見出し画像

愛犬の肛門腺ケア完全ガイド!必要性と正しい絞り方

犬の肛門腺絞りは、犬が自分の体をきれいに保つために必要なケアの一つです。肛門腺(肛門周辺にある腺)は、犬の体内で分泌物を分泌し、それを排泄時に外に出します。この分泌物は通常、犬が排便する際に自然に絞り出されますが、時々、肛門腺が詰まったり、うまく分泌されなかったりすることがあります。その場合、肛門腺を手動で絞り出す必要があります。

1. 肛門腺とは

  • 位置

    • 左右に一対
      肛門腺は、犬の肛門の両側にあります。具体的には、肛門の中心から左右約1~2cmの位置に、1つずつ小さな腺が存在します。見た目は非常に小さく、触れても目で見ることはできませんが、触診を通じて確認することができます。

  • 構造

    • 肛門腺は、肛門の近くにある袋状の腺で、分泌物を蓄えるための小さな袋が内部にあります。これらの腺は、通常、排便の際に自動的に絞り出されることが多いですが、腺が詰まったり、うまく絞り出されなかったりすることがあります。

  • 分泌物

    • 肛門腺から分泌される液体は、強い臭いが特徴で、主に他の犬とのマーキングに使われることがあります。犬同士がコミュニケーションをとるための重要な役割を果たしています。分泌物が適切に排出されないと、腺が膨らみ、膿が溜まったり、腫れたりすることがあります。

  • 確認方法

    • 肛門腺の位置を確認するには、犬をリラックスさせ、肛門周囲を優しく触れると腺が膨らんでいる場合があります。腺が詰まっていると、肛門周辺が硬くなったり、腫れたりすることがあります。

  • 分泌物の役割
    通常、排便時に肛門腺が自然に絞られて分泌物が外に出ます。この分泌物は犬のマーキングやテリトリーを示す役割を果たします。

2. 肛門腺が詰まる原因

  • 分泌物が固まる
    肛門腺の分泌物が固まり、腺内に溜まることがあります。これにより、正常に排出されず、腺が膨らんでしまうことがあります。

  • 感染や炎症
    肛門腺が感染したり、炎症を起こしたりすると、腺が腫れたり痛みを伴うことがあります。この場合、腺絞りだけでは解決できず、獣医の治療が必要になります。

  • 過剰な分泌
    一部の犬では、肛門腺が過剰に分泌物を分泌することがあり、それがうまく排出されないことがあります。

3. 肛門腺絞りの必要性

  • 詰まりや膨張を防ぐため
    肛門腺が詰まって膨張すると、痛みを感じたり、腫れたりすることがあります。絞り出すことでこれを防ぎます。

  • 臭いの原因を減らすため
    肛門腺の分泌物が溜まると、強い臭いが発生します。適切に絞り出すことで臭いを抑えることができます。

  • 痒みや不快感を減らすため
    詰まりや炎症があると、犬が肛門を舐めたり、床にお尻を擦り付けることがあります。絞り出すことで、犬の不快感を軽減できます。

4. 肛門腺絞りの方法

肛門腺絞りは慎重に行う必要があります。間違った方法で行うと、犬に痛みを与えたり、感染を引き起こしたりする可能性があります。

  • 必要な道具

    • 手袋(衛生的に行うため)

    • ガーゼやティッシュ(分泌物を受けるため)

    • ウェットティッシュや消毒液(最後のケア用)

  • 手順

    1. 犬を落ち着かせる
      犬がリラックスしている状態で、膝の上や安定した場所に座らせましょう。犬が不安になると、動いてしまって絞りにくくなります。

    2. 肛門周辺を確認する
      肛門周辺が腫れていたり、膨らんでいたりする場合、肛門腺が詰まっている可能性があります。触れてみて、硬さや膨張を確認しましょう。

    3. 絞り始める
      肛門の両側に指を当て、優しく圧力をかけます。肛門腺から分泌物が出てくるはずです。少し圧を加えると、通常は膿や液体が出てきます。圧を強くかけすぎないように注意してください。

    4. 分泌物を取り除く
      出てきた分泌物は、ガーゼやティッシュで拭き取ります。衛生面に注意しながら行いましょう。

    5. ケアをする
      絞り終わったら、犬の肛門周辺をウェットティッシュで拭き、消毒液で軽く拭くこともおすすめです。

5. 注意点

  • 過度に絞らない
    あまり頻繁に絞りすぎると、肛門腺に負担をかけ、逆に腺が炎症を起こすことがあります。犬が自分で自然に絞り出せる場合は、無理に絞らない方が良いです。

  • 獣医の診察を受けるべき場合

    • 腫れや膿が出ている場合、感染症の可能性があるため、獣医に相談することが重要です。

    • 肛門腺が詰まる頻度が高い場合や、犬がしきりに肛門周りを舐める場合も、獣医の診察を受けるべきです。

6. 肛門腺絞りが必要ない場合

  • 一部の犬(特に小型犬や活動的な犬)は、自然に肛門腺を絞り出すことができるため、定期的な絞りは不要です。肛門腺絞りはあくまで必要に応じて行うべきケアです。

肛門腺絞りは、犬にとって健康管理の一部ですが、犬の状態に応じて適切に行うことが大切です。

いいなと思ったら応援しよう!

フレブル父ちゃん
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!