァイオリンのストラディヴァリウスみたくなっちゃうかもしれませーん。ハンドパンに興味のある方。作るなら今のうちですよ〜(笑)。


本当に素敵な体験をどうもありがとうございます。

ハンドパン、出来上がるのが楽しみです。

時田さんのインスタ @kyougakusya.handpan




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