私に還る旅#9 〜ふたたび訪れた大山で、水の洗礼を受けて
何かの終わりは何かのはじまり。それは、いつでも同時に起きている。
#9 ふたたび訪れた大山で、水の洗礼を受けて
イトナミダイセン藝術祭の最終日、11月13日にふたたび大山を訪れました。
天気予報は数日前から、この日だけ100%雨。
EMPのメンバーは、お天気を変えられる人がいっぱいいるので(笑)、
天気予報を見たしほちゃんが、数日前にグループラインで「みんなのチカラが必要」と晴れにしてくれるように投稿しました。が、誰かが「龍神様が浄化も必要と言っている。」と。それならば、朝だけ降って、お祭りの時だけは晴れるといいなぁ。とみんなで話していました。
ーーーー
13日、飛行機が遅延し、私は米子空港に11時に着きました。
空港に着いた時には降っていなかった雨が、米子駅からタクシーに乗って会場に向かう頃には激しい雨になっていて、どうなることか…、と思いましたが、途中専用の送迎バスに乗りかえて、ウッドサークルの会場に着いた13時過ぎには雲間から青空が見えて、雨は上がっていました。
13時半からはじまる「ことほぎ祭り」にクリスタルボウル演奏で参加させていただく予定になっていたので、急いで着替え、段取りなどの説明を聞いて、すぐに外に出て出番を待ちました。
ほどなく、最初の演目の舞踏がはじまったのですが、10分ほど経った頃から雨がポツポツ降り始め、それがどんどん強まってきて…。
それでも演者はもちろん、かっぱも着ないで雨の中、踊っています。
私は、大山にしばらく滞在していたクリスタルボウル奏者の泰さんとふたりで鳴らす予定だったのですが、大雨の中ゴザを引いて、クリスタルボウルを出してすぐに鳴らしはじめなければならない状況で、泰さんはタイミングを見ながら、クリスタルボウルをささっと出して奏ではじめました。
私ははじめはウッドサークル横に待機していて、降り出した雨でびしょびしょになったので、途中からテント下に入って見ていました。
そしてどんどん強まる雨と風に腰が引け、結局、無理をせずにやめることにしました。
昔の自分だったら、ここはあきらめずに、出張ったと思うのですが、
このときの私は、悩むことなくやめる選択をしたのです。
このウッドサークルでのビジョンは予知夢のようにいくつも見ていて、
ウッドサークルでクリスタルボウルを鳴らしているヴィジョンも見ていたのですが、それは夜だったのですよね。そして一人だった。
それもあって、多分、今じゃないんだろう…。って感じもあり。
さらにここに到着した時、バスから降りてウッドサークルの前に降り立った瞬間に強い目眩がして、この「ことほぎ祭り」がはじまって雨が強くなりはじめた時にもグルグルと目眩がしていて…。
前日入りして藝術祭最終日を観にきたEMPメンバーの何人かも、この地に来る前や、着いた直後にいろいろなハプニングが起きたと言っていましたが、
それが悪いこと、とかではなくて
多分、この場所には、すごいエネルギーが起きていたのだと思います。
なので、東京から着いたばかりの私が、すぐにこの強いエネルギー場に入っていくには準備が足りず、だからこそ、まったくもって無理だったし、多分それは何か違っているような気がする。と感じていました。
なので、お祭りを途中で退散して着替え、家の中で同じように雨から退散してランチを食べていた仲間と一緒にランチをしました。
やっと落ち着いたら続いていた目眩もおさまりました。
そして暴風雨の中、外ではみんなが踊り、唄い、火を焚いて、素晴らしいことほぎを全身全霊でささげて、完全燃焼で天へ昇華させていました。
天からは、このことほぎのお返しを伝えるような激しい雨と風。
この雨と風は、このウッドサークルにふさわしい強さを持って、天から与えられていた。というような気がしました。
写真を見るだけでも感動します。
夜は、このウッドサークルがある敷地に住まわれている宮大工の北村さんのお宅で、食べて飲んで踊っての大パーティでした。
金沢から古民家を移築して建てられたという素晴らしい家の北村さん宅1階にはDJブースがあって、この夜は北村さん自らターンテーブルを回して大盛り上がり。ミラーボウルも回っていました。
何この家、本当にすごすぎる(笑)。
そうして雨が弱まった21時ごろ、このイトナミ大山芸術祭に集まったEMPのメンバーと、EMPの師であるタイラー・エリソンがアメリカからちょうど来日していて、なんとこの地に来てくれたので、みんなでウッドサークルへ行き、ウッドサークルの中で輪になって手を繋ぎ、光の球を天に捧げるワークを一緒におこないました。
実はこの時のヴィジョンは瞑想で見ていたものでした。
私は、5つ持って行ったクリスタルボウルのうち、アバロンシェルの入ったボウルを一つ持っていき、ウッドサークルの中で一度鳴らし、みんなの輪の中心に置かせてもらいました。
