家族関係が良くない人とは結婚しない。と言われた話。
「家族の関係が良くない人とは絶対結婚しない。」
昔そう言っていた人がいた。
理由は、育つ環境が悪かった人に良い人間はいないから。
私はこれを言われた当時、家族にコンプレックスを感じていたので拒絶された気分になった。
すごく気が合うしよくお喋りしてたし、大好きだった。
でも、この一言を聞いた瞬間、それまで仲良く喋ってたその人がすごく「遠い存在」に感じた。
別に、私に向かって言ったわけではない。と思う。
でも世の中にはそんな風に考える人がいるのだなと思った。
「家庭環境だけで判別されてしまう」ことがあるんだなと思った。
そしてそれはどんなに気の合う人間に対しても、揺るがないものなのかなと疑問に思った。
もし、「気が合うしこの人といると楽しくて一緒にいたい」と思える人でも家庭環境を知ったらそこで終わりなのだろうか。
当時の私は過保護すぎる親に対して、これは「愛情ではなくて支配だ」と感じていた。
だから家を出た。
家を出てからは「過保護も心配がゆえのもの」なんだなと理解したが、当時はまだそこまで達していなかった。
離れてから干渉されにくくなり、初めて「自分の意志で生きている感覚」をもてた。
(結局自己肯定感の低さからか、沈むことになるのだが…)
それまでは本当に毎日キラキラしていて「生きるってこういうことか!」と生きる喜びを知った。
私は家族にコンプレックスを感じてきたし、今も家族との距離感に悩みながら生きている。(家族のことは大好き)
類は友を呼ぶってやつなのかな?周りに家族との関係がよくない人達が多い。
そこから分かったことは、「家族に対して悩んできた人たちが私は好きだし愛しく思う」ということ。
きっと家族とのことに悩んだことない人は全く分からない価値観なのかもしれないけど、
親とか兄弟とか自分の生き方とかすごく考えさせられたし、
人生ってなんでこんな複雑で難しいんだろうって感じてる。
こうやって悩めるような境遇じゃなきゃなれない人間像っていうのがあるんだろうし、
今私は人生の失敗地点にいるのかもしれない。
だけどさ、そうやって悩んで生きてる人って面白いんだよ。
独特の考え方があったり、どこか冷静でどっしり構えてたり、めちゃくちゃ心は弱いけどとてつもなく優しかったり、一人でどこへでも行ってしまって挑戦しまくってたり、面白い人たちばっかりなんだよ。
「家族の関係が良くない人とは絶対結婚しない。」
って今言われても動じない自信がある。
むしろ、自分の価値観を誇らしく思う。
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