加害者も被害者も一つ屋根の下に
児童虐待の介入のお仕事をしていたことがある。
児童虐待とは
保護者が自身の子どもの
人権を侵害するもの、と
児童虐待防止法などで定義されている。
加害者も被害者も
一つ屋根の下に。
そこで、
この保護者と引き離して
子どもを守るのが仕事!
というわけではない、というおはなしです。
保護者を罰して終わりなら
どんどんダメな親を
処刑してけばいいんでしょ?
それはめちゃくちゃ簡単なこと。
でも、それ
本当に子どものためになるのかな?
と思う。
私の意見にハテナ?と思うなら
よくよく考えてみてほしい。
子どもって
親を「頼りに」生きていく。
良きにしろ
悪しきにしろ
人生の「目安」にする。
あんな親になりたい、も
あんな親になりたくない、も
自由に思えばいい。
だからまあ
親が救われない人生を送ろうが
かまわないけどー、、
それを決断するのは
子ども自身かなと思う。
他人じゃない。
児童虐待のお仕事をしていて
私はどれだけ
子どもたちに寄り添えているかな?と
振り返る、いつも。
親を裁く権利があるとしたら
子どもだけであって
他人の私ではない。
子どもには子ども自身で
人生を選んでいくチカラがある。
それを周りの大人が
あの子はかわいそうだから、、とか
あの子のためになんとかしてあげないと、とか
逆に
その子の可能性、成長していくチカラを
奪おうとしてるとしか思えない。
私は
被害者となる子どもたちのことも
加害者となってしまう親の更生も
諦めたくない派。
それが必ず自立支援になるから。