ちなみに、アバロンシェルというのは、鮑(アワビ)の貝殻なのですが、虹色の色彩を持つことから孔雀貝とも呼ばれています。
ネイティブアメリカンは、このアバロンシェルには精霊が宿ると考えていて、浄化のおまじないをする際には乾燥させたセージの葉っぱとアバロンシェルを使用していたそうで、四大元素である火、水、土、空気で水の象徴として大事にされていたそうです。
ーーーー
この夜、私は数人のメンバーと北村さん宅の2階に泊めていただきました。
宴が終わり、みんなが帰って行った後に、北村さん宅に宿泊の残ったメンバーが眠りに落ちるまでの数分間、持ってきたクリスタルボウルを全部出して奏でることができ、ほっとしました。
そして朝5時過ぎに起きて、数人で日の出前にウッドサークルの中に行き、朝瞑想をしました。暗闇の中、私はアバロンシェルのボウルとシンギングボウルの2つを持っていき、2つを鳴らしながら、少しの間チャンティングをさせてもらいました。
ああ、これがヴィジョンで見た風景だったんだなぁ...。と感じながら。
やがてお日様がのぼり、雲はまだ残っているけれど、昨日とはうって変わって、おだやかな、いい天気の朝を迎えました。
ーーーー
そして、美味しい朝ごはんをいただいたあとに、私とEMPメンバーのひとりの女子は鳥取砂丘に行き、午後15時過ぎには鳥取空港から東京へ帰る予定にしていたので、タクシーを呼んで、早々に北村さん宅を出発しました。
電車とバスを乗り継いで先に鳥取空港へ行ってチェックインし、大きな荷物を預けて、それから鳥取砂丘へタクシーで向かうことにしました。
私はリュックの中に、先のアバロンシェルのボウルを一つ入れていたので、そのボウルだけは預けずに、鳥取砂丘へ連れていくことにしました。
空港のタクシー乗り場で表示を見ると、鳥取砂丘までは15分とあり、その手前に「白兎海岸」とありました。あの日本神話、因幡の白兎の舞台となった海岸です。ぜひ行きたいと思い、タクシーの運転手さんに、砂丘に行く前に白兎海岸に寄ってもらうように伝えました。
白兎海岸の向かい側には白兎神社があります。
私たちはそこで先にお参りをしてから、海岸に行くことにしました。
私は両親が富山県出身で、日本海の海の近くに祖母の家があったため、
日本海の海を間近で見るのはとても久しぶりでワクワクしました。
やっぱり、波の様子も海の色も太平洋とはまったく違います。
タクシーの運転手さんは「太平洋は海じゃない」とかって言っていました(笑)が、それくらい、なんというか、白波が立つ強い波が海岸に打ちつけていて、海らしい海という感じでしょうか。
海岸に着くとその波の音の迫力に、「おおおおぉぉぉおおおーー!」となって(笑)、久しぶりに聴くこの波音を撮ろうと、iPhone片手にどんどん波打ち際へ進んで行きました。
白波が立っていて、ゴォーーー。という迫力はあるものの、そんなにこちらまで波は来ない様子だったので、結構油断して、さらにどんどん海に近づいていき、間近でビデオを撮っていたその時、それまでと何ら変わらないように見えた白波だったのに、ほんの2-3秒ほどでこちらに押し寄せてきて、あっというまに膝上まで波にのまれて、あわてて逃げ出しました(笑)。
が、おかげさまで太腿あたりまで、バッチリ、びっしょりになりました。
まさに水の洗礼。
多分、私には水の浄化が必要だったのでしょうね。
ウッドサークルで昇華できなかったモノを洗い流すことが必要だった。
偶然は一つもなくて。
だから、の、アバロンシェル、暴風雨、そしてこの波だったのでしょう。
着替えの入ったカバンはすでに空港で預けてしまっていたので、鳥取砂丘へ行く前に、タクシーの運転手さんにワークマンまで連れて行ってもらい、下半身まるごと着替えて(笑)、履いてきたスニーカーは捨てることにしました。そうしてこのあと無事に砂丘へ行って、飛行機も何事もなく、東京まで帰ってきました。
帰ってきてから、翌日は写真を眺めたりしながら1日中ぼんやりと過ごしました。そしてとにかく眠かったので、ひたすら、よく眠りました。
その翌日、16日の朝、ふと、ここ2〜3年友人たちと行くようになった金沢文庫の称名寺の裏手にある空き地の山の、とある木に「音を繋ぎにいきたい」と思いました。
実は10月1日の瞑想の時に、16〜19日の間にその木のところまで行って、ウッドサークルと繋げる、というようなメッセージが降りてきていたのです。
でも10月には行きませんでした。
あ。あれって、もしかしたら今日かも?と思って、朝、瞑想をしていたら、しほちゃんから、瞑想中にLINEが入りました。
なので、今日「その木に(勝手に)音繋ぎをしに行くよー。」という話をしたら、金沢文庫に行くなら、ぜひアサバアートスクエアに寄って浅葉先生に会ってほしい。という返事が来ました。
私とは日程が違ったので現地ではお会いできなかったのですが、浅葉先生や娘さんの春さんも今回、初参加でイトナミダイセン芸術祭に参加されていたのでした。私は「了解」と言って場所を調べると、なんと、称名寺の鳥居をくぐった後の参道沿いにアサバアートスクエアがあってびっくりしました。
