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私がメンヘラJKになるまでの話2。

この話には自傷行為に関する生々しい文章を含みます。
苦手な方は読まないことをお勧めします。

中学の頃付き合っていた彼をAとする。
Aと別れてから私はモテ期がきた。
高校生はみんな誰かと付き合いたがる、青春がしたいからだ。

高校入学してすぐの頃

私は高校デビューがしたかった。
超真面目に地味に中学生活を送った私は高校生ではキラキラ青春ライフを送りたかったのだ。
可愛いバックも買ったしスカートも短くした、リボンを短くしたりいわゆるキラキラJKをしていた。
男の子とデートもしたし、告白もたくさんされた。

恋人ができた

真面目で明るくて、誰とでもおちゃらけて、場を盛り上げる、それでいて部活に一生懸命な彼を好きなった。
自分にないものをたくさん持っていて、人生が楽しそうで、憧れで羨ましかった。
そんな彼とはLINEで繋がり、付き合うことになった。
付き合い始めた頃私は超絶幸せだった。

不安に襲われる

男の人は付き合って3ヶ月で冷めるだとか、素っ気なくなると聞く。
3ヶ月も経てばお付き合いに慣れて毎日ハートのLINEなんて送らなくなる。
それは自然なことで、
”彼がハートを送らなくなったのは冷めたからではない。”
と今なら理解できる。
不安が一つできれば、色んなことが気になる。

今楽しそうに話している女の子のこと好きなのかな?
浮気してるんじゃないか?
どんどんLINEが素っ気なくなってる。
前は毎日していたのに。
これからどんどん減っていくのかな。
とかとか、もう不安は増え続ける。
いつか離れていくのではないかといつも不安だった。

会えた時は、私のことを大事にしてくれてることが伝わってくる。
私だけ見てくれている。
だから、会える時間にたくさん安心が欲しかった。
Aとのことで性的なことに嫌悪感があったはずなのに、私から求めていた。
Aとのことが頭によぎる。それを振り払うように目の前のことに集中する。

限界

ある日限界がくる。
彼と性的なことをするたびに罪悪感を感じるようになってくる。
Aとのことが脳裏によぎる度に、自分がすごく汚いもののように感じる。
襲ってくる彼への不安。
自分に自信がない。
色んなことが重なり私は限界に達した。

初めての自傷行為

限界にきた私はあることを思い出す。
中学の頃、自分の腕を切っていた子がいた。
本当に楽になるのかな?
いや、痛いだけじゃん。楽になるわけないじゃん。
でも、試しにやってみるか。

興味本位、ちょっとやってみるか程度の軽い気持ち
そこから自傷行為に苦しむことになる。

その日は血も出ないくらい軽くカッターで切っただけだった。
なんだ、やっぱり痛いだけでなんもないじゃん。
その時感じたことはそれだけだった。

自傷行為の中毒性

初めての自傷行為の後、また不安が襲ってきた日に
私は自然と、”切りたい”と思ったのだ。
初めての自傷行為で私は特に何も感じなかったのに、
なぜか今度はもう少し深く切ってみようと思ったのだ。
その日は2回切った。
力加減が分からず、1回では血が出るまで切れなかったからだ。

血が出てくるのを見て私は安心した。
心の苦しみが少し癒されるような、軽減されるような感覚がした。
血が出ている、生きている。
綺麗な色をしていた。
自分を汚いものと認識していた私は、自分から出てくる綺麗な血に安心したのかもしれない。

そこは沼でした。

自傷行為というのは、安心できるものと認識した時から沼になる。
そこから抜け出すのはとてつもなく大変だ。
私は1年以上かかった。
そしてその後も何度か引き込まれた。

自傷行為で安心感を得られるのはカッターで切ったその一瞬。
痛みのある瞬間だけ。
不安を抱えている時間を考えれば圧倒的に足りないのだ。
だから何度も繰り返す。
手っ取り早く安心感を得られるから。
自傷行為を始めて初期の頃は気づかない。
自分がもう沼の中にいることに。

沼の中にいると気づいた瞬間

腕に切る場所がなくなった時、このままじゃダメだ、もう辞めよう。
そう思いカッターをしまった。
眠れなかった。
眠れない間、「不安」という言葉で脳内がびっしり埋まっていた。
この時間がなんとも苦しい。
耐えかねて、腕が無理なら足にすれば良いと余計なことに気づき切ってしまった。
そして気づいた、
”私、やめられない。”

そう、自傷行為は辞めたくても辞められない、なのだ。

よくネットに書かれている
”自傷行為は一度すると辞められないから、おすすめしない。”
は真実だ。

自傷行為を後悔していない。

よく、自傷行為しなければよかったと後悔してる人がいる。
確かに、沼にいると気づいた時私は後悔した。
何てものに手を出してしまったのだと。
でも社会人になった私は、腕や足に残った傷を見てむしろ誇らしく思う。
あの時私は自分と向き合ったのだ、たくさん悩み乗り越えたのだ、あの時苦しんだから今の私がいるんだ。
自分の心と真剣に向き合う人間はどれほどいるだろうか。
自分の生きてる意味やこれからについて真剣に考えている人、自分の心の痛みに敏感になれる人はどれほどいるだろうか。

あなたが今苦しんでいることには意味がある。
人生に起こる全てのことには意味がある。
特に負のものには意味がある。
その意味を探求し糧にする。
あなたは今学ぶ必要がある。
諦めず探求し、時に休み、そして納得するまで探求する。

自傷行為は自分を傷つける行為なので、自分を大事にできていないと錯覚する。
でも違う、むしろ自分を守るために傷つけている。
あなたはあなたを守っている。大切にしている。

話が長くなってしまったので、
次回は、自傷行為から抜け出すために私が捨ててきた事と
出会ったものについて話そうと思う。

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