遺族ファースト
最近この言葉を聞くことがあります。
亡くなられた方よりも遺族を優先して葬儀や埋葬を行うという意味合いで使われているようです。現在、新型コロナの影響で大勢が集まって葬儀を行う事が難しい状況ではありますが、それよりも前に既にこの動きはあり、家族葬が主流になってきているのもこういった考え方を顕著に表しているのではないかと感じています。
ただ家族葬が増えているのは遺族ファーストだけではないような気がします。今無くなられている方の多くは団塊世代より少し上の日本の高度経済成長を支えてきた時代の方ですが、核家族化に伴い退職後の交友関係が限定され、年を追うごとにコミュニティーが小さくなっていくからではないかと思います。本家を継いだ方は昔からの友人なども近くに住んでいるので交友関係が継続しますが、長男以外は出てしまうケースが多く会社をリタイヤした時点でその地で新しい交友関係を構築するのが難しい事も要因ではないかと推察します。
そういった社会情勢の中で葬儀や埋葬の手法も変化している訳ですね。そういえば結婚式にかける費用も年々減っているみたいですし。(昔と違って今の日本は先行き超不透明ですから)
経済的に明るい未来が想像しにくい現代だからこそ何事も質素、堅実になっているんだと思いますが、大切な事は守りつつ進化すべきなのでしょう。