初めてのぬい制作メモ
背景
突然記憶喪失になってぬいを作りたいときにこのメモ見ればとりあえずぬい作れるってところまでを備忘録としてメモしておきます。
制作者の情報
ボタンの縫い付けはできる。服飾系の裁縫の経験はゼロ。授業の家庭科で針だの玉結びだのは理解できてる、そんなレベルです。ぬい知識無し。
ぬい制作にあたってとにかく色んな動画や資料、本を参考にして制作しましたので本当に正しいのかという情報は紛れているかもしれません。
今回のぬい制作での前提
費用はあまりかけたくないものの質の悪いものは使いたくないので、生地等は100均ではなく生地屋さんから購入する。
顔についてはシールやアップリケ等で表現するのではなく、刺繍で制作する
服は制作しない。本体の完成を一旦目指します。
PCとプリンタ、お絵描きソフトがある人向け。お絵描きソフトは上等なものじゃなくても大丈夫だと思われる。
難しい用語はできるだけ使わないように記す。用語が違っていても個人Noteなので目をつぶる。な~~~~~んもわからん!!の人にわかればいいと思って書く
まずやるべきこと
ぬい制作動画をみて大まかな流れをつかむ
必要な道具と制作順番など…とりあえず大まかに…
どのみち製作段階でわからないことは山のように出てきてその都度調べる羽目になるのでざっと見でいい。
視聴させていただいた動画です。滅茶苦茶見た。
ぬいの写真などを拝見させてもらい完成イメージを想像してやる気を作ろう。とにかく必要なのはやる気。
最初からすごいものを作ろうとしないゆるいこころざし
最初からきゃわゆいぬいを作りたいが絶対に無理なので、その時のレベルにあわせた最高のぬいを作る程度に心掛ける。
必要な道具(個人的必須編)
ぬいの身体の部分となる肌色の布
クリスタルボアという布が主流らしいのでそれを購入。商品紹介ページの写真の色身はあまり信用できないので「クリスタルボア 〇〇(布の名前)」でググって実際に制作されたぬいの色を見た方が安心できますぬいの髪の部分となる布
こちらもクリスタルボアという布を使用。
★ここでクオリティアップのためプラスとなる道具に「もう一枚の髪用の布」「両面接着シート」がある。が、「とりあえず一体完成させたい」人には不要。後述。刺繍用の針、刺繍糸
いわずもがな必要刺繍枠
目や口の刺繍を行う布をぴんと張るために必要です。
100均のお安いやつはすぐネジが緩んでしまうとのことなので避けた方が無難かも。刺繍シート(水溶性)
目や口など、刺繍の下書きを行うために必要。
これを布にくっつけて刺繍を行う。刺繍を行った後は水で溶かします。
透明なものを購入しました。刺繍シートに下書きを描く用のペン。
5のシートに下書きを描くためのペン。なんでもええやろと思って普通のボールペンで描いたら、刺繍後にシートを溶かす際に黒色のインクが肌色の布に滲んでうわー!となったのでちゃんとした「水で消えるチャコペン」がいいと思われる。黒色のものは無いと思うが、刺繍の際に見にくいなと感じたので赤色などの色付きがいい気がする。クリアファイル
5、6に描き写すときに使用します。不要な人は不要なもの刺繍用じゃない普通の糸(手縫い糸?)
身体など顔パーツを縫い付けるときに使用する糸です。面倒だったら刺繍用の糸でもいいかも。ちょっと勿体ない気もする糸や布を切るハサミ、まち針等、基本的なお裁縫セット
小学生に購入したお裁縫セットのあれ綿
家にあったやつ+100均で評判のいい粒わたというものを購入。接着芯
刺繍を行う布の裏に張り付けます。刺繍糸がよれないために必要。ぬいの型紙
X(Twitter)やBoothなどで無料で配布していたり、有料で購入できるものがわんさかあります。下記のを使用させていただきました。
クオリティアップのための道具
前髪用の裏地となる布
ナイレックスという布を使用。両面接着シート
熱接着ぺたぺたんという商品を利用。
1と2,何故必要なのかという話ですが、前髪みたいなちょっと芯というかぺらぺらではなくある程度の固さが欲しい箇所は布を2枚張り付けて使用するのが主流のようです。
「必要な道具(個人的必須編)」で紹介した2のクリスタルボアという布と、裏地に張り付ける用の今回の1ナイレックスという布の間に2両面接着シートをアイロンで貼り付けました。
今回使用したのはブラウン系で、張り付けた布同士の色味が結構違ったので「これ不自然じゃないか」と思ったものの結局のところめくらないと見えないところなので色味の差は問題ありませんでした。
制作!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
1⃣型紙の準備と切り出し
①まずは型紙のテンプレートに対しに対し、眉、目、口を描き加えたテンプレート(大本の型紙)、
前髪イメージを描き加えたテンプレート(髪型紙)2枚をお絵描きソフトで用意。そしてプリント
前髪は初心者はボンドでくっつけておいたほうが無難っぽいのですが、ボンドというものをあまり信用していない私はどこかにひっかけて剥がれて生地が傷んだら…と考えたので前髪を別パーツで用意して手縫いすることにしました。
本当は顔横の垂れる髪は別パーツで用意したかったもののハードルあげすぎな感があったので前髪は1枚の型紙で用意。ゆくゆくはレベルアップしたい。
どのみち太い線で描きすぎたので(愚)、型紙と同じ線の太さでやった方がよいです。
前髪を作るにあたって参考にさせていただいた動画↓
★突然沸いてでた疑問。型紙の見方わからん★
内側の点線部分が実際に縫うところっぽい。点線から外側部分は余裕として持たせておく部分?という理解で落ち着いています。なので点線部分の転写は慎重にやった方がいい。
②プリントした大本の型紙のパーツ各種と、
髪型紙のパーツをハサミで切ります。
髪型紙の方は勿論描き加えた髪のパーツだけ切り出せばよいです。
髪を描き加えた紙には別の部分のパーツがいらない部分として
残っているのですが、制作中結構参考になるのでおいてもいいです。
③眉、目、口を描いた型紙を刺繍シート(水溶性)に転写する。
「必要な道具(個人的必須編)」で登場した5、6、7を使用します。
顔の型紙をクリアファイル内に挟みます。(ずれるのを防ぐため)
クリアファイルの上に刺繍シートを被せて慎重にペンで転写しましょう。
他のがどうかわかりませんが私が購入した刺繍シートは白い台紙の上に
貼ってあるタイプだったのでそのままクリアファイルの上に乗せると
当然白い台紙が邪魔でクリアファイル内が見えませんでした。
なので台紙から刺繍シートを必要分取り外してクリアファイルの上に
そのまま貼り、転写しました。
④型紙に合わせて、布を切る。
切った型紙に合わせて、肌用と髪の布をおおまかに切りましょう。
髪の型紙を布の上に置いて水で消えるチャコペンでなぞり、切る線を
布に写します。
ここで型紙にあわせて切りません。後ほどちゃんと形に合わせて
大まかに切ります。刺繍を行う顔の布だけは刺繍枠に合わせるため
ケチらず大きく切ってください。
★注意!!
布の毛並みの向きに合わせて布を切ることを忘れずに。
指でなぞると毛の流れがわかる。
⑤顔、紙以外のパーツについて、布に型紙を乗せてペンでなぞる。
文字通り。ずれないように注意。
⑥型紙を一回り小さく切る。
型紙の点線部分にあわせて切る。型紙が一回り小さくなります。
⑦布に⑥の型紙を乗せてペンでなぞる。
文字通り。⑤でなぞった線の内側に型紙を乗せてもう一度ペンで
なぞります。
⑤で描いた線の内側にいい感じとなるようにいい感じの中央に乗せる。
極端に寄らなければ大丈夫だろと思いあまり神経質にならずにざっと
なぞりました。
⑧なぞりおわった布を切る。
顔の布以外が対象です。顔の布を切ってしまうと刺繍枠に
はめられなくなってしまいます。切るラインは⑤の線です。(一番外側)
切り終わったあと布からぼそぼその糸が出ると思いますが
指で払って大丈夫とのことなので優しく取っておく。
⑨顔部分の布の中央辺りに接着芯を張り付ける。
眉、目、口が覆えるくらいの大きさ(ラグビーボールみたいな形)に
接着芯をカットしてアイロンで張り付けます。
このあたりの作業は動画の0:58~4:00で説明されています。
接着芯を張り終わったら③で作成した刺繍シートを張り付けてます。
(こちらも動画で説明されています)
2⃣顔の刺繍
個人的山場その1でした。
さっさと取り掛かりたいところですが刺繍の本や動画ではしつこいくらいに「まず練習」と推奨されていたため目の刺繍だけ別の布にさっと描いて練習しました。
練習しといてよかったです。やるべきです。
以下3つの方法で刺繍を行いました。
・アウトラインステッチ
・サテンステッチ
・フレンチノットステッチ
サテンステッチは2本の糸でやるもんかと思ってましたが参考動画の通り、全て1本で実施してます。
参考動画です。この動画の内容をまるまんま実施しました。
①顔の部分となる布を刺繍枠にはめ込みます。
ある程度布が張っている状態となればあまり布の張り具合は気にしなく
ていい。どうせ刺繍している内に布が弛んで何度もはめなおす事になる。
ネジはきつめにしめときましょう。
②アウトラインステッチで刺繍。
アウトラインステッチ…??????????
文面では説明しずらいのでググる。線を描く様な刺繍です。
③サテンステッチで刺繍。
アウトラインステッチで囲った部分を埋めるように塗っていきます。
「塗り絵みたいな感じで、アウトラインステッチの糸に被らないように
サテンステッチで埋めていくのかな?」と思いきや動画では
アウトラインステッチの糸を覆うように刺繍していました。
なのでその方法を採用。
④フレンチノットステッチで刺繍。
下睫毛のところをでやりました。やりかたはググってください。
ワンポイント(ほくろとか)として使用する刺繍みたいです。
失敗する確率高めなので練習するべし。
⑤もう一回アウトラインステッチで刺繍。
瞳部分の周辺をぐるっとアウトラインステッチで埋めていきました。
動画のやり方をまんま参考にしてます。
②~⑤の手順は人によって変わります。
3⃣刺繍した顔の布にいろいろ手を加える。
①刺繍枠から外した布を、型紙の線にあわせて切ります。
②刺繍シートを溶かします。水で優しく。
③水で濡れた布を乾かしましょう。
自然乾燥すると布が傷むらしいです。ドライヤーで乾かしました。
★ここで問題が…
折角1⃣で描いた型紙の線(内側の点線部分)、全部消えたんだが…?水につけたから当たり前なんですが。でも参考動画だと普通に消えてるな…?ということは今後使わないってこと?
そんな訳ないので、ドライヤーで乾かした後裏面にまた型紙でなぞりました。結局必要となったので必須作業だと認識。
4⃣顔を縫っていく!!
縫い方は「半返し縫い」です。頑丈な縫い方とのこと。
人によって顔→顎→頭頂部だったり顔→頭頂部→顎みたいな感じで結構縫う手順が異なってました。ということはあまり厳密に「こうしないとダメ!」みたいな訳じゃなさそう?と判断して「顔→前髪→顎→耳(後述)→頭頂部→後頭部」の順番でやりました。
前髪というパーツがあるので「顔:前髪:頭頂部」の並び順で縫う必要がありました。詳細は後述。
顔の布と後頭部の布について切れ込み部分(ダーツと呼ぶらしい)はあらかじめ縫っておきましょう。できるだけ綺麗に!!完成のクオリティにかなり響きます。
①顔に前髪パーツを縫い付ける。
参考動画、本では「とにかく中心と中心を合わせろ!」ということなのでまち針で固定しながら慎重にやっていきました。最終的に「顔:前髪:頭頂部」で縫うので、「顔:前髪」の縫う位置は本来縫う位置よりも外側に縫いました。「本来縫う位置」については頭頂部の布と縫い合わせれば、今回の「髪:前髪」の縫い目が隠れると思ったためです。
前髪は布を2枚貼り付けたパーツなので結構硬い。気力で縫いました。
②顔に顎パーツを縫い付ける。
前髪のついた顔に顎を縫い付けます。こちらも「とにかく中心と中心を合わせろ!」ということなので慎重に。顎の前後を間違えないように注意。
③顔に耳をつける
突然発生した「耳」。最初耳なしでいいやろ…型紙にも無いし。と思ったがやっぱりつけたいと思ったので急遽作成。結構アバウトに作ったものの何とかなりました。
参考サイト:ぬいパタ【手縫いレシピ編】|ぬいぐるみの生地/GoodsPro(グッズプロ)
前髪パーツの横である部分の真下から出るようにしたいので位置だけ気を付けて縫いました。
この時点で綿を突っ込んで耳だけ閉じて先に縫いました。
④顔に頭頂部をつける。
個人的山場その2。何故かというと縫う布が分厚い…ひたすらに…。
顔の布+前髪の布(張り合わせたので2枚)+頭頂部の布でこんなのできるのか…裁縫初心者の私が?ずれないように慎重に!?そんなのできるわけないよ。
なんとかなりました。
頭頂部と顎も縫い合わせました。耳も巻き込んでます。
⑤顔に後頭部をつける。
こちらもひたすら縫います。
★ここで疑問…
顎と後頭部の境目について綿を入れる様の穴があるが、縫いすぎて穴を小さくしすぎると布をめくり返せないのでは?と思い始めて穴が大きくなるようにあまり縫いませんでした。完成した今もっと攻めてもよかったかもしれないと感じた。首と体を縫い合わせるときに穴が大きすぎると結構響いたため…
⑥洗ってチャコペンを消します。
ドライヤーで乾かしましょう。
⑦綿を入れましょう
顔の形が可愛くなるように入れる。結構パンパンに入れたほうがしわが減る。
5⃣体を縫っていく!!
①特筆すべきことなし、ひたすら半返し縫いで縫っていきます。首のところは綿を入れる用の穴をあけておくこと
②全部縫い終わったら切れ込みをいれます。
使用させていただいた型紙にも切れ込みを入れる場所が描写されてます。股下2か所、両脇1か所ずつ、足と指に2か所ずつ。なんのために必要なのか理解してません。変に膨らむのを防ぐため?
③布をめくり返し洗ってチャコペンを消します。
ドライヤーで乾かしましょう。
④綿をぶちこむ
これもバランスを見ながらしっかりと。ピンセットで詰め込みました。
6⃣首と体をくっつける
調べれば調べるほど「初心者失敗」だとか「首がぐらつく」だとかのワードが初心者を震え上がらせる。動画でつけ方を調べたところ以下の動画が非常に参考になりました。
ひたすら注意深く視聴して取り付けました。いい感じになったと思う。
7⃣髪のお団子をつける
髪をお団子にしてるキャラクターなので作るか、お団子
①作りたい大きさに合わせて髪の布を円に切る
②円に切った布の淵を波縫いする。外から2ミリくらい離れたぐらいの位置でぐるっと縫う(まだ玉止めしない)
③波縫い終わったら布の中央に綿を置いて糸を引く。形と綿を調整して玉止め。こんな感じになる筈。
④後頭部に縫い付ける。
体と首を取り付けた時と同じ要領で取り付けました。
8⃣仕上げ(やらなくてよい)
出来上がった顔に関して下顎が長くて縫い目が目立ち若干ケツアゴ感があったので整形しました。
9⃣完成
できました。
前髪を少し切ったり顔に針を入れて綿の位置を調整したりしました。
最後に
個人的に小説同人誌を作るよりは容易に感じました。材料を揃えるのと、刺繍についてはひたすら指が疲れました。
色々勉強した甲斐あって可愛く作れたので満足です。
★反省点
・耳の位置について目と同じ位置にしていたがもうちょっと下のほうが顎が小さく見えるかも
・顔のダーツ部分を縫うところもっと丁寧にやるべきだったかも(糸が見える)
★うまくいったところ
・目の刺繍については可愛くできた
・お団子部分は大きさ適当にしたがジャストなサイズだった
実際にやってみると大変ながらも楽しかったです。ぜひいのちを作ってみてください!