サービス業としての税理士。そのポジション取りは、9マスで考える
こちらの記事は会計人向けの
サービス戦略の記事です。
こんにちは。渡辺年弘です。
平成21年税理士登録、会計歴16年目。
雇われない、雇わない、
フリーランスな生き方をしています。
今日は会計人が自分を商品として
打ち出すために必要な
「ポジション取り」についてです。
専門化×コミュニケーションでポジション取りをする
フリーの税理士が自分を商品として
どう打ち出していくか?
結論は「専門化×コミュニケーション」
でのポジション取りするべき、です。
表にするとこのようになります。
なぜそうすべきなのでしょうか。
理由は3つあります。
1つ目は「差別化」です。
お客さんに伝えるモノを絞り、
その分野で卓越を目指す。
これが差別化につながっていきます。
広く薄く平均的に業務をこなすこと、
それ自体はとても大切なことです。
しかしそれでは競合に埋もれてしまい、
存在を主張できません。
2つ目は「伝え方が大切だから」です。
何年か前に”伝え方が9割”という本が
ヒットしましたよね。
せっかくの専門性も伝え方を間違えると
相手にうまく伝わりません。
3つ目は「人のメモリ制限」です。
これは何のことでしょうか?
実は、税理士への不満の上位に
「何もしてくれない」
というのがあります。
そんなバカな!!
いくらなんでもそんなことはないはずです。
ここからわかることは、
相手は忙しいので、
会計のことばかり考えてはいられない。
ということです。
いちいち覚えていないのです!
だから、強い印象を残す仕事を
時々していないとダメなのです。
どうポジション取りしていくか?
私の経験から3つほど例をあげます。
税法特化×ご意見番
表では7のポジションです。
会社の株を先代から次代に承継するとします。
こんな時、従業員持株会を創設して
株式移転での必要資金を下げる
という提案ができたら、
どうでしょうか?
会社の株には塩漬けとなっている
問題があることもしばしば。
それを指摘しつつ、
リスクを解説して進めていけば、
一気に専門家としての
信頼を得ることができます。
会計活用×ティチャー
表では2のポジションです。
新社長に税務調査指南をする
というのはどうでしょうか?
相手が初めて体験することは、
イニシアチブを取りやすいです。
税務調査での注意点だけでなく、
前社長の残した会計帳簿の特徴
も解説します。
今後の改善点を示していけば、
専門家として信頼されるでしょう。
データ思考×ファシリテーター
表では6のポジションです。
取締役会形式での財務報告会、
月次決算の報告だけは勿体ないです。
売上や広告費、人件費などの
重要科目に関する活動指標の集計を
現場にお願いしましょう。
その推移を議題に参加メンバーの
ディスカッションをリードし、
合意を形成を手助けしましょう。
次回への行動改善を決められれば
言うことなしです。
お客さんに強い印象を残せます。
まとめ
フリーの税理士は自分が商品。
「専門化×コミュニケーション」
で自分のポジション取りを意識しましょう。
特に、伝え方は重要です。
お客さんに
「何もしてくれない!」
なんて言われないためにも。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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