断乳・卒乳を考えたとき Part1

[ ふりぃ助産院 ]です。

ここ最近、立て続けに断乳・卒乳に関する相談をお受けしました。

まず、ご説明するのが、
「おっぱいをいつまで飲ませるのがいいか」
これに関しては、UNICEF/WHOから「2年以上」と推奨されています。

【 Recommendations for optimal breastfeeding 】The World Health Organization and UNICEF recommendations on breastfeeding are as follows: initiation of breastfeeding within the first hour after the birth; exclusive breastfeeding for the first six months; and continued breastfeeding for two years or more, together with safe, nutritionally adequate, age appropriate, responsive complementary feeding starting in the sixth month.

また、いついつまでにやめる必要がある、というエビデンスや勧告はみかけません。

母乳と人工乳を比すると、母乳のメリットの方がおおきいですが、衛生状態も、食料品事情も恵まれている日本においては、生きるか死ぬかというような「健康被害」レベルで考察する必要はありません。
断乳・卒乳で失われる母乳のメリットは、その後の生活や知識・技術で補えると説明します。

ですから、母乳の継続については、断乳・卒乳のタイミングは、ママにとって一番いいと思うタイミングでいい、と説明します。

ただ、母乳育児継続ができるのであれば、一番メリットが大きいとも説明は加えます。

お聞きする範囲では、断乳・卒乳を考えさせるきっかけは、
健診での助言
周囲の人(夫、ママ友、友人、両親など)から
「このまま授乳してたら、大変よ」
という主旨の内容で言及されたときのようです。

断乳・卒乳を考える
という段階に至るママは、実は、授乳がうまく軌道に乗っていることがほとんどです。
そんな時、母乳を継続するデメリット、断乳・卒乳するメリットについては、耳に入ってきますが、母乳を継続するメリットや断乳・卒乳のデメリットについては、気がついていなかったり、耳に入ってきにくいものです。

断乳・卒乳には、必ず、乳腺炎のリスクが上がります。
夜間断乳をしていたり、授乳回数が減っていたり、「ほとんど出てない」とママが思っていてもです。

また、育児中の「しんどい」は、母乳継続中だと、ついつい「母乳が原因では」と、考えたり、言われたりもしちゃうものです。でも、実は、断乳・卒乳のメリットや、母乳継続のデメリットは、その本質が、授乳にはないこともたくさんあります。

断乳・卒乳を考えはじめたときは、ぜひ、ご相談ください。
ママと赤ちゃんにとって、より良い、肉体的にも精神的にも苦痛が少ない生活のために、一緒にタイミングも考え、サポートしていきます。
*助産院までご来院が難しい場合は、オンライン相談も考慮します。ご希望の場合は、一度、お問い合わせくださいませ。

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