航空整備士の仕事の種類
航空整備士と聞いて具体的な仕事内容を答えられる人は少ないと思います。
大雑把にいうと、飛行機を点検、修理して安全に飛べるようにする仕事です
そして業務の種類も大別すると
1、ドック業務
2、ライン業務
3、エンジン業務
4、装備品業務
に分かれています。
それぞれ整備する機材や作業内容が異なります。
作業内容や違いを説明する前に、飛行機の整備の必要性について説明します。
飛行機は飛んでいたり、時間が経過すると、どんどん廃れていくものです。
車や家電と同じ感覚です。
飛んでいる間に起こる不具合と原因の一例です。
・鳥が胴体に当たって凹んだ
・飛行中の細かい振動で、飛行機のコンピューターの内部が壊れた
・お客さんがシートの部品を強い力で扱い壊れた。
飛んでいなくても起こる不具合と原因の一例です。
・長期間駐機していて、開口部に鳥が巣を作った
・バッテリーが放電した
・機体の一部が錆びてきた
上記のような不具合が発生するため、
A:一定の飛行時間が経過する毎に
B:一定の期間が経過する毎に
整備作業は必ず行わなければなりません。
整備作業は
・点検
・部品の交換
・作動点検(オペレーションチェック)
・クリーニング
・構造修理
その他多くの種類の作業が存在します。
最も短い間隔(飛行時間or期間)で行うのはライン業務です。
これは到着直後&出発直前に行います。
空港のスポットで行う、飛行機を飛ぶ直前まで見送る作業です。
長い間隔で行うのはドック整備です。
長期間使われた飛行機は格納庫(ドック)に入ってきます(イン)。
そのことをドックインと呼びます。
大掛かりな作業を1ヶ月くらいかけて行います。
飛行機を解体して徹底的に直すイメージです。
エンジンや装備品(飛行機に装備されているコンピューター)も、一定期間使用されたり、不具合が発生したら取り卸されます。
取り卸されると、エンジン専門の整備士や、装備品専門のスキルを持つ整備士によってメンテナンスが行われます。
飛行機の整備作業内容は種類が多く、求められる知識も異なる部分が多いので、担当が分かれているのです。