アサバアートスクエアさんは、金沢文庫で「金沢文庫芸術祭」を主宰していらっしゃいます。実はしほちゃんが8月東京に来た時にも「ぜひ金沢文庫芸術祭に行ってほしいし、浅葉先生にあってほしい。」と話していました。なので、私は9月18日のオープニングイベントに行くつもりにしていたのですが、なんとその日も雨だったのです。それも雨量警戒情報が出るほどの雨だったので、行くのを断念したのでした。
何かがつながっているなぁ…。
そんなことを思い出しながら、電車にゆられて金沢文庫に到着し、
称名寺の裏にある木に、リュックに入れて持ってきた、あのアバロンシェルのボウルを取り出して鳴らしました。
そのあと、しばらくこの木に手を置いていると、なんだかわからない、けれど、とてもすごいエネルギーが身体の中に、細胞に、どんどん入ってくるのがわかりました。
ーーーー
そして称名寺を出て参道を歩いていくと、ほどなくして「虹の戦士」と書かれた木のアーチのある細い道があるのを発見しました。
アサバアートスクエアさんです。
中に入ると、たくさんの民族人形が並び、ネイティブアメリカンのドリームキャッチャーがいろいろなところに吊るされています。
そこで、春さんと浅葉先生にお会いでき、とっても美味しいコーヒーとLOWケーキをいただきながら、イトナミダイセンでの感動を、共にわかちあいました。おふたりも、私と同じように、あまりに感動して言葉にならない。と話されていて、やはり、あの場所、あの土地で感じたこと、受け取ったものについて、ゆっくりと身体に落としながら、それがなんだったのか、を考えている最中といった様子でした。
しばらく、浅葉先生に話を伺っていたら、北山耕平さんの話が出てきました。そういえば「虹の戦士」というのは北山さんの本のタイトルでした。
浅葉先生と北山さんは親交があり2011年、北山さんが倒れられる少し前にも、ここでお話会をされていたそうです。
私は北山さんの「地球のレッスン」「自然のレッスン」という本を読んでいました。
また、もともとネイティブアメリカンとは何か繋がりがあると感じていて、ある時から瞑想で急に降りてくるようになった謎のチャンティングもシャーマンが儀式の時に歌う歌だったとわかったのですよね。
実は先に書いたアバロンシェルのボウルも、夢だったか瞑想の時だったかに見たボウルで、たまたまそのあとに出会って購入したものでした。
ああ。ここでも、欠片がどんどん繋がっていく。
そして私がここへ来るタイミングも、まさに今だったのだ。と感じました。
ーーーー
本当にいろいろなことがあった旅だったけれど、
自分自身がその時、気がつこうと、気がつくまいと、
いつでもすべては繋がっていて、それぞれの欠片のすべてが
人生の旅の過程の中で編み込まれて、折り重なったりほどけたりしながら
ひとりひとりの生命を形作っているのだなぁと
改めて思いました。
そして大きな旅は終わったけれど、旅はこうしてずっと続いていて。
こうして繋がりの一つ一つに気づいていくことが、
私の生命の目的でもあり喜びでもあると感じています。
気づいた瞬間の喜びは、この人生の豊かさに気がつける瞬間でもあって、
すべてが愛に溶けて、包まれていく。
そうしながら、こんなことを繰り返しながら、
私は私に還っていっていると感じました。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
今日も東京は快晴でした。
素敵な週末をお過ごしください。
ウッドサークルのクラウドファンディング
目標額に達成しました!
おめでとう〜〜!
これから、いつか訪れたいと思われている方がいらっしゃったら、19日まで、まだまだ寄付で参加できます。
さらに、より快適にこのウッドサークルで過ごせるように整備するための資金を、ぜひ応援、ご参加ください。
ーーーー(Ready for クラウドファンディングページより)ーーーー
これから(もうすでにはじまっていますが)、
世界中から人々が自然とウッドサークルに集まり、
さまざまなことが行われる場になると予想されます。
みなさんが快適にウッドサークルとともに時間をすごせるよう
環境を整えていきたいと思います。
◉トイレの設置(可能なかぎり自然素材をつかって)
◉道具などを保管する小屋
◉着替えや雨風を防げるティピ
◉自家発電
◉駐車場の整備
仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合、
ご支援いただいた資金で実施できる範囲にて、
実施はさせていただく予定でおります。
さらにご支援いただいた金額を最大限に活用して、
みんなが豊かで充実したときをすごせる場所になるよう
全力を尽くしたいと思いますので、
引き続き応援をよろしくお願いします!