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【読書感想文】『苦しかったときの話をしようか』

(このNOTEは3分で読めます。約2,800文字)
ずっと気になっていて読めていなかった森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』を読みました。森岡毅さんは『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』の著者でもあります。この本にとても良い印象があったため、森岡毅さんの他の著書を読みたいと思いました。

森岡毅さんは、テレビ番組『日曜日の初耳学』で林修さんと共演したことでより有名になった印象があります。その時の様子はYoutubeで配信されています。内容はとても参考になるのでぜひ見てみてください。

このNOTEでは、森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・就活生
・転職を考えている人
・就職活動をしている子供を持つ親

森岡毅さんが、就職活動を控えた自身の娘さんに向けて書かれた文章です。『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』と似ているなと思いました。内容は非常に分かりやすく、オススメできる書籍です。

✅1、総評

120分ほどで読み切れる書籍なのですが、実際に記載されている内容を理解して実行に移したときに人生に与える影響は計り知れないと思う書籍です。

メインのターゲットとして考えられるのは就活世代ですが、定期的に読み直すことで、得られる教訓が異なるような気がします。

先ほど記載しましたが、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』に似ている構成だと思いました。もしかしたら、森岡毅さんは『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』を読んで、自分の考えをまとめていたのかもしれません。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ

第1章では、就職活動を控えている娘さんに対して、やりたいことがわからないときの考え方について具体的なアドバイスが書かれています。

『「経験がないのに考えても仕方ない」は間違い!』には、まず情報を得るために経験を獲得するよう行動するのではなく、徹底的に自己分析して軸を作ることが重要だと述べられています。

また、自分自身の目標から逆算して、必要な職能(スキル)を与えてくれる企業を探すようアドバイスされていました。

2ー2、第2章 学校では教えてくれない世界の秘密

第2章は、『そもそも世の中平等ではない』という事実から話が始まります。人は生まれながらに不平等な社会に放り出されることを前提としながら、自分自身でコントロールできることは以下の3つであり、それを意識して行動することが重要だと述べられています。

①己の特徴の理解
②それを磨く努力
③環境の選択

また、第2章では資本主義について言及されています。印象的だったのは結局サラリーマンは、資本家に分配された後の利益を分配されているに過ぎないという部分でした。私自身、サラリーマンとして働くことを前提として考えているため、労働者の外側にいる資本家という立場の話は参考になりました。

2ー3、第3章 自分の強みをどう知るか

第3章は、これから就職活動を控えている世代に最も参考になる章です。特に、自分自身の強みをどのように見つけていくかが記載されているため参考になると思います。

『20年も生きてきたのなら、君の強みは必ず好きなことの中にある』という言葉は刺さりました。

また、どの職能においても重要なビジネスパーソンとしての基礎能力の3つの分類とその特徴も参考になりました。

Tの人(Thinking)
Cの人(Communication)
Lの人(Leadership)

2ー4、第4章 自分をマーケティングせよ

第4章では、実際のマーケティングに就職活動を当てはめてどのように考え、行動したらよいかアドバイスが記載されています。

その中でキーワードになるのか『My Brand』です。『My Brand』の設計図たる『ブランド・エクイティー・ピラミッド』という言葉も解説されています。

2-5、第5章 苦しかったときの話をしようか

第5章は、本書のタイトルにもなっている『苦しかったときの話』がメインの内容となっています。ここから何か教訓を得ることができる、という内容ではなく、森岡毅さんという人物がどのように出来上がっていったのか、その追体験をすることができる章だと思います。

特にP&G本社へ転勤のためアメリカへ移住した際の、同僚からの嫌がらせについては、読んでいても不快になりました。『こんなことをされたら自分だったら耐えられないな』と思いました。

そういった逆境に対して、自分の信念をもって挑んでいった森岡毅さんの精神力は驚くべきものだと思いました。

2ー6、第6章 自分の”弱さ”とどう向き合うのか?

『失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗ではないのか?』という印象的なフレーズが出てきます。どうせ会社をクビになったところで、人生が終わるわけではないから、失敗に対して臆病にならなくても良いのではないかということが記載されています。

自分の弱さに対して指摘をもらった場合、その指摘に対応すべきかの判断基準が記載されており、参考になりました。

①君の強みの特徴と相反する場合
②君の強みの特徴をより強化する場合
③わからない場合
早々にギブアップして良いのは①の場合のみだと森岡毅さんは言います。

また、意識変化と行動変化のタイムラグに関しては『なるほど』と思いました。何か変えたいと思った時、意識の中では変わることができていますが、それがすぐに身体的な行動変化に結びつくとは限りません。意識変化と行動変化にはタイムラグがあるのが通常です。

しかし、そのタイムラグがあることを意識しない人が多いため、意識変化のみを起こして実際に行動変化を起こせない自分に嫌気がさしてしまうのです。重要なのは、タイムラグがあることを認め、行動変化が起こるまでじっくり取り組むことだと書かれていました。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・就活生
・転職を考えている人
・就職活動をしている子供を持つ親

森岡毅さんが、就職活動を控えた自身の娘さんに向けて書かれた文章です。『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』と似ているなと思いました。内容は非常に分かりやすく、オススメできる書籍です。

過去の読書感想文はマガジンでまとめております。ぜひ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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