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【読書感想文】『転職と副業のかけ算』

(このnoteは3分で読めます。約2,700文字)
Amazonを見ていると『転職と副業のかけ算』が期間限定キャンペーンで少し安く販売されていました。著者のmotoさんをYoutubeチャンネル『新R25』で何回か拝見したことがあったため、本著書は気になっていました。定価よりも安かったこともあり、購入して読んでみました。

実はmotoさんと同じく私も長野県出身だったため、勝手に親近感を抱いていました。終身雇用が崩壊している最近では転職してキャリア形成することは当たり前ですし、本業と分けて副業を実施している方も多くなってきています。今の時代に合った本だと思います。

このnoteでは、『転職と副業のかけ算』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・ビジネスパーソン全般
・転職しようか迷っている方

180ページの本です。そこまで文量は多くありません。内容は『転職』や『副業』について取り上げているものですので読みやすいと思います。

✅1、総評

1-1、良い意味でも悪い意味でもサクッと読める

私は『転職と副業のかけ算』を東京駅から名古屋駅に新幹線で移動している間に読みました。東京ー名古屋間は新幹線で約1時間30分ほどです。本書はそれぐらいの時間で読了することができます。

『ん?ここはどういう意味だろう?』と止まってしまうことはほぼありません。それぐらいスラスラ読み進めることができました。読みやすいというのは良いことだと思いますが、サクッと読めるほどの内容だったと悪く捉えることもできます。

基本的にはどの読者の方もプラスの評価をするのではないかと思いますが、中には『内容薄いなぁ』と思う方もいらっしゃるのではないかと思う書籍でした。

1ー2、一人の方のサンプルとして捉えるのがちょうど良い

『転職と副業のかけ算』はmotoさんの幼少期から現在に至るまでの選択の過程が記述されています。就職活動や転職活動においてどういった意図でどのようなことをしたのか知ることができます。

『自分の人生選択のために、他の方の人生選択をサンプル的に学ぶ』という心持で読むのが、本書との距離感としては適切なのかなと思います。どう考え、どのような行動をしてきたのか学ぶことができますが、それが何に対しても正解なのかというと少し違う気がします。あくまで、『motoさんはこう考え、こう行動したんだなぁ。』と思うぐらいがちょうどよい気がしました。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、第1章 年収240万円の地方ホームセンターを選んだ理由

第1章では、地方ホームセンターを就職先に選択するまでのmotoさんの人生が説明されています。

印象的だったのは、短大を選択した理由と地方ホームセンターを選択した理由です。短大を選択した理由は、『同級生よりも早く社会に出ることに、大きなメリットを感じた』と記載されていました。確かに、大学4年間を人生のモラトリアム期間として怠惰に過ごすのであれば、早く社会に出て実戦経験を積んだ方が、実力が評価される会社で働く上では有意義だなと思いました。

また、地方ホームセンターを選択した理由として、入社後にやることが『解像度』高く描くことができ、『絶好の成長機会と感じた』と記載されています。確かに、普段接することが多い地方ホームセンターであれば、大企業のよく分からない総合職よりも、『解像度』高く業務内容が想像できると思いました。

ただ、実際それを行動に移して地方ホームセンターに就職する行動力は凄いなと思います。

2-2、第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」につながる働き方

『「企業を成長させる視点」を持つ』で記載されていた内容が印象的でした。リクルート時代の話です。

「リクルート事件があった当時、明日にも会社が潰れそうな状況で俺たちが採用したかったヤツは『活躍できるエリート学生』とか『前職で優秀だったヤツ』なんかじゃない。明日潰れるかもしれないリクルートという会社で、会社を潰さないために一生懸命努力できる人間だ。そういうスタンスのある人間はどんな会社でも、活躍できる。どこで働くかじゃない、自分のスタンスの問題だ」

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方 (p.46)

誰もがどんな会社でも活躍できるようなスキルが欲しいと考えます。それは問題解決能力だったりコミュニケーション能力だったりします。しかし、企業側としては、もちろん、問題解決能力やコミュニケーション能力は大切ですが、会社がつぶれそうなときにその会社のために一生懸命にはたらいてくれる社員が最も欲しいわけです。

志望動機の中で、『どこでも活躍できる人材になるためです。』と書いてあるESに違和感を感じることがありました。その違和感の正体が分かった気がしました。

2-3、第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

年収を上げるための転職についての考え方が紹介されています。私は特に市場価値を高めるための『自分の置かれた状況を説明できるか?』が印象に残っています。

割と簡単なことな気がしますが、解像度高く理解して説明できる人は意外と少ないように思います。

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方 (p.60)

2-4、第5章 生涯年収を最大化する生き方

『なぜ、副業収入が多いのに、サラリーマンを辞めないのですか?』という質問に対するmotoさんの考え方は納得しました。キャリア系の情報発信をしているmotoさんにとって、本業は情報発信するためのネタを仕入れる場所なのです。

本業を止めてしまうと情報のアップデートサイクルが止まってしまい、副業に支障が出てしまいます。副業へアウトプットするためにも、インプット元である本業はやめられないのです。

インプットとアウトプットというサイクルで考える思考は納得できました。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・ビジネスパーソン全般
・転職しようか迷っている方

180ページの本です。そこまで文量は多くありません。内容は『転職』や『副業』について取り上げているものですので読みやすいと思います。

過去の読書感想文はマガジンでまとめております。ぜひ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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