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航空整備士の仕事(ドック整備士)

航空整備士にはさまざまな業務が存在し、
各業務の担当は分かれています。

中でもドック整備士と呼ばれる、格納庫で仕事をする整備士について解説したいと思います。

飛行機は決められた時間飛んだ後、徹底的に点検するために格納庫に入れられます。
期間にして一ヶ月以上格納庫に入ることもあります。

皆さんの車の車検をイメージするとわかりやすいかもしれません。

そこでは日常的に行われるような
・部品の交換
・クリーニング
・作動点検

に加えて、

・短期間では出来ないような大型部品の交換
・改修(飛行機の仕様を変更する作業)
・金属部の防錆膜の塗り直し
等を行なっています。

その他にも、飛行機の塗装も行います。
胴体に大きく見えるピカチュウや嵐や鬼滅の刃のイラストも、
全てドックでペイントされているものです。

もともと胴体はアルミ合金なので金属色ですが、
その上にコーティングやペイントを行い、各航空会社のデザインにしています。

ドック整備士は毎日先に説明したような作業を行います。
そのため、非常に作業が早く、ハンドスキル(整備のテクニック)も卓越しています。


作業の一例をご紹介します。

1つの作業を5人行うとしましょう。
そこには1人の責任者が決められます。
(監督のような立ち位置です)

その監督は、残りの4人に
「Aさんはこの部品を取り外してくれ」
「Bさんは新しい部品が問題ないかチェックしてくれ」
「お前は私の肩を揉んでくれ」
といった具合に、作業指示を行います。

このように監督(責任者)を配置することで、上下関係を明確にして、円滑に作業を行うようにしている整備会社は多いです。

基本的に作業チームの中で資格者や先輩が監督を行いますが、
入社1年目でも経験を積むために、指名されることもあります。

エンジン交換やランディングギア交換になると10人以上でシフトを跨いで作業が続きます。

ドック整備はチームでの協力プレーと言い換えることができます。
お互いに信頼を築き上げていることも重要なのです。

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