フリーランス保育士の大変なところ、好いところ(デメリット編)
まもなく4周年!
有難いことに、フリーランス保育士として開業して
7月に4周年を迎えます。
長かったような、あっという間だったような。
ここで、フリーランス保育士の
メリットデメリットを今一度考えてみました。
こちらの記事では、まずデメリットを
記事にしていきたいと思います。
フリーランス保育士のデメリット
①頼れる人がいない
頼れる人、いません!
と言うのも、個人事業主だから。
園勤務の時は、
困ったことがあったら
すぐに同僚や主任、
園長先生などに相談ができたなあ、と。
でも1人でお仕事をするということは、
全責任を全うする必要があるということ。
子どもの急な体調不良が起きたら
すぐに保護者様に連絡を入れて、
必要な対応を行って、
保護者様とスイッチするまで
大事ないよう見守っていなければいけません。
場合によっては救急車を要請する必要もありますよね。
クライアント様の言葉で悩むことがあっても、
自分自身で対応し、
折り合いをつけなくてはいけません。
こういったことが起きないように、
まず対策すること。
万が一起こってしまった場合には、
きちんと対応すること。
そういった大変さは感じます。
②仲間がいない
園勤務時に腹を割って話すことができ、
なんでも分かち合い共感できた同僚、
いません。
保護者様との一対一の関係になります。
実はわたし、
これは今でも結構寂しいです。
同期との日々、楽しかったなあ。
でも少しずつ仲間ができました。
同じ環境で過ごしているわけではないから
かつての同僚ほどの一体感はないけれど、
悩みを相談したり、
共感してもらえたり、
励ましてくれる仲間は
活動していく中でできました。
嬉しいな。有難いことです。
また、お子様の成長や可愛い姿は
保護者様と共有させていただくことで
充実感をいただいています。笑
③時間外労働が増える
これは意外かもしれませんね。
活動内容、活動方法によるところも大きいです。
以下、簡単にわたしの例をあげていきます。
例)シッター(アプリ使用)
・予約前後のスケジュールのすり合わせ
・ご予約ごとのお見積もり作成、提示
・サポート前のお顔合わせ
・保育記録作成
・保育研修や勉強会への参加
など
例)産後ケア
・予約前後のスケジュールのすり合わせ
・サポート計画表やその振り返りの作成
・月毎のお見積もりの作成、提示
・お支払いの確認、領収書作成
・調理の研修や勉強会への参加
など
例)イベント開催(ベビーマッサージなど)
・開催場所探し、確保、会場の方との打ち合わせ
・集客
・顧客管理
・内容準備
・当日準備、片付け
・お客様へのお礼やイベント中の写真送付
など
実際に保護者様やお子様と対峙する時間以外にも、
様々な業務が必要なことを鑑みて料金設定をすることで
精神的な負担が軽減されるのではないかなと思います。
また、様々なことの効率化は必須です。
文章やリーフレットはテンプレートを用意したり、
多少課金しても使いやすいアプリを持つようにしています。
④休みがなくなる
個人事業主は労働基準法が適用されません。
1日、1週間、1ヶ月…
様々な期間での労働時間の定めがないのです。
つまり、働きたいだけ働けるということになります。
いつ稼げなくなるかわからない不安や、
自分はまだ大丈夫という考えから、
お客様のお力になりたいという思いから、
依頼が来れば来ただけ受けてしまう。
わたし自身、
「個人事業主は連勤数え始めたらだめだよね」
なんて、おともだちと笑って話していたこともありました。
(そんなことはないです、休みを作りましょう)
しっかり休んでこそ本領発揮できます。
短い期間でがっつり働く。
そんな考え方もわたしは好きで実践しますが、
長く働きたいのであれば、
きちんとキャリアを積みたいのであれば、
体を休めたり、プライベートな時間を楽しむために
スケジュール管理をすることも重要です。
⑤研修機会がない
園勤務時代は、研修機会が豊富でした。
早番終わりに自治体主催のものに参加したり、
夏には毎年参加したい研修を申請すると、
研修費を負担してもらうことができました。
(確か交通費も日給もいただいていた…!)
研修終わりには報告書を作成して、
職員間で発表、シェアする仕組みになっていたので、
日々のアップデートは盛んだったなあと思います。
個人事業主になってからは、
研修機会を提供していただけることがなくなりました。
保育要領や制度が革新されたり、
事故やヒヤリハットがどこかで起きたとして、
それらが耳に入ってきにくくなるのです。
自分の保育が「古い保育」になっていく。
怖いことだと思います。
そうならないために、自分で探す必要があります。
日々アンテナを張り、
関心のあるものがあれば直ちに参加申し込みをしましょう。
ひとつの研修に参加すると、
他の研修を紹介していただけることもありますし、
同じく個人事業主の同業者と繋がりを持つことで、
研修機会をシェアしていただけることもありますよ。
⑥自身の振り返りができない
ひとりでの活動になるので、
良くも悪くも自分らしい保育、働き方にっていきます。
「初心忘るべからず」
と言いますが、これは本当にその通りだなあと。
活動を始めるときや、ふと気付いた時など、
できるだけ早い段階で自分の振り返る項目を
言語化しておけると良いかもしれません。
また、
「なんだかしっくりこなかったなあ」
という場面があればそれを書き出し、
どういうところに違和感を感じているのか
時間を作って考えてみましょう。
フリーランスの仲間に
ケースカンファレンスとして相談するのも
良い経験になると思います。
更に、嬉しかったことや、
自分なりに達成感を感じたことがあれば
それも同様に書き出して
どうしてそういった事象が起きたのか
どういうところに自分が喜びを感じたのか
そういったことを分析するのも面白いです。
(疲れたときなどに読むと癒されますよ)
ひとりよがりになっていないか?
逆に負担を感じすぎていないか?
保護者や子どもへの関わりはより良いものか?
今のわたしがより深めるべき専門知識はなんだろう?
等、わたしも定期的に自問自答します。
⑦受けられなくなる恩恵
会社員は受けられるけれど、
個人事業主は受けられない恩恵があります。
国民健康保険
例えば厚生年金。
個人事業主は厚生年金に加入することができないので、
自身で国民健康保険等に加入する必要があります。
また、国民健康保険加入時は
傷病手当はありません。
健康第一で過ごすことはもちろん、
万が一に備えた資産形成を行い、
必要に応じて保険加入等の検討もしましょう。
健康診断
会社に勤めていると
毎年の健康診断を受けさせてもらえますが、
個人事業主は自身で全額負担して
受ける必要があります。
健康診断、結構な額になるんですよね。
もちろん病院ごとに料金は変わるのですが、
わたしは昨年度末に健康診断を病院で受けたら、
33,000円もかかりました…。
ちなみに、個人事業主の健康診断にかかる費用は
経費計上できないとのこと。
これが毎年となると、かなりの負担になりますね。
自治体によっては一定項目を
低額で受けさせていただける場合があるので、
一度調べてみてくださいね。
退職金制度
退職金をもらえる制度もないので、
事業を閉業した後も生活を続けられるよう、
自身での積み立てが必要となります。
積み立ての方法はいくつかありますが、
わたしはiDeCoを行っています。
毎月無理のない金額を積み立てるようにしています。
iDeCoは原則65歳までは引き出せないので、
ある程度の年齢までは働きたいことを加味すると
わたしにとってはちょうど良いと考えています。
iDeCo積み立て分の金額は全額控除されるのも強みです。
おわりに
いかがでしたか?
気に入って続けている働き方ではありますが、
「フリーランス保育士のデメリット」
書き出してみると意外と止まらず、
自分でも少しびっくりしました。
ただ、デメリットを書き出しながら
同時に対策の仕方なども次々に浮かんでもきたので、
自身が心地好いように折り合いをつけることが
大切なのかなと思います。
とても長くなってしまいました。
フリーランス保育士のメリットは、
次の記事でお伝えします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。