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面で捉えろ!小さい居室の面積

今回のテーマである、面でとらえる
とはエスキス時に方眼紙を上手く利用して居室の要求面積に沿った配置をスムーズに実行するという手法です。

例えば、皆さんは、課題文に10㎡や、20㎡、もしくは居室の要求面積をどのように決定しているでしょうか?

多くの方は、居室の壁の位置をx方向、y方向に少しづつ調整していき最終的に居室面積を調整しているのではないのでしょうか?

居室が隣接している場合一方の居室の界壁をずらすともう一方の部屋の面積が減って(増えて)しまい面積調整だけで、時間が過ぎていく問題は誰もが直面する問題だと思います。

この手法だと時間がかかるうえに管理者ゾーンなどの細々した居室を配置する場合など、廊下が上手く通らず大幅な時間のロスになります。

そこで、下記のようにエスキス時の倍コマの面積を整理しておくことをお勧めします。
倍コマ 1コマ 10㎡
    1コマ 15㎡(グリッド内廊下に接する)

どのグリッド寸法でも約15平米




1グリッドに廊下を通した、場合の1コマが15㎡ということを感覚的にとらえておくことが重要です。


エスキスが早い人はざっくりと面積の割振りをして、追って細かい㎡数を調整するという特徴があります。これは倍コマ段階で、ザックリと面積を設定し、居室の配置をしてしまういうのがポイントです。逆にエスキスの遅い人は面積の調整のために居室を少し広めたり縮めるという作業に時間をかけているという印象です。

倍コマの段階で1グリッド廊下を通して部屋の居室は1コマ約15㎡(正確には15㎡±2.5㎡)という事実を抑えておくことによって、管理者ゾーン等で要求されることが多い小さい部屋の配置が直感でできるようになり、エスキスが格段に速くなります。これが、線では無く、面でとらえるという手法です。慣れて来ると面で捉えるという感覚が身に付き素早く面積を的確に捉えることができるようになります。

今回の課題は、練習のための練習と捉えられるかもしれませんが、面でとらえる練習のための課題で、次回の課題への布石にもなっています。


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