２２．散文詩 ≪優しいかお≫

 もっと、顔の力を抜いてごらん
ホラホラ、無意識に力が入っていたのが分かるでしょう
少しでいいから、力を抜いてみてごらん
知らないうちに顔がこわばっていたこと、分かるでしょう
 
一日（ひとひ）の終り、ベッドに入って、
さぁ、眠ろうとしている時に
一番、気付き易いんですけどね
 
心は、きっと、
日々の暮らしの中で、無意識に緊張して、毛羽立っているんです
それに身体は反応しているんです、身体は正直なんです
 
自分では、見えないんですけどね
知らず知らずに、力が入っているんです
多くの人が、そうなんだって
 
顔の真ん中の力を抜いて
心穏やかに口の両端をちょっと持ち上げて
ニッコリとしてみてごらん
 
そうすると、ホラホラ
仔猫のミーちゃんもすり寄って来たりして
キンモクセイの芳しい香りが漂ってきたりして
 
なんか、ユンワリ優しい気持ちになってきませんか
優しい気持ちが、そのままかおに現れてくるんです
それが、あなたの本当のかおなんです、きっと
 
 
幸せ詩集 『やさしい人』 著：中村とうご より
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街の中を歩いている人のかお、
闘争的な顔、怒りを帯びた顔、ツラそうな顔、不満そうな顔、
みんな自分の顔がどんな顔か気づいていないのです、
 
その中に、優しい顔を見つけると、ほっとするのです、
人は人の優しい顔に癒される、それが本当の人間社会のような気がします。
折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう（H/P　書窓けやき通り）
 
#幸せエッセイ