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航空整備士あるある

航空整備士(飛行機の整備士)のあるあるネタ、ランキング形式で紹介します。
個人的な主観が混ざっているので、ご了承ください。

第5位 「いつの間にか作業スピードを追い求めてしまう」


補足しておきますと、
十分に能力と知識のある整備士が、作業ミスしない範囲内で早さを追い求めています。

できる整備士の作業は「ミスしない」「早い」が両立しています。
「ミスしない」のは当然の義務のようなものですので、「早さ」を追求していくのです。

特に高頻度で発生する作業は、その傾向があります。
例を挙げると
・タイヤ交換
・エンジン交換 などです。

2本のタイヤの交換が発生し、
1本ずつのタイヤを2つの作業チームで分かれて交換するようなシチュエーションは典型例です。

面白いことに、年次や経験により作業スピードの意識は変わる傾向があります。

1年目:「とにかくゆっくり丁寧に作業しよう」

5〜10年目:「同期のあいつより、早く作業終わらせてやる」

ベテラン:「ま、ゆっくり作業しようかな」

この推移は「評価基準が出来高でない」という背景も関係していると思います。


第4位 「忘れ物がないか確認する癖がつく」


整備士は作業中に「指差し呼称」します。
ひとつひとつ確認し、作業忘れやミスを防止するためです。
この確認という行為が、日常行為に染み付いてきます。

例を挙げると
・家の鍵閉めたかな?
・忘れ物ないかな? などです。

そして、「指差し呼称」まで染み付てしまった整備士もいます。
その方は、会社の更衣室のロッカーを閉める前に、大声で「忘れ物なし」と指差し呼称していました。
怖い先輩にうるさいと怒られないか、私がヒヤヒヤしていました。


第3位 「勤務地の空港に行っても日に日にワクワクしなくなる」

残念ながらネガティブ系です。
旅行の際に空港に行くと仕事を思い出してしまいます。

「東京 観光地」でググったところ羽田空港がトップ20の中に出てきて複雑な心境でした。
海外の空港などは楽しく感じます。


第2位 「飛行機が飛んでいると、どの機種か見分けようとする」

・飛行機の形
・エンジンの音
・タイヤの数
・ライトの光り方 などで見分けます。

マニアックな判別方法を挙げると
「あの衝突防止等の光り方はboeing787だ」
「少し高めのエンジンの音は767だ」
「nose gearが少し高めだから737ではなく、airbus320」
といった具合です。

分からないまま遠くに飛んで行かれるとちょっと悔しくなります。
(ちなみに私は飛行機オタクになった自覚はありません。)

毎日飛行機を見ていると、少しの外見の違いで判断できるようになってきます。


第1位 「物が壊れても業者を呼ばず、自分で直そうとする」


「飛行機直せるなら、車や家電とかも直せるでしょ!」
というノリで行います。
おそらく修理業者泣かせです。

実際にパーツの交換や故障探求くらいは可能です。

飛行機を整備していると理論的な思考回路が身につくため、
故障の原因を見つけるのが、得意になってきます。

家計コスト意識が高い人は、自分で作業する傾向にあります。
いいお父さんになれそうです。


以上「個人的航空整備士あるあるランキング」トップ5でした。

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