
目覚めている人。素敵な言葉。〜#7 ウラジーミル・プーチンさん
こんにちわ、Kaloです。
ここ数日、オリバーストーン監督の
「ウクライナ・オン・ファイヤー2016」
「乗っ取られたウクライナ2019」
「オリバー・ストーン オン プーチン」の1〜4までをたてつづけに、
観ました。ハマりました(笑)。
これらは、オリバーストーン監督が2015年から2017年にかけてプーチン大統領にインタビューした内容、ウクライナのヤヌコビッチ前大統領のインタビューや多くの取材をまとめているドキュメンタリー映画です。
はっきり言って。すごい!!!
特にこれまでのウクライナのことについて、アメリカの情報操作について、エセ革命やら戦争を起こす理由やら、この世界がどのようになっているのかについて、さらに詳しくわかります。
わたしはこのあと、「スノーデン」も観たいと思っています。^_^
オリバーストーン監督って、何の映画を撮った人だっけ?と思って検索したら「プラトーン」だったですね。そうそう、20代の頃、当時の彼氏と映画館で観ました。オリバーストーン氏自身がベトナム戦争体験者なのですよね。
彼もまた気がついてしまった人。です。
それにしても、これまで私はロシアに何の興味もありませんでした。
80年代後半、まだソビエトだった頃、初めての海外、初めてのホームステイでイギリスへ行った際に経由したのがモスクワ空港で、そこで数時間のトランジットがあったのですが、当時空港から外には出られなかったのです。そして、空港に降り立って衝撃だったのは、空港のボディチェックゲートの横に銃を脇に抱えた兵士が立っていたこと。20代そこそこの私は日本から出たのが初めてでしたから銃を見るのも初めてで、「おおおお....」とかなりビビりました。で、さらにビビったのが空港のお土産物店、DUTY FREE SHOPですが、陳列棚の一番上に巨大なマトリョーシカが並んでいるだけ!で、それ以外何もない。陳列棚には何もなかったのです。空っぽ。
ということで、私のソビエトの印象って、「なんか怖い。」「貧乏な国かも。」ってところで、ずーーーっと止まっていました(笑)。
だからロシアになったところで、その印象は変わらず、そしてほぼ興味がなかったのです。
そんなレベルのところから、一気に今回、脳内にダウンロードしました。という訳で、白紙のところにプーチン大統領を一気に取り込んだ感じですので、脳内はかなりロシア寄りになっています(笑)。
ですが、今起きている戦争について、正しいとか間違ってるとか、の話をしたいのではないんです。
単純に好きか嫌いか、で、私はプーチン大統領、めちゃ好きになりました。
そしてこの目覚めている人シリーズにぜひ、入れたい。って思ったのです。
すみません〜、ミーハーで(笑)。
思えば、このシリーズの1回目は台湾のオードーリー・タンさんでした。
これまで、政治家って、興味の持てない対象でしたが、海外にはこうした素晴らしい政治家がいるのですよね。
これって隣の芝生が青いってだけではないと思います。
やっぱり日本の政治家には一つも興味が持てないし、総理大臣は誰がなっても同じ。って思っているのですが、それも今回のこれらの映画を観たら、わかりました。日本はすでに独立国ではないし、アメリカと同盟国でもない。アメリカの属国だから、総理大臣に愛国心がないのですよね。
精神的奴隷です。
それにしても昔はこれほどひどくなかったと思うのですが、沖縄の基地問題しかり、遺伝子組み換え食物の輸入しかり、今回のワクチン騒動しかり。
これはアメリカに刃向かえば、スノーデン氏が語っている2007〜2008年に日本に仕込まれたマルウエアによるサーバー攻撃をされて、ハイって終わってしまう。という状況に立たされているのだな〜。と思いました。
完全なる支配。
そして今のウクライナも同じようなもの。ウクライナはNATOの言いなりにならざるをえない状況…。
さらにアメリカ(DS)は外に仮想の敵を作り続けることで、世界の支配をすすめています。今回の戦争で散々ロシアを敵としてメディアコントロールし、洗脳しているさまを見ていると、これまでの北朝鮮や中国などの報道は果たして本当だっただろうか?と改めて疑問に思います。
そもそも北朝鮮がミサイル打った、って報道がよく流れていた時期がありましたが、当時から怪しい。って思っていました。それ、誰か見たわけ?と。
そう思うと、昨今の状況は、いかに洗脳されていたか、に、どんどん気が付くヒントが降りてきているんだな、と思います。
と、いうことで、またも前置きが長くなりましたが、
今回見た映画の中から、プーチン大統領が語った言葉のなかで、
私の中に響いたものをご紹介します。
ロシアは、多分プーチン大統領が大統領である限りはアメリカの属国にはならずに、ロシアという国のままでいられるでしょう。
ロシアに亡命したーい!(笑)
オリバーストーン(以下O):
人生哲学は柔道の理念に集約されるそうですね。(※注:プーチン大統領は13歳頃から柔道を休まず続けています。)
プーチン大統領(以下P):
そうだ ”柔(やわら)の道”が柔道の基本となる
柔軟でなければならない
勝利に通じる道ならば 時に相手に譲ってもいい
O:すごい自制心ですね。
P:自制心なくして まともに働くことは難しい
課題に立ち向かう力が湧いてこないからだ
むろん戦略的課題にもね
常に健康でないと
O:3回目の大統領で暗殺計画は通算5回?
カストロは50回ほど命を狙われたはずだが、あなたも5回狙われた。
P:カストロとその話をした 彼いわく生きのびてきた理由はこうだ
”自分で身の安全を守ってきたから”
だが、私の場合は自分の仕事に専念し 警護はプロに任せている
よくやってくれているよ
O:警護があなたの信頼に応えていると?
暗殺の王道は大統領の警護の内部に入り込むことだ。
P:承知だ。ロシアにはことわざがある
”絞首刑になる定めなら溺死しない”
O:あなたの定めは何です?
P:我々の運命は神のみぞ知る
O:安らかな死?
P:誰もがいずれは死を迎える
問題は、かりそめの世で何を成し遂げたか
そして人生を謳歌したか
O:(あなたは)チャーリー・ローズに「権力を独占している」と
指摘された。「何でもできる」と。アメリカ人の多くはそう考えている。
P:問題はどれだけ権力を握っているかではない
手にした権力を正しく使うかどうか だ
2007年2月10日
ミュンヘン安全保障会議 プーチン大統領演説
P:冷戦後 提案された世界の一極化は起きなかった
そもそも世界の一極化とは?
どれほど脚色しても この言葉が意味することは一つ
権力の一極集中だ
権力や意思決定の一極集中である
唯一の支配者を持つ世界
損害を被るのは支配下の人々だけではない
支配者自身も内側から むしばまれる
特にアメリカは あらゆる意味で
国境を侵している
その証拠に 経済 政治 文化 教育の政策を
他国に強要している
P:どれだけ悪者扱いされても 今日のロシアは民主国家だ
そして主権国家だ
それは大きなリスクを伴うが 同時に大きな強みでもある
今日の世界にーー
本当に主権を行使できる国家は 数えるほどしかない
それ以外は いわば同盟国の義務を負わされているんだ
そういう国は
自らの意思で自らの主権を縛っている
P:いつの時代も どこにおいても
民族間の関係は デリケートな問題だ
ただロシアには強みがある
(中略)
ロシアは誕生した当初から 他宗教かつ多民族国家だった
そして1000年以上に渡り 交流する土壌を育んできた
キリスト教徒とイスラム教徒の双方が住む地域もある
そこではイスラム教とキリスト教の祝日を
住民たちが共に祝うことも多い
私が思うに この肯定的な経験に基づいて
さまざまな問題を解決できる
民族間や宗教間の難しい問題も 容易に乗り越えられる
P:NATOがひとたび ある国に入ると脅威が発生する
その国の政治指導部全体 そして国民たちが
NATOの決定に口を出せなくなるからだ
軍事インフラの配備に関わる決定も含まれる
極めて重要なシステムが配備されることもある
弾道弾迎撃ミサイル(ABM)もそのひとつだ
現在 ヨーロッパでは
アメリカの影響力の拡大が見られる
その一因は東欧諸国にある
なぜなら彼らは旧ソ連に対して抵抗を試みているからだ
彼らにとってかつての支配国であったソ連を
今のロシアに投影させている
だが長くは続かない
アメリカはウクライナで危機を引き起こし
ロシアに対する敵対心を刺激した
ロシアは敵であり 侵略者になり得るとね
だが近い将来 ロシアは脅威ではないと気づくはずだ
P:バルト諸国 東欧諸国 そして西欧諸国に対してもね
こうした誤解が強いほど ヨーロッパでは
各国の主権や国益を守ろうという意識が強くなる
これは断言してもいいが
常に圧力を感じるのは 誰にとっても好ましいものではない
遅かれ早かれ何らかの影響が出るのは間違いない
そうなった場合 対話を通じて問題を解決するのが望ましい
P:北朝鮮か そのほかの国を使って
暗然とした図式を描き 緊張を高めることもできる
だが今 必要なのは 新たなパラダイム
つまり国家関係の構築における新たな理念への移行だと思う
それは他国の利益や主権を尊重しながら築くものだ
外的脅威によって威圧して
アメリカに依存させるようなパラダイムは いずれ消滅する
O:望みは?
P:望みは常にある
今は誰も想像できないような解決策が
遅かれ早かれ登場すると確信している
それと同時に新たな問題が生じ 直面することになる
O:楽観主義者だ
P:慎重だがね
中東情勢について 一つ言っておこう
そして中東が経験している問題の複雑さについてね
かつて私がイスラエルを訪問した時に
シャロン首相にこう言われた
”大統領 今あなたがいるのは 何事においても誰も信用できない地域だ”
彼はそれまでにあまりに多くを経験し あまりに多くの悲劇を見てきた
だから中東がプラスに変わる可能性を信じなくなったのだろう
だが私自身は
いずれこの地域に再び 平穏が訪れることを信じている
地域が安全に存在できるような 均衡点を見いだせるはずだ
今は問題解決が困難に思えてもね
P:諸悪の根源となる 世界的な宗教はない
イスラム教の様々な宗派の中で
主流はシーア派とスンニ派だ
ふたつの宗派の間には 深い分断がある
だがその分断は 乗り越えられると思う
O:危ない状況が続いていますね 大統領としては緊張の連続だ
P:楽な時はないさ 常に困難な時代さ
国に尽くす機会を与えてくださった神に
感謝するだけだ
ーーーー
ここにあげた以外に、彼は25年〜30年先…という言葉を何度も言っていて、
彼が未来に観ている景色はとても美しいのではないか。と感じました。
そしてそれは、私たちも感じている愛のある景色に似ているのではないか。と。
できれば、ぜひ、映画を観てほしいです。
特に「オリバー・ストーン オン プーチン」でのインタビュー時の彼の表情やその場の空気感をみれば、あの難しい立場の中で、話せないことももちろん多くあるのでしょうが、それでもいかにオープンに誠実に話しているかがわかります。そして言葉には愛が宿っています。
また、ロシア大統領官邸の美しい建物の内部も素晴らしかったです。
宮殿のような官邸の廊下を歩きながらオリバーストーン氏がプーチン大統領に「ここの暖房設備はどうなっているのですか?」と聞くと「難しい質問すぎる。もっと簡単な質問をしてくれ(笑)」「(暖房設備は)わからない。いつの間にか暖かくなっている」と言うシーンがあって。
確かに暖房設備は見当たらないのです。昔のフリーエネルギーのシステムそのまま使っていたりして…ってちょっと思いました。(笑)

と、いうことで、この昨今、いづれもバンされかねないので、お早めに。
また、ほかの動画でも素敵な話を見つけたら追記するかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
追記(0404/2022)
BBC World News
「プーチン大統領を信じる」 O・ストーン監督のインタビュー
0417追記 必見の動画です。
いいなと思ったら応援しよう